むやみに広い商業施設での買物や、散歩中にちょっと疲れたな、でもカフェに入るほどでもないけどちょっとだけ座りたい。そんな需要にサクッと応えてくれるのが、座れる横押しキャリーバッグ『D-630ポルド 座面付』。漂うシニア感から敬遠してきた筆者だけれど、試してみたら快適だし、視点も変わるのが楽しい!
人にぶつかり「チッ」と舌打ちされない横押し4輪キャリーバッグ
最近はノートPCを持ち運ぶ機会も多く、買物まですると牛乳、肉、野菜、フルーツなどなど買い込むと荷物の重さは体感1トンみたいなときがよくある。そんなときに便利なのが、キャリーバッグ。ただ後ろに引く一般的なタイプだと、道行く人が片っ端からぶつかって「チッ」と舌打ちされがちだ。
なぜなら使用時、後ろに引っ張っている人間+バッグを斜めにした距離が思うよりも長いからだ。そこで筆者激推しなのが横押しタイプのキャリーバッグ。人の真横、目が届く範囲で転がせるからだ。これにより筆者が舌打たれる機会は激減した。
とんでもない面積の巨大スーパー、長い行列や満員のカフェ。ちょっと座りたい、ただそれだけなのに!
そうなると、さらに贅沢を言いたくなる。コロナ禍のとき、コンビニなどのイートインスペースや大型商業施設の休憩スペースが減ったのは仕方が無いと思っていた。ただ感染拡大が収まった今も、スペースが復活しない。
そのくせスーパーマーケット、100円ショップ、家具・インテリア・雑貨などを扱う巨大店舗は増えるばかり。でも座ってやすめる場所があるかと思えば、そうでもない。たまにあってもいっぱいだったりする。
それでもいろいろ見たい欲が途切れないと、筆者は行き倒れするんじゃないかと思うときがある。とにかく3分くらいでいいから座りたい。あと行列店などで待つときも、ちょっとだけ座りたい。
そんなときに見つけたのが、横押しキャリーバッグで国内トップクラスのシェアを誇るスワニーの『D-630ポルド座面付』(容量:約23L・約 高さ55×横33×奥行22cm/約3.4kg・公式オンラインショップ 税込33,000円・2024年4月22日発売)である。
なんとこの『D-630ポルド座面付』、座面を引き出して座ることができるのだ。
『D-630ポルド座面付』はたっぷり大容量で撥水性素材を使用
見た目はバッグの取っ手以外はシンプルで悪目立ちしないブラック。男女問わず使えるシンプルなデザインで、ポリエステル中心に、合皮をあしらっている素材。座るという用途のためか、がっちりした造りだ。ハンドル高は6段階(90・85・80・75・70・65cm)に調節可能。
本来のバッグとしての、荷物を入れる部分は約23Lでデュアルポケット(二層式)なので、バッグだけを取り外すこともできる。面白いのは、手前のポケットは小物ポケットではなく、開けると即本体の中心内部にアクセスできること。
上下の境目にはファスナーがあるが、通常は上段と下段に分けて使用し、大きなものを入れるときは内部ファスナーをあけて、フルに使用するということができる。持ってきたけれど奥の方に入れてしまったので、事実上出せない的な可能性はグンと低まる。
車輪は360度回転式。国内線機内持ち込み可なこともあり、ショッピング系キャリーとしては少々小型だ。なので道路に点字ブロックなどの凹凸がある場合は、引っかかることがあるので注意したい。ただ閑静な住宅地でも問題ない静音タイプはうれしいところ。
『D-630ポルド座面付』を使ってみた!〜サクッと座面を出して、釣り、スポーツ観戦、ラーメン店の行列、ちょっとした旅行まで休憩自由自在
肝心な”座れる”機能を試してみたい。座るときは滑っていかないように、ターンスイッチでキャスターを固定する。この機能は、坂道や電車内での移動時に不用意に動き出さないためにも便利な機能だ。
折りたたまれた背面部の座面は、簡単にワンボタンで引き出せる。カチッと音がするまで引き出したら、あとは座る。
確かに、一瞬で休憩可能だ。座面をしまうときは、支えている棒状の部分を押すことで、簡単にたためる。ついつい、いろいろな場所で座ってしまった。ベンチのないバス停で待つとき、大型商業施設の片隅、単なる道ばた。自販機でドリンクを購入すれば、どこでも道ばたがオープンカフェになる感じ。これは楽しいし、見慣れた風景も視点を変えると新鮮だ。
耐荷重は100kg。日常使いから釣り、スポーツ観戦、ラーメン店の行列、ちょっとした旅行まで、足腰にやさしくできる『D-630ポルド座面付』。年齢、性別やオンオフを問わず、積極的にラクをしたいなら強い味方となるだろう。