【酢麹の効果】生活習慣病対策に毎日とるのがおすすめ!腸内環境を整え、美肌づくりに役立つおいしい調味料

暮らし・生活・ペット

酢には数え切れないほどの健康効果があり、ぜひ毎日とってほしい食品ですが、残念なのが好き嫌いがハッキリ分かれること。「すごく好き!」という人がいる一方で「絶対ダメ!」という人も少なくありません。そんな方でも抵抗なく取り入れられそうな調味料が登場しました。【解説】石原新菜(イシハラクリニック副院長)

解説者のプロフィール

石原新菜(いしはら・にいな)

イシハラクリニック副院長。医師。帝京大学医学部卒業後、大学病院での研修を経て、現在、自然医学の泰斗で医学博士の父、石原結實氏が院長を務めるイシハラクリニックで、漢方医学、自然療法、食事療法により、さまざまな病気の治療にあたっている。『女のキレイは30分で作れる』(マキノ出版)、『酢ショウガで体すっきり!ずっと健康!』(宝島社)など、ショウガや健康に関する著書、監修書多数。テレビやラジオなどのメディアへの登場も多い。

酢には多彩な健康効果がある

私はこれまで、酢を使ったいろいろな健康法を皆さまにご提案してきました。それは、酢には数え切れないほどの健康効果があり、ぜひ毎日とってほしい食品だからです。

ご存じの方も多いとは思いますが、酢の主な健康効果は、以下の通りです。

(1)脂肪を燃やす作用
血液中の中性脂肪や、おなかにたまった内臓脂肪を減らしてくれます。

(2)血液をサラサラにする作用
赤血球の細胞膜がベタベタして、赤血球同士がくっついていたり、細胞膜が硬くなったりすると、赤血球が毛細血管に詰まりやすくなります。酢は、この赤血球のベタベタを取って膜を柔軟にし、血液を流れやすくします。

(3)血圧低下作用
酢の主成分である酢酸には、血圧の上昇を抑える働きがあります。また、血液の粘度が下がって血流がよくなることでも、血圧が下がりやすくなります。

(4)代謝を促進する作用
酢の有機酸には、糖を燃やしてエネルギー代謝を上げる作用があります。それによって血糖値が上がりにくくなったり、疲労の回復が早まったりします。

(5)カルシウムの吸収を高める作用
酢の有機酸は、カルシウムを吸収しやすい形に変えてくれます。

(6)抗酸化作用
酢の原料の穀類には、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれており、老化やがん、動脈硬化などを予防します。

(7)腸内環境を整える作用
発酵食品なので、善玉菌を増やして、腸内環境を改善します。

(8)消化を促進する作用
胃酸の分泌を促して、消化を助けます。

(9)殺菌・防腐作用
菌の繁殖を抑えたり病原菌を殺したりして、食中毒などを予防します。

現代人にこそぜひとってほしい

このように、酢には多彩な効果がありますが、残念なのが、好き嫌いがハッキリ分かれること。「すごく好き!」という人がいる一方で、「絶対ダメ!」という人も少なくありません。

せっかく体によいものなのに、「酢が嫌い」というだけで試していただけないのは、とても残念なことです。

でも、そんな方でも抵抗なく取り入れられそうな調味料が登場しました。酢に米こうじを合わせて発酵させた「酢こうじ」です。酢こうじにすると、酢の酸味が和らいで、とても食べやすくなります。

実際に私も食べてみましたが、口に含んだ瞬間、ほのかな甘味とまろやかな酸味が広がって、とてもおいしい!これなら、酢が苦手な人でも大丈夫だと思います。

酢こうじのよさは、食べやすくなるだけでなく、酢と米こうじという体によい二つの食品が合わさって、健康効果がさらにアップすることです。しかも、塩が使われていませんから、塩分を気にせずに使えます。

酢こうじのもう一つの材料である米こうじも、発酵食品なので、代謝を促進して血糖値の上昇を抑えるなど、酢と同じような作用があります。こうじ菌によって作られるオリゴ糖は、腸の善玉菌のエサになって、腸内細菌を元気にしてくれます。

また、米こうじといえば、なんといっても美肌効果でしょう。コウジ酸はシミの原因になるメラニン色素の生成を抑えて、肌を白くする作用があります。また、米こうじに含まれるビタミンB群も、肌や髪を健康にしてくれます。

さらに米こうじには、アミラーゼやプロテアーゼなどの消化酵素が多いので、消化を助ける働きもあります。

こうしたことから考えると、酢こうじは、生活習慣病の予防や改善に、とてもよい調味料だといえます。肥満、糖尿病、高血圧、動脈硬化、脂質異常症などだけでなく、腸内環境を整えて、便秘や下痢、アレルギー、自己免疫疾患などの予防・改善効果も期待できるでしょう。

美肌効果や骨粗鬆症(カルシウムの不足によって骨がもろくなる病気)を防ぐ効果もあるので、特に女性にとっては、うれしい食品です。

私は、現代人こそ、酢こうじをとっていただきたいと思います。なぜかといえば、最近、生活習慣病が低年齢下している傾向があるからです。30代、40代で糖尿病や高血圧があったり、がんが見つかったりする患者さんが増えています。私のクリニックにも、そういう患者さんが大勢来られます。

その原因は、普段の食生活や運動不足にあると思いますが、酢こうじを使った料理を毎日1品でもとっていれば、生活習慣病を遠ざけることができます。ぜひ、酢こうじを日々の食事に取り入れてください。

酢こうじを毎日の食事に取り入れて病気を撃退!

※この記事は『安心』2019年9月号に掲載されています。

PR

【ドライブ中に純正ナビでテレビ視聴!】データシステム・テレビキットシリーズから最新車種対応のカー用品『TTV443』が登場!
長時間のドライブで同乗者に快適な時間を過ごしてもらうには、車内でテレビや動画を視聴できるエンタメ機能が欠かせない。しかし、純正のカーナビは、走行中にテレビの視聴やナビ操作ができないように機能制限がかけられているのがデフォルト……。そんな純正...

PRガジェット