サウンドバーとネット機能が一体化しているため、接続は簡単かつシンプル。テレビ周りもスッキリする。また、HDMIのARCに対応しているため、接続はケーブル1本でOK。接続しているテレビとネット動画の音声も手間なく本機で聴くことが可能。マイク搭載だからGoogleアシスタントにも対応。スマートスピーカーにもなる。
「今どきオーディオ」徹底辛口テストJBL LINK BAR
実売価格例:4万3070円
プロフィール
世界初、Android TV機能を内蔵するオールインワンタイプのサウンドバー。4Kを含むネット動画を受信してHDMI端子から出力することができるので、テレビに本機を加えるだけで、最新のネット対応シアターが完成する。ストリーミング音楽配信サービスにも対応。
スマートスピーカーとしても使える
機能性ネット機能非対応のテレビでも動画配信が楽しめる!
Android TV搭載により、「YouTube」「Netflix(ネットフリックス)」「Amazonプライムビデオ」ほか、主要な映像配信サービスにすべて対応。本機から、4K解像度でテレビにHDMI出力することができる。少し古めのネット機能を搭載していないテレビや、機能が利用できなくなっている機種も、本機を加えれば、最新状態にアップデートできるというわけだ。
サウンドバーとネット機能が一体化していることで、接続は簡単かつシンプル。テレビ周りがスッキリする。また、HDMIのARCに対応しているため、接続はケーブル1本でOK。接続しているテレビの音声もネット動画の音声も、手間なく本機で聴くことができる。「Spotify」などの音楽配信サービスや、Googleアシスタント機能にも対応するので、「OK、グーグル。演歌を再生して」のような声掛けで、簡単に操作することができるのも便利なポイントだ。
また、付属のリモコンに「Google」ボタンが付いていて、押すだけで、音声での操作も可能。「OK、グーグル」と呼ぶ必要がなくなり、音声操作がより気軽になった。
音質映画の爆発シーンでは、広がりと迫力がある
肝心の音質も、なかなか優秀。声が明瞭で聴き取りやすく、適度に低音を伴って話者のボディを感じられるのは、テレビ単体では体験できない。映画の爆発シーンも迫力があり、バーチャルサラウンド機能は搭載していないが、ワイドで広がりのあるサウンドは専業ブランドならではと思える。音楽再生でも、低域楽器に質感が感じられる。
難点を挙げるとすると、コンテンツの再生中にワンボタンで音質モードが変更できないこと。変更するには、AndroidTVの設定画面に戻らなければならない。使用する頻度は高くないかもしれないが、改善を望みたい。HDMI入力は3系統搭載しており、AVセンター的な使い方ができるのも注目だ。
採点表
声が明瞭で聴きやすい。動画配信サービスに対応
音質(ステレオ) | ★★★★ |
---|---|
音質(サラウンド) | ★★★★ |
操作性 | ★★★★★ |
機能性 | ★★★★★ |
コメント
ハイレゾやバーチャルサラウンドに非対応だが、簡単にネット動画を迫力ある音声で楽しめるのは魅力。新世代のサウンドバーだ。
※執筆時が2019年9月のため、製品の「実売価格例」は、消費税8%込みの額を表記しています。ご了承ください。
解説/鴻池賢三(AV評論家)