【フィッシング詐欺の事例】筆者も遭遇!ネット犯罪の手口を大公開

暮らし・生活・ペット

筆者は、日頃からプレゼントやキャンペーンに参加しているため、メール記載のリンク先をフィッシングサイト判定サービス「セキュアール」でチェックしている。しかし昨年、フィッシング詐欺引っかかってしまった。ここでは、併せて「象印ショッピングサイト事件」についても触れる。

毎日のように起こるネットがらみの事件。注目の事例を紹介するとともに、その対策も解説していこう。

解説者のプロフィール
福田利夫(ふくた・としお)
デジタル関連のフリーライター。インターネット以前のパソコン通信時代からのネット民。家電製品協会認定の家電総合アドバイザーでもある。

あなたもねらわれている!?
ネットの“アブない”事件簿

筆者もカード被害に!恐るべきフィッシング詐欺の手口

恥ずかしながら、2019年の12月初旬、筆者はフィッシング詐欺に引っかかってしまった。手口は、よくあるプレゼント当選のメールでフィッシングサイトに誘導するもの。しかし、今回の事件では、詐欺メールが届く前に、当該ショッピングサイトが不正侵入され、顧客情報が盗まれ、ショッピングサイト自体が改ざんされてしまい、フィッシングサイトへのリンクが組み込まれていた点が恐ろしい。

筆者に届いたのは、ふだんから利用しているサイトからの、筆者の名前が入ったプレゼント当選メール。日ごろからこういったプレゼントやキャンペーンに参加しているため、警戒心が薄れていたのだろう。念のため、メール記載のリンク先をフィッシングサイト判定サービス「セキュアール」でチェックしたが、正規サイトであると判定されたため信用してしまい、住所に加え、送料負担分のクレジットカード情報も入力してしまった。

翌日、クレジットカード会社から、「37万円ほどのクルーズツアーを購入しようとしたか」という問い合わせの電話があり、ようやくフィッシング詐欺に気づいた。不幸中の幸い、カードの残高が足りず購入が不成立だったため、金銭的な被害はなかったが、クレジットカードは当然、再発行となり、手続きなどで手間がかかった。

処方箋

メールのリンク先が、正規のアドレスだったため、フィッシング対策アプリでも対応は難しい。ただ、メール到着から2時間後にはサイトが閉鎖されているので、プレゼント当選と案内されても即座にアクセスせず、メールの文言をよく見て、少し待ってからアクセスするべきだった。


今回のネットのアブない事件簿
「 象印ショッピングサイト事件」

象印マホービンのショッピングサイトから住所、氏名、電話番号などの顧客情報が漏洩。利用者に「QUOカードプレゼント当選」のメールが届く。

メール内のリンク先で、QUOカードの送料100円を支払うためのクレジットカード情報を入力すると、クレジットカード情報が詐取され、一部で不正利用された。

執筆時点(2020年2月11日)でサイトは再開されていない

解説/福田利夫

PR

【ドライブ中に純正ナビでテレビ視聴!】データシステム・テレビキットシリーズから最新車種対応のカー用品『TTV443』が登場!
長時間のドライブで同乗者に快適な時間を過ごしてもらうには、車内でテレビや動画を視聴できるエンタメ機能が欠かせない。しかし、純正のカーナビは、走行中にテレビの視聴やナビ操作ができないように機能制限がかけられているのがデフォルト……。そんな純正...

PRガジェット