一昔前のWindowsに比べると、セキュリティ機能は格段に進歩している。だからといって、これで鉄壁かというと、そういうわけではない。Windowsビギナーであれば、セキュリティアプリを別途導入して、パソコンをしっかりガードしたほうが無難だ。
Windowsのセキュリティの疑問と悩み
標準でセキュリティ機能が搭載されているけど、アプリは必要?
Windows10は、「Windowsセキュリティ」と呼ばれる総合セキュリティ機能を標準搭載している。ウイルススキャンやファイアウォールなどの機能を装備し、不正アクセスからパソコンを絶えず守ってくれている。一昔前のWindowsに比べると、セキュリティ機能は格段に進歩しているが、だからといって、これで鉄壁かというと、そういうわけではない。
■「Windowsセキュリティ」が付属
やや物足りない面はあるが、ウイルスからのリアルタイム保護やファイアウォールなど、必須のセキュリティ機能はしっかり完備。
例えば、マルウエアの検出率については標準的で、大手のセキュリティアプリと比べてもほぼ遜色ないレベルにあるが、迷惑メール対策やパスワード管理、ネットバンキング保護などの機能は搭載せず、セキュリティアプリとしてはシンプルな製品だ。
パソコンのリテラシーが高いユーザーなら、不足している部分は、自衛意識や創意工夫などで補えるが、ビギナーの場合はそうもいかないだろう。少しでも不安があるならセキュリティアプリを別途導入して、パソコンをしっかりガードしたほうが無難だ。
なお、セキュリティアプリには無料で使えるものもあるが、安易に飛びつくのは考えもの。大事なセキュリティを任せるのだから、素性のしっかりした大手メーカー製を選んだほうが安心できる。
■大手メーカー製は高性能かつ多機能
下は「カスペルスキー セキュリティ」の画面。高いウイルス検出率を誇るほか、機能面も極めて充実。ビギナーには、実に頼もしい。
主な総合セキュリティアプリ
セキュリティアプリは、基本的に年度ごとの更新で、年数やインストール可能台数で価格が違ってくる(「ZEROスーパーセキュリティ」は期限なし)。予算やパソコン環境に応じて選択しよう。
製品名 | メーカー名 | 実売価格例 |
ノートン 360 プレミアム | ノートンライフロック | 7128円(1年、5台まで) |
ウイルスバスター クラウド | トレンドマイクロ | 5072円(1年、3台まで) |
カスペルスキー セキュリティ | カスペルスキー | 5072円(1年、5台まで) |
ESET インターネット セキュリティ | ESET | 6160円(1年、3台まで) |
マカフィー インターネット セキュリティ | マカフィー | 7980円(1年、台数無制限) |
ZEROスーパーセキュリティ | ソースネクスト | 6358円(期限なし、3台まで) |
解説/篠原義夫(ガジェットライター)