これまで5000人以上が参加し、いまも予約が途絶えない人気講座「魔法のストレッチ講座」が本になりました。体の硬さを克服したい。もっと柔軟性を高めたい。でも、ストレッチって、痛いし面倒くさい…。そんな常識が覆ります。効果の秘密は、今までのストレッチとはまったく異なる「伸ばさない」「痛くない」というアプローチ。簡単なので初心者に特におすすめです!なお、本稿は『魔法のストレッチ』(黒田美帆・大村 佳子著)から一部を抜粋・加筆して掲載しています。
魔法のストレッチについて
『魔法のストレッチ』は、ストレッチ本史上初の「会話形式」を採用しています。
本を見ながらストレッチをしていると、いろいろな「?」が浮かんできませんか。
「このやり方でいいのかな…」
「どこを伸ばせばいいの…?」
でも、答えてくれる人はいません。
これが、先生に直接教わることのできる講座なら、ストレッチもしっかり身につきます。まるで、目の前でストレッチを教わっているような気分になれる本。そんな本をつくるために、先生と生徒による会話形式を採用しました。
教える人
黒田美帆(くろだ・みほ):右
「魔法のストレッチ講座」代表。早稲田大学政治経済学部卒。社長業のかたわら、24歳でバレエを再開したのをきっかけにストレッチ開発に目覚める。2014年「魔法のストレッチ講座」を始めると、瞬く間に人気講座になる。世界大会出場クラスの選手も多数指導。
▼黒田美帆・公式ブログ
大村佳子(おおむら・よしこ):左
6000人以上の柔軟性を改善した、柔軟性改善のカリスマインストラクター。学生時代は、チアダンスの全国大会で5回優勝し、体育優良賞を受賞。100以上のスタジオを巡り、ボディワーカーから学び、2015年からストアカに参画。ストアカ優秀講座賞を5年連続受賞、MVS(最優秀先生賞)ノミネート。
▼大村佳子ホームページ
◆ストアカとは?
全国で登録ユーザー420,000人以上の日本最大級のスキルシェアコミュニティ「ストリートアカデミー」が運営する「まなびのマーケット」のこと。
教わる人
実はぼく、恥ずかしいくらい体が硬いのです。
丹羽亮一朗(編集者)
ぼくは、これまで何度かストレッチに挑戦したことがあります。
理由は、体を柔らかくしたいから。実はぼく、恥ずかしいくらいガチで体が硬いのです。子どもの頃から体が硬くて、前屈しても手は床につかないし、開脚なんて遠い夢。悲しいくらい足が開きません。ムリに開くと「ピーン!」。股関節にイヤな痛みが走ります。
体の硬さを克服したい。そんな思いでストレッチ本を買い求めました。ネットやYoutubeでやり方を調べたりもしました。でも、長続きしたことがありません。2、3日は続いてもその後は…。
ストレッチって痛いし面倒くさい。
我慢しながら続けているうちに、やる気はだんだん薄れ、せっかく買った本も開かなくなり、挫折。柔らかくてしなやかな体になるには、ずいぶんと時間がかかりそうだな。いや、さすがにこのままじゃ一生ムリかも…。向上心もすっかりしぼんだある日のこと、ぼくはある情報を見つけました。
「魔法のストレッチ講座」
それは、たまたま見つけたウェブサイトでした。
どうやらストレッチを教えている講座があるらしい。しかも評判がいいみたい。ぼくが見つけた時点ですでに数千人が参加したという人気講座になっていました。
何よりぼくが魅きつけられたのはズラリと並んだ口コミの数々でした。体験者の思いがストレートに伝わる喜びと驚きの声。口コミ数は500件を超えていました。
いったい、なんなんだコレ?心の中に好奇心の火がともるのを感じました。
「これこそ自分が求めていたものかもしれない…」
はやる気持ちを抑え切れず、ぼくはその場で講座への参加申し込みを済ませました。
それから1ヶ月後。
「魔法のストレッチ講座」に参加するために、東京・新宿のとあるスタジオにいました。さすが人気の講座とあってスタジオは満員。未知の体験を前にした期待と緊張がうっすらとスタジオを包みます。口コミの意味を理解するのにほとんど時間はかかりませんでした。
ムリに伸ばさない。
痛くない。
今まで知っていたストレッチとは全くアプローチが違います。
ストレッチ前に計測したときには、前屈で手が床につきませんでした。それがストレッチ後に前屈をすると…
おぉ…。
ついた…。
手が床についたー!
なんだろう、このうれしさ。できなかったことができるようになる喜び。
ぼくでも柔らかくなれるんだ!今まで正しい方法を知らなかっただけなんだ!
まるで昨日と違う新しい自分になったみたい。
なんだか、ひとつ殻を破れた気分です。体が変わるって、こんなにうれしいことなんだ。ぼくは興奮を抑えられず、講座が終わるとすぐに講師の黒田さんと大村さんに声をかけました。そしてこう言いました。
「魔法のストレッチを本にしませんか?」
前屈が改善する「魔法のストレッチ」
『魔法のストレッチ』で行われるレッスンは、「前屈が改善する魔法のストレッチ」「肩が軽くなる魔法のストレッチ」「開脚が改善する魔法のストレッチ」の3つです。
ここでは、「前屈が改善する魔法のストレッチ」を紹介します。
どれも現実の「魔法のストレッチ講座」で実際に教えられている内容がもとになっています。レッスンを終えたころには、魔法のストレッチのやり方がしっかりと身についているはずです。
それでは、いよいよ講座の開講です。体が変わるたのしさを、ぜひ味わってください。
イテテ…ヒザの裏側がピーンとなる…。
「前屈が改善する魔法のストレッチ」は、腰から太もも、すね、足首まで、下半身の筋肉をいちどに伸ばせるストレッチです。
たった1つのポーズをとるだけで、その場で柔軟性がアップします。「前屈」が改善すると評判で、ストレッチの後は、手が床に近づくようになります。
魔法のストレッチをする前
魔法のストレッチを体験してみよう。
(1)まずは、両足を開いて立つ。
(2)お尻を下げる。
(3)かかとを下げる。
(4)ひざを押しておしまい(たったこれだけ!)
片足でもOK。弾ませれば効果大!
魔法のストレッチの効果
1セットやっただけで床に手がついた!
うれしい〜!
でも1分しゃがんだだけなのに、
どうして?
しかも全然、痛くなかったです。
最初、
前屈で手を床につけようとしたとき
どこが「ピーン」とした?
ヒザの裏、ももの裏あたりかな。
そうよね。
つまり、前屈で手を床に着けるには、
ピーンとしやすい下半身の裏側の筋肉を
柔らかくすればいいの。
そして魔法のストレッチなら、
下半身の裏側を簡単に伸ばせるんです。
でも、先生が教えてくれたストレッチはしゃがむだけですよね。
体を伸ばす動きなんてどこにもありませんでした。
実は、
魔法のストレッチは、伸ばし方が、
ほかのストレッチと一味違うんです。
筋肉を伸ばすというと、
こういうイメージを持っている人が多いんじゃないかしら?
はいはい。
こうやって筋肉を引っ張って伸ばすのが、
ストレッチってもんですよね。
ところが魔法のストレッチでは
引っ張るような伸ばし方をしません。
魔法のストレッチは、
体を折りたたんで、
上から体重をギューッとかけて
筋肉を伸ばしているのよ。
引っ張るんじゃなくて、
上から押して伸ばしているのか!
この伸ばし方なら
ムリに筋肉を引っ張らなくていいから
イヤな痛みが起こりにくいの。
体をたたむことで、腰やおしり、スネや足首まで、下半身のいろいろなところを一度に伸ばすこともできるわ。
だから効果が大きくなるというわけ。
僕が今までやっていた
ストレッチとは全然違う。
なんだか革命的です。
健康維持にぴったり
日常に組み込めばストレッチがムリなく続く
こんな感じで、恥ずかしいくらい体が硬かったぼくが、「魔法のストレッチ」のおかげで、つらい思いをすることなく、しなやかな体になることができました。
先生からは「日常の動きにストレッチを組み込むと続けやすいわよ。洗濯物をたたむついでにストレッチをしてみる。歯を磨きながらストレッチをしてみる。ほら、これなら楽にできそうでしょ?」とアドバイスをもらっています。
なるほど。ズボラなぼくはテレビを観ながらやろうかな。
最後に1つ。
体には個人差があるから、お手本どおりの姿勢でなくても、その人にはストレッチが効いていることも多いの。
お手本をなぞるより、たいせつなのは伸び感。伸び感を意識してストレッチをすれば、必ず効果は表れるわ。
現在、コロナ禍におけるストレスや運動不足による肥満が社会問題化し、話題となっていますよね。今回紹介した「魔法のストレッチ」は、自宅で、いつでも、簡単にできるメソッドです。このコロナ禍を、自分を変えるチャンスと捉え、これを機にしなやかなカラダを手に入れてみませんか?
本稿は『魔法のストレッチ』(黒田美帆・大村 佳子著)から一部を抜粋・加筆して掲載しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。