新型コロナウイルス感染症対策の「緊急事態宣言」により、飲食業界は窮地に立たされています。政府は時短営業を要請するだけでなく、昼間の飲食の自粛を呼びかけ。ファミリーレストラン「サイゼリヤ」の社長の「ふざけんな」発言が注目され、ネットでは応援の声が広がっています。飲食業界の応援企画として、サイゼリヤのテイクアウトを実際に利用し、その魅力をたっぷりとご紹介します。

サイゼリヤ社長の「ふざけんな」発言とは?

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2021年1月、11都府県に「緊急事態宣言」が再発令されました。飲食店などに20時までの時短営業を要請するなか、西村経済再生担当大臣は、「ランチのリスクが低いということではありません。昼間もできる限り、不要不急の外出自粛をお願いしたい」と述べました。この発言に対して、ファミリーレストラン「サイゼリヤ」の堀埜一成社長は、「またランチがどうのこうのと言われましてね。ふざけんなよと」と反発したのです。

サイゼリヤでは、対象地域での時間短縮要請に対応しましたが、1日あたり6万円(東京の場合)の協力金の支給対象は、中小企業や個人事業主に限られているため、同社をはじめとする大手飲食チェーンには支払われません。堀埜社長は「恐ろしいのが、大手が潰れることなんですよ。中小だけじゃなくて、大手にも(補助を)広げてほしい。そうじゃないと、シャレにならないことが起こるよ」とコメント。サイゼリヤでは、「今後は、さらに徹底して無駄を省くなど利益体質を向上させて、時短営業を乗り切る考え」とのこと。飲食業界だけでなく、各方面から「よく言ってくれた」などの応援メッセージが集まっています。

出典:テレビ朝日ニュース(2021年1月14日)

サイゼリヤとは、こんな会社です

イタリアンワイン&カフェレストラン「サイゼリヤ」は、全国に外食チェーン店を展開。ミラノ風ドリア290円をはじめ、リーズナブルで本格的なイタリア料理を提供していますが、そこに至るまでには数々の苦労とこだわりがありました。

「メニュー価格の7割引き」で人気店に

1967年、創業者である会長の正恒泰彦氏が千葉県市川市に洋食店を開業したのが、サイゼリヤのはじまりです。しかし、経営はうまくいかず。旅の途中に立ち寄ったローマのイタリア料理店で「イタリアの豊かな食文化を日本に伝えたい」と夢を抱き、新たにイタリア料理店をオープンしました。高級店の半額以下のメニューでもお客様に来てもらえない…。再び試練に立たされた正垣氏は、「メニュー価格7割引き」という大胆なやり方を決行。連日大行列ができるほどの人気店となり、どんどん店舗を展開していったのです。

「価格」へのこだわり

サイゼリヤの看板メニューであるミラノ風ドリアは290円、グラスワインは1杯100円…。1980年からメイン価格帯は変わっていません。お客様が「注文したくなる価格」にこだわり、それを実現するため、商品開発から食材の生産・加工、配送まで一貫して行う「製造直販業」体制を構築。国内だけでなく、世界有数の牛肉と生乳の生産国であるオーストラリアにもハンバーグとホワイトソースをつくる自社工場を設け、高品質とリーズナブルな価格を実現しています。

「おいしさ」へのこだわり

イタリア料理は、素材の味を活かして食べることが基本です。いい素材を選び、シンプルな調理で、毎日でも飽きずに食べられるおいしさを提供することが、サイゼリヤのこだわり。最小限の味付けと油の使用を極力控え、食べた後で胃に持たれない、体にいい健康的な食の提供を目指しています。さらに、一品一品の料理を「多すぎず、少なすぎない」量に設定し、そのときのお腹の空き具合、時間帯、体調に合わせて、前菜からメイン、デザートまでを自由に組み合わせる“コーディネーション”を提案しています。
出典:サイゼリヤ公式サイト

サイゼリヤのテイクアウトを注文してみた

サイゼリヤの公式サイト内「おうちdeサイゼ!」で、テイクアウトメニューを見ることができます。事前に最寄りの店舗に電話で注文すれば、お店で待つことなく商品を受け取ることができます。

フルコースが1人1460円という安さ!

前菜からビザ、パスタ、ドリア、肉料理、デザートまで全13品。これだけたくさん注文して合計4380円(税込み)です。我が家は3人家族なので1人当たり4品+αで1460円。この価格で贅沢にフルコースのイタリアンディナーを食べることができます。

実際に注文したメニュー
【前菜】
・ほうれん草のソテー 190円 ・柔らか青豆の温サラダ 190円・ポップコーンシュリンプ(9コ)290円・プロシュート(パルマ産熟成生ハム)350円 
【ピザ&パスタ】
・ペペロンチーノ 290円・バッファローモッツァレラのピザ 490円 
【ドリア&グラタン】
・ミラノ風ドリア 290円・エビクリームグラタン 390円 
【肉料理】
・ディアボラ風ハンバーグ 490円・骨付きもも肉の辛味チキン 590円
 ・辛味チキン(5ピース)290円 
【デザート】
・イタリアンプリン 240円・チョコレートケーキ 290円

ドリアやパスタ、グラタン、ハンバーグは、電子レンジで加熱可能な容器に入っているので、持ち帰っても熱々をいただけます。

画像: ハンバーグやドリアなどは耐熱容器に入っています。

ハンバーグやドリアなどは耐熱容器に入っています。

画像: ドリアとグラタンはそのまま。それ以外はお皿に移し替えて温めました。

ドリアとグラタンはそのまま。それ以外はお皿に移し替えて温めました。

テイクアウトメニューを食べてみた

【定番】ミラノ風ドリア

サイゼリヤといえばミラノ風ドリア。なんとドリア1食分のホワイトソースには、約500mlの生乳を使用しています。「定価290円で可能なの?」と思ってしまいますが、これはオーストラリアの自社工場だからできること。牛乳をじっくりと煮詰めてミルクのコクと甘み、風味を凝縮したソースとチーズ、ライスの組み合わせは、いつ食べても絶品です。

画像: ミラノ風ドリア290円。いつでも必ず注文したくなる定番メニューです。

ミラノ風ドリア290円。いつでも必ず注文したくなる定番メニューです。

【定番】ディアボラ風ハンバーグ

ディアボラは、イタリア語で「小悪魔」という意味。イタリア・トスカーナ地方の伝統料理で、みじん切りの玉ねぎやニンニクなどの自家製野菜ソースをのせた、あっさりとした味わいです。ハンバーグは、ミラノ風ドリアと並ぶサイゼリヤの定番メニュー。つなぎを最小限にして牛100%のおいしさを追求したハンバーグは、肉々しい食感で食べ応えあり。お肉本来の味を楽しみたい人におすすめです。

画像: ディアボラ風ハンバーグ490円。コーンとフライドポテト、温玉付き。レタスとトマトを添えました。

ディアボラ風ハンバーグ490円。コーンとフライドポテト、温玉付き。レタスとトマトを添えました。

【新作】骨付きもも肉の辛味チキン

ジューシーなもも肉の旨みを豪快に味わえるビッグサイズの辛味チキンは、2020年冬に登場して以来、話題のメニューです。こんがりと焼き上げた肉の表面はパリッとした食感。辛さは思ったより控えめです。ちなみに定番の辛味チキンは、肉付きのよい手羽中が5つ。食べやすいサイズです。

画像: 骨付きもも肉の辛味チキン590円と辛味チキン(5コ)290円。レタスとトマトを添えました。

骨付きもも肉の辛味チキン590円と辛味チキン(5コ)290円。レタスとトマトを添えました。

バッファローモッツァレラのピザ

水牛(バッファロー)の乳100%で作ったバッファローモッツアレラをイタリアから直輸入。牛乳よりも濃厚でフレッシュなミルクの風味とふんわりとした弾力が特徴です。ピザは薄めの生地のコンパクトサイズなので、ぺろりと1枚食べきることができます。

画像: バッファローモッツァレラのピザ

ペペロンチーノ

にんにくと唐辛子、オイルのシンプルな味わい。ボリュームたっぷりで290円とは驚きです(写真は3割減の状態)。これまで麺類のテイクアウトは、冷めて伸びきってしまうので避けていましたが、サイゼリヤのパスタは、時間が経っても出来たてのようなもちもち食感が特徴です。

画像: ペペロンチーノ290円。ボリュームたっぷりでこの低価格!

ペペロンチーノ290円。ボリュームたっぷりでこの低価格!

エビクリームグラタン

特製のトマトクリームソースにチーズがたっぷり。ぷりぷりのエビと大きなペンネに絡めていただきます。食べ応えがあり、子どもから大人までが大好きな味です。

画像: エビクリームグラタン390円。焦げ目のついたチーズが食欲をそそります。

エビクリームグラタン390円。焦げ目のついたチーズが食欲をそそります。

ポップコーンシュリンプ

ぷりっとしたエビとサクサクの衣のシュリンプに、オーロラソースをつけていただきます。ビールやワインのおつまみとしても最高で、手が止まらずにあっという前になくなってしまいました。

画像: ポップコーンシュリンプ(9コ)290円。ソースをつけていただきます。

ポップコーンシュリンプ(9コ)290円。ソースをつけていただきます。

プロシュート(パルマ産熟成生ハム)

イタリアのパルマハム認定協会が認めた正真正銘の「パルマハム」。パルマ豚を約1年かけて熟成させたプロシュートは、口に入れたときに脂身がすーっと溶け、噛むほどに旨みが広がります。

画像: プロシュート(パルマ産熟成生ハム)350円。チーズと野菜を添えました。

プロシュート(パルマ産熟成生ハム)350円。チーズと野菜を添えました。

柔らか青豆の温サラダ

厳選した最高グレードの青豆(グリーンピース)は、自然な甘味で皮が柔らかく、プチプチとした食感が美味。トロトロの温玉との相性も抜群です。サイゼリヤのスタッフにもファンが多く、おつまみに必ずといっていいほど注文しているそう。

画像: 柔らか青豆の温サラダ190円。温玉を崩していただきます。

柔らか青豆の温サラダ190円。温玉を崩していただきます。

ほうれん草のソテー

美容と健康に優しい野菜メニュー。ほうれん草はエグみがなく、柔らかな葉がおいしい。イタリア産パンチェッタ(豚バラ肉)ともよく合います。

画像: ほうれん草のソテー190円。お肉を食べたあとの箸休めに。

ほうれん草のソテー190円。お肉を食べたあとの箸休めに。

デザートも充実!

イタリアンプリンは、固め食感と濃厚な味わいが特徴。パンナコッタのような食べ応えがクセになる、これぞイタリア本場の味という感じです。チョコクリームがたっぷりとサンドされたチョコレートケーキは、甘さ控えめ。たっぷりディナーを食べたのに2つともぺろりと完食しました。

画像: イタリアンプリン240円(左)とチョコレートケーキ290円(右)

イタリアンプリン240円(左)とチョコレートケーキ290円(右)

まとめ

我が家はサイゼリヤが大好き。月1~2回は足を運び、昼夜関係なくボトルワインを頼んでイタリアンを楽しんでいました。コロナ禍で1年近く自粛していたので、久しぶりにたっぷりといただくことができて大満足です。大手外食チェーンは、コロナ禍でも磐石な経営基盤があるので大丈夫だと思っていましたが、サイゼリヤ社長の記者会見を見て危機感を覚えました。もし、シャレにならないことが起きたら、当たり前だと思っていた「安くておいしい料理」が食べられなくなるかもしれません。みなさんもテイクアウトを積極的に利用して、飲食業界を応援しませんか。

■文・藤田美佐子
京都市在住。フリーランスの編集兼ライターとして観光、食、求人、医療、ブライダルなど幅広い取材・執筆活動を行う。1児の母。趣味はマラソン、美味しいものを食べたり、つくることが大好きな食いしん坊。

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