コロナ禍の外出自粛の影響で自炊をすることが多くなったため、大きな冷蔵庫へと買い替える人が多いそうです。ただし、大型冷蔵庫は値段も高いですよね。まず、どこのスペースが不足しているか考えてみると「セカンド冷蔵庫」という選択肢がも見えてきます。今回は、セカンド冷蔵庫にぴったり商品をピックアップしました。
冷蔵庫の「買い替え」ではなく「買い足し」がおすすめ
コロナ禍の現在、冷蔵庫が売れているそうです。使えなくなって買い換えるわけではありません。今ある冷蔵庫で容量が不十分だからです。一部、外食が当たり前になった日本、それが一転、買い物控えろ、出勤ひかえろ、外出ひかえろになったわけです。
ただ多くの場合、足らないのは、冷凍スペースであったり、飲み物スペースであったりします。
そうなると、今ある冷蔵庫にプラス一台、専用冷蔵庫の場合がベターな選択であることも多いです。今回、特徴ある2台目候補を紹介いたします。
冷凍庫を買い足し
冷凍庫は大きく2種類のタイプがあります。1つは、普通の冷蔵庫と同じ前開きタイプ。そしてもう1つは上から開けるタイプです。同じもの大量、もしくは同じタイミングで使うものをドーンと入れるのでしたら、上から開けるタイプが便利です。しかし、日本の場合、どちらかというと冷凍食品はチビチビ使うモノです。
一般的に前開きがお勧めです。そしてセレクトするなら、ハイアール社「102L 前開き式冷凍庫 JF-NU102C」でしょうか。
お勧め理由ですが、幅:50cm、奥行:55cm、高さ:99cmと手頃なこと。デザインがシンプルですっきりとしていること。そして、クリアボックス5段で、細かな整理ができること。急送冷凍モードがあること。-16〜-24℃まで設定できること、きめ細かな設定が、扉を閉めたまま設定できることなどが挙げられます。
気になる電気量機電すが、年間消費電力量;193kWh/年。今現在の電気料金は、大体27円が目安なので、434.3円/月。冷凍庫ですから、まあまあというところでしょうか?
悩みどころは色。白しかセレクトできません。どうしてもメタリックが欲しい場合は、同シリーズの153Lモデルですかね。ハイアールは、このシリーズ、102L、138L、153L、280Lとラインナップしていますが、メタリックは153Lモデルだけです。
冷却方式:ファン式
霜取方法:自動
ドアタイプ:前開き
省エネ基準達成率:123%
3つの温度に切り替えできる冷蔵庫を買い足し
3温セレクト冷蔵庫
こちらは、「冷蔵」「チルド」「冷凍」と3つの温度に切り替えることができる冷蔵庫です。多くの場合、夏は食料品が傷みやすく、冷蔵品が増えます。しかし、他の時期は、どちらかというと特売などで買い込み、傷ませたくないことが多くないでしょうか? そういう時、かなら便利なのが3温セレクト冷蔵庫です。ポイントは「チルド」がついていることですね。チルドルームが大きければいいのに思っている方はかなり多いと思います。
お勧めは、アクアの最新モデル、容量:134LのAQF-GS13J。
幅:53cmの前扉。クリアバスケット 4段を含み5段ですから、細かく整理も可能。またデザインも、シンプルでいいです。アクアはハイアール傘下ですが、元三洋の冷蔵庫チームが設計、生産などしていますので、すこぶる安心です。
さて、気になる電気代ですが、年間消費電力量;370kWh/年。ですので、832.5円/月。これは年間、冷凍庫として使用した場合です。では冷蔵庫だとどうかというと、年間消費電力量;140kWh/年。315円/月です。
また、こちらも色は悩みどころとなります。
冷却方式:ファン式
霜取方法:自動
ドアタイプ:前開き
省エネ基準達成率:120%
IoT機能搭載 3温セレクト冷蔵庫
上と同じ3温冷蔵庫です。が、ちょっと思想が違います。
自分の定番品ってありますよね。多くの場合は、水、ジュース、お酒などの飲み物が多いと思います。こちらは、自分の定番品を「常に」ある状態にすることを意識して作られました。
それが、日立のセカンド冷蔵庫「スマートストッカー」R-K11Rです。
具体的には、5段ある棚の、2段目、5段目(最下)に重量センサーが仕掛けてあり、少なくなるとスマホで知らせてくれるというもの。重さは最大15kg。
水など重いです。スーパーで買っても持って帰るのが憂鬱になります。そんな時は宅配ですね。スマホですとサイトで注文するのも楽ですし、何より玄関まで持ってきてもらえます。
幅:46cm、容量:113L。デザインもすっきりしています。特筆すべきは色でしょうね。1色は1色なのですが、シャンパン。これは日立が、ずっと冷蔵をリビングから見える位置においてもいい様に設定した色味で、日立のフラッグシップモデルの隣においても遜色ありません。
もう1つ嬉しいのは、チルド(約2℃)は日立お得意の潤いチルド。湿度:80%ですから、野菜などラップで包む必要はありません。包まなくても萎れない。作ったサラダもそうですね。極めて楽チンです。
電気代ですが、冷凍で年間電力消費量:388kWh/年。電気代:873円/月。冷蔵で年間消費電力:230kWh/年。電気代:517.5円/月。
趣味に走ってワインもアリ
どんなに大きい冷蔵庫でも、割といっぱいになるまで使ってしまうのは、人の性ですね。いっぱいになった時、一番最初に追い出されるのは、旦那の愛用品、お酒の類です。お酒は常温でも問題ないというのはとんでもない、ワインが高温により味が変わるのは有名ですが、今の日本酒も同じです。特に吟醸酒は繊細。温度変化を避けるためには、冷蔵庫管理したいものです。また、味は振動でも変わります。
ということで、最後は、6本収納のワインセラーを。シロカの6本収納 ワインセラー SW-P111です。
ワインセラーの特徴は、ビン専用ということです。野菜などとスペースを取り合うことはありません。これで外出して帰ってみたら、自分のお酒が外に出ていたなんてことはなくなります。
次にサイズ。6本だと、幅:26.5×奥行:50×高さ:40.5cm。2nd 冷蔵庫の約半分の幅です。
しかし、欠点もあります。ワインクーラーは、確実な温度制御するためにペルチェ素子を使っています。電気が通ると吸熱する半導体素子です。性能は良いのですが、消費電力的には、今一つ。消費電力は70W。1380円/月。ちょっと高めです。そう考えると、幅が34cmになりますが、12本用のSW-P121の方がいいかも知れません。
フランスでは、ワイン蔵の鍵は家長が持つとのこと。一家の主人たるものワインクーラーの電気代位であたふたしない様にしたいものです。
温度制御範囲:8~18度(周囲温度が10度~26度の場所に設置した場合)
セット内容:本体、取扱説明書(保証書)
最後に
今見てきた様に、単に小型、2ndと言っても多種多様です。今、お持ちの冷蔵庫の中身をじっくり見て自分に必要な要素はなんであるかを確認してから、購入してください。
◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京散歩とラーメンの食べ歩き。