【3度目の緊急事態宣言】外出できない「今」だからこそやっておきたい家電のケア

リビング家電

2021年のゴールデンウィークは4都道府県を中心に3回目の非常事態宣言。政府、都道府県知事に文句を言いたくもなりますが、外出は控えなければなりませんね。そこで提案です。温暖化が進む現在、5月はかなり暑いです。この際、6月にしていた夏の準備を、この外出できない期間を使って、夏の準備をしておきませんか?

衣替え

黄ばみを最小限にする洗濯で冬物をしまう

まずは、衣替えです。

冬物を徹底的にきれいにして、夏物に変えます。さて、長い時間保管する衣類は、そうするのがいいのでしょうか? 答えは「お湯洗い」による、丁寧な洗いです。

これ洗濯機によりません。ドラム式洗濯機なら基本「お湯洗い」機能が付いていますし、縦型洗濯機の場合は、お風呂に熱いお湯をためそれを使います。(当然、お風呂で使う前のお湯です。皮脂が溶け出したお湯など使おうモノなら、洗濯物をより汚す場合があります) こうすると、黄ばみの原因となる皮脂は取れますし、ニオイ菌を殺します。お湯の温度は40℃以上が理想的です。

40℃コースのある「NA-VG2500L/R」

よりいいのは、約60分、つけ置きした上で、洗濯してください。黄ばみの原因になる皮脂は取れますし、ニオイ菌は撲滅されています。またウイルスもやっつけることができます。要するに保管しているうちに衣類を劣化させる要因を根こそぎ無くしてしまうわけです。

洗った後は、十分乾かします。梅雨の合間の湿度が高い日ではなく、風薫る五月の方がいいですね。

最後はアイロンがけです。面倒臭いですが、アイロンをかけると、少しですが保管スペースも節約できます。また、シワを固定化させません。このためできれば、欧米のように、Tシャツ類にもアイロンをかけることをお勧めします。

エアコン

フィルターと筐体の掃除

次はエアコンです。

掃除といっても、難しいことはしません。フィルターと筐体掃除です。

カビの栄養となるホコリの除去です。吸い込む時の負荷がなくなりますので、カタログ通りの能力を出すことができます。(ちなみに、どんなに節約術を駆使しても、エアコンはメーカーのデータ以上のモノを出すことはまずできません。それだけ節電には神経を使っています。)また、カビなどの発生を抑えるということは、衛生的な空気ということも言えますし、異臭の発生もありません。

フィルターは、基本、掃除機で行います。ブラシアタッチメントを付け、軽く擦りながら、外側に付着した丁寧にホコリを取ります。寝室などはこれで十分でしょう。しかし、キッチンがあるリビングなどでは、「油煙」を吸い込みます。油の粒子が付着します。そんな場合は、ホコリを取った後で、中性洗剤を付けて、柔らかいスポンジで洗います。こちらはよく乾かして、取り付けます。

基本、ユーザーができるメンテナンスは、ここまで。もしそれでも、問題があれば、業者に頼むのがベターです。逆にしてはいけないことは、熱交換器に触れ、フィンを曲げることです。熱交換器は、このフィンが正常位置にあり、うまく働くことでメーカーが設定した性能を初めて達成します。曲げたりすると効率が落ちます。エアコンメーカーが、あの手この手で自動お掃除機能を付けていますが、それはユーザーニーズでもありますが、一つには、熱交換器の効率を維持するためでもあります。

とにかく、熱交換器には、注意を払ってください。

試運転

掃除の次は「試運転」です。試運転をする人の割合は、まだ50%に満たないですが、メーカーはすることを勧めています。理由は、エアコン特有の事情によります。

7月中頃以降、暑くなってからエアコンを買いに行くと、設置に1週間かかった、2週間かかったという経験をお持ちの方は多いと思います。

そうエアコンは季節商品。エアコンが売れるのは、当然夏なのです。これを見越した販売店は、6月末の国家公務員のボーナスが出た直後の土日から「売り切り商戦」に入ります。この瞬間が一番の買い時。全モデルは揃っていますし、値もこなれています。その上、施工も翌日やってもらえることが多いです。その後も値下げはありますが、元々売り切るつもりで付いている値からの値引きですから、待っていても値下げ幅は小さいです。さらに、欲しいモデルがなかった、施工に数週間待たされたなどといった問題が起こってきます。

エアコンの故障も施工業者が対処します。このため、7月以降に壊れると、待たされることになります。新しく買うからといっても、ダメです。かなり悲惨です。しかも、今や熱中症が一番起こる場所は「自宅」。エアコンがあることが前提に作られた家ですから、熱を逃しにくいのが理由です。

では、試運転はどうするのでしょうか? まず、コンセントにプラグがハマっていることを確認します。次にリモコンでスィッチオン。ここでよくあるのが、リモコンの電池切れ。合わせてチェックします。

そして動き始めたら、設定温度を最も低くします。そして風量は最大に。これは、5月だと外気がそれなりの温度であるため、強運転を続けるためには、設定温度を下げる必要があるからです。

そうして順調に動き出し、10分位経ったら、風に手をかざします。冷風だとOKです。次は本体に目を凝らします。一つは異常を告げる赤ランプが点灯していないかを確認します。

そして30分待ちます。この頃には、エアコンはガンガン働いています。ここでチェックすべきは2つ。一つは、異音が出ていないか? もう一つは、水が滴っていないか?です。冷房時、エアコンは熱交換器で空気を冷やすのですが、それは同時に空気中の水分を結露させることを意味します。いわゆるエアコンの除湿機能です。熱交換器のフィンに凝固した水滴は、重力に引かれ下へと移動します。そして、ドレンパンという平たいパンに受けられ排水ホース、ドレンホースへと導かれます。

ところがホコリが多いと、そのホコリがドレンホースの中で詰まります。水はドレンパンから溢れ、漏れるということです。

この場合、ドレンホース中のホコリを除いてやるのですが、ここは基本業者さんにお願いすることになります。というのは、ホースはそれなりの径しかなく、また、ホースのどこらへんにホコリがあるのか特定できないからです。では、どうやって業者さんは対応するのかというと、巨大注射器にも似た吸引ポンプでホコリを一気に吸うのです。一分もたたないうちに問題解消。ところが、これが8月だと、「後10日待ってください・・・」お馴染みの問答となります。

エアコン室内機から水漏れがないこと、ドレンホースから水が出ていることを確認して、試運転は終了です。

ちょっと手間といえば、手間ですが、TVシリーズのエヴァンゲリオンで、ミサトさんは「エアコンは人類の至宝。まさに科学の勝利!」と言っているほどの家電。手間を惜しまないのがベターです。

なお、現在エアコンに関しては、メーカーキャンペーンを貼っているところもあります。代表例で、ダイキン工業の「スイッチオン!キャンペーン」を上げておきます。

床の手入れ

スチームクリーナーで足触りもケア

最後は、足触り。家の中、夏は裸足は日本人のDNAそのもの。昔の掃除といえば雑巾掛け。足触りも良かったと思います。しかし今は、ホコリとりに終始。掃除機では人間がだす油分、皮脂汚れは取れません。

私は、スチームクリーナーをお勧めしたい。100℃に近いスチームで一気に油を溶かし、拭き取ることができます。立位で使うことを前提としていますので、雑巾掛けのように腰が痛くなることもありません。今のお勧めは、ケルヒャーのスチームクリーナーSC 3 EasyFix。ケルヒャー のスチームクリーナーは確実な効果と豊富なアタッチメントで、したいことがほぼできます。

SC 3 EasyFix

www.kaercher.com

コツは、ちょっと間を置いて数回かけることです。

お勧めなのですが、日本の住居は収納を考えないで作られていることが多い。そんな時はレンタルしましょう。

例えば、ゲオレンタル

SC3はありませんが、基本性能はほぼ同等の、SC4 EASYFIXを、3泊4日 6680円で借り受けることできます。ゲオレンタル以外にも、いろいろなレンタル屋があります。

石油ファンヒーターはお片付け

これらの逆もあります。暖房器具を片付けるのです。使うエリアは全国的ではありませんが、石油ファンヒーターなどは片付ける時に、注意が必要です。ここは、日本のトップシェア、ダイニチ工業のお片付け術に学びましょう。

まずは、ファンヒーター内の灯油はすべて空にします。灯油を入れっぱなしにすると、ファンヒーターに使えない「不良灯油」に変質してしまうそうです。

石油ファンヒーター:お片づけの方法│ダイニチ工業

www.youtube.com

次に、油フィルターのゴミ、水を取り除きます。こちらは、油フィルターが詰まると灯油が本体に供給されず、着火できなかったり、途中消火してしまうからです。

ファンフィルターのほこりを取り除きます。フィルターのお手入れはエアコンでもポイントでしたが、こちらも、ファンフィルターをきれいにすることは、灯油の節約につながるそうです。

最近は、このように動画紹介も増えています。どんどん利用してください。

まとめ

家電は、買うだけではダメで、自分生活スタイルに馴染ませてこそ、なんぼのモノ。長いゴールデンウィーク。半日位は家電と語らい、夏に対しての用意をしてしまうのも良いのではと思います。

手間を惜しまないのが、より豊かな生活を送るコツの一つ。皆さんもトライしてみてください。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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