ネットスーパーとは、実店舗を持つスーパーマーケットが展開しているネット通販で、主に食料品や日用品を店舗から即日配達してくれる。地域でなじみの店が食料品などを配達してくれるかどうか、品ぞろえや送料、ポイントなどをこの機会にチェックしてみよう。
地域でなじみの店が食料品などを配達してくれる!品ぞろえや送料、ポイントなどをチェックしよう
ネットスーパーとは、実店舗を持つスーパーマーケットが展開しているネット通販で、主に食料品や日用品を店舗から即日配達してくれる。イオン、西友、イトーヨーカドーなど、全国展開しているチェーンは、ほとんどがネットスーパーも運営している。また、イズミヤ、ダイエー、マルエツなど、展開地域が絞られたネットスーパーも多い。
●3500円以上で送料無料の「マルエツ」
いずれのネットスーパーも、価格は原則として店頭価格と同じ。日ごろから実店舗での安さが際立ったスーパーなら、ネットでも安いことになる。プライベートブランドを持っているスーパーなら、ネットでもそれが買えるので、相対的に安く済む傾向がある。
チェーンごとに異なるのは配送料で、1回の買い物で330円というところが多いが、イトーヨーカドーは220~330円と幅があり、翌日以降の配達なら安くなる。また、楽天西友は1回の買い物の合計が一定額以上で送料無料としている。ポイント制度を導入しているネットスーパーもあり、これは楽天ポイントが付く楽天西友が、お得感が高い。
●楽天ポイントがたまる「楽天西友」
また、イオンではWAON(ワオン)、イトーヨーカドーではnanaco(ナナコ)のポイントが付く。
●翌日配達で送料が安くなる「ヨーカドー」
どのネットスーパーも、自宅近隣の実店舗から配送されるので、まずは自宅が配送可能地域かを調べる必要がある。パソコンやスマホで各チェーンのネットスーパーにアクセスし、郵便番号を入れれば配送可能か表示される。置き配などに対応するチェーンも増えている。
「コープ・生協の宅配」など、生協の食品もネットで注文することができる!
生活協同組合、いわゆる「生協」では古くから共同購入・宅配が行われているが、最近ではネット対応が進んでいる。欲しい商品を生協サイトのデジタルカタログで注文し、宅配してもらうという仕組みになっており、実質的にネットスーパーと同じように利用できる。
生協といってもたくさんの組合があるが、ネットに力を入れているのは「コープデリ」「パルシステム」「生活クラブ」の三つ。対象地域を限定したローカルな生協も、ネット注文対応が増えている。
各団体のサイトを見たところ、最もネットスーパーに近いのは、コープデリ。サイトにアクセスし、配送してもらいたい時間帯を指定してから買い物を開始するのはネットスーパーと同様。コープの実店舗で扱っている商品の大半は、ネットで注文可能。生鮮食品や総菜もOKだ。支払いは各種クレジットカードと代金引換が選択できる。
なお、基本的にどの生協でも、利用開始前に組合員として入会と出資金の必要があるが、出資金は脱退時には返還される。安心・安全にこだわる人は試してみるといいだろう。
●多彩な品ぞろえの「コープデリ」
コンビニでも生鮮食品が買える? 「セブンミール」の実力をチェック!
食料品などのネット注文・宅配に力を入れているのはスーパーマーケットだけではない。コンビニの雄セブン-イレブンも、ネットで注文のサービス「セブンミール」を展開している。ネットで注文した商品は、近くのセブンミール対応セブン-イレブンから宅配してもらうか、店頭で受け取ることができる。
セブンミールは、セブン-イレブンでの販売で定評のある弁当や総菜、セブンプレミアムのレトルト食品、冷凍食品といった人気商品が購入できる。それ以外にも、店舗には置いていない商品が買えるのが大きな特徴で、野菜や肉、魚といった生鮮食品も注文できる。
また、期間限定の「特集」も組まれることがあり、原稿執筆時点では、広島・八天堂の「くりーむ大福」や、東京・「神楽坂五十番」の肉まんといった、いわゆるお取り寄せ商品もラインアップされていた。
品数自体はネットスーパーより少ないが、ほかでは買えない独自商品が豊富なので、利用する価値はアリだ。セブン&アイグループなので、「オムニ7」のアカウントで利用できる。
●セブン-イレブンも生鮮食料品を配達
※価格、サービス内容は記事作成時のものです。
■解説/福多利夫(フリーライター)