世界トップレベルの高効率を発揮するトヨタの『ダイナミックフォースエンジン』の効果がすごい。日産は『e-POWER』を使って追いかけている状況だ。読者からのトヨタのRAV(ラブ)4 ハイブリッドやヤリスの燃費のよさについての質問に専門家がわかりやすく解説してくれた。

クルマの燃費のモードなどについて教えて!

読者からの質問

昨年(2020年)、日産のエクストレイル ハイブリッド(2000cc)を買いましたが、カタログのJC08モードで、14キロくらいしか走りません。トヨタのRAV(ラブ)4 ハイブリッドのほうが燃費がいいようですが、WLTCモードとJC08モードの違いを詳しく教えてください。また、燃費つながりでいうと、トヨタのヤリスの燃費のよさの理由は何でしょうか?(N.Kさん 佐賀県 63歳)

編集部:

燃費に関する質問ですね。これは、自動車評論家の会田肇さんに聞きましょう。

専門家の回答

専門家:

「『WLTCモード』というのは、2018年10月以降発売の車両を対象に導入された最新の燃費測定法で、国際的な燃費計算の試験方法です。一方、『JC08モード』は2011年に導入されており、エンジンが冷えた状態から測定するなどして、それまでの『10・15モード』よりも実用燃費に近づけたはずでした。しかし、それでも実際の燃費とは乖離が大きいとの声が多くあり、WLTCモードが導入されることになったのです。

具体的には、WLTCモードでは車種ごとに『市街地モード』『郊外モード』『高速道路モード』の3種類が用意され、測定速度が上がって走行距離も伸び、重量も加えられて、実際の走行条件に近い状態で測定されています。これにより、すべての車両で数値はJC08モードより大幅に低く表示されるようになりました。これは、燃費性能が下がったというわけではなく、計測条件がより厳しくなり、現実の利用シーンに近づいた結果なのです。なお、『エコカー減税』も、この新燃費基準が適用されています。

これを基に、ご質問のエクストレイルとRAV4の燃費をハイブリッド4WD車で比較してみましょう。まずエクストレイルは、JC08モードで17キロ、WLTCモードの市街地モードが12キロ、郊外モードが13.5キロ、高速道路モードが15キロです。一方のRAV4は、JC08モードで25キロ、WLTCモードの市街地モードが18.1キロ、郊外モードで22.4キロ、高速道路モードで20.7キロです」

編集部:

なるほど、RAV4のほうが燃費がいいんですね。

専門家:

「N.Kさんのおっしゃるように、エクストレイルよりRAV4のほうがかなりいいですね。これは、世界トップレベルの高効率を発揮するトヨタの『ダイナミックフォースエンジン』の効果といわれています。日産は、ほかの車両で『e-POWER』を使って追いかけていますが、それでもこの燃費には追いつけていません。ここは、次のエクストレイルに期待するしかないですね。

実は、ヤリスがWLTCモードで36キロという好燃費を実現しているのも同じ理由です。特に、ヤリスではこのエンジンの出力を動力として伝えるトランスアクスルも新開発し、加えて、TNGAプラットフォームによるボディは、剛性を向上させると同時に小型・軽量化も実現しています。これらの相乗効果で圧倒的な燃費をもたらしたというわけです。今のところ、実用燃費でヤリスを超えるクルマはないといわれています」

編集部:

ヤリスのほうは、トヨタの総合力で好燃費を実現しているんですね。了解しました!

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