今回は「デザイン」「性能」「品質」「低価格」がすべて揃ったシャオミの最新スマートウォッチ(バンド)、「Miスマートバンド6」をレポートします。機能がたくさん入ったスマートウォッチですが、スマホでできるものがほとんどです。しかし、スマートウォッチでしかできないことがあります。それが「健康管理」です。
シャオミの「強み」
シャオミ。スマホを中心に、いろいろな製品を世に出している中国メーカーです。シャオミの特徴は、欧米調のデザインセンスがよく、安価なこと。あと、もう一つあげるとしたら、技術のトップランナーになろうとしないこと。第一グループの中にはいるのですよ。しかし、未来を提示して「俺に付いてこい」という、アップル社のようなことをしないのです。令和のスマホは、必要とされる機能はほぼ持っていますので、十分使えますし、開発に膨大な投資をしなくても、新製品として十分通用します。
トップ開発をしないことで、達成できることがあります。それは、圧倒的な低価格。昔「価格破壊」という言葉が流行りましたが、シャオミの価格には、その言葉通りの強さがあります。今回は、そんなシャオミの中でも、「デザイン」「性能」「品質」「低価格」がすべて揃ったスマートウォッチ(バンド)、「Miスマートバンド6」をレポートします。
スマートウォッチの存在価値
スマホではできないことは何?
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉があります。出典は古代ローマの詩人、デキムス・ユニウス・ユウェナリスの詩。しかしこれは誤訳で「健やかな身体に健やかな魂が願われるべきである」のが正解。魂(精神)の健全さと、身体の健全さはイコールでないことを意味します。
さて、スマートウォッチの機能には、「健康、運動管理」「行動ログ(GPS記録)」「スマホとの連携」「電子マネー」「音楽」、そして「時計」などがあります。スマホでできるものがほとんどです。しかし、スマートウォッチしかできないことがあります。それが「健康管理」です。
なぜ、健康管理はスマホではなくスマートウォッチなのでしょうか? 理由は簡単です。体に肌にずっと接触させていることができるからです。もっと正確に言うと、脈を見ることができる部分に接触できること。手首に着け続ける腕時計=スマートウォッチは、健康管理にぴったりなのです。
逆に、他の機能はスマホでカバーできるのです。つまり、スマートウォッチの存在価値は、健康データの入手=健康、運動管理なのです。
時計機能は重要か
こう書くと「健康管理だけあれば良いんだよね」と言う人がいますが、今まで腕にはめていた時計機能も重要です。スマホでも時間を確認することができますが、急いでいる時にチェックしやすいのは、腕。そして腕時計は、止まらない機械になる様に、進化してきました。機械式なら自動巻、電池式なら数年は持たせることができます。
ところが多機能のスマートウォッチの連続使用は、超多機能の場合は1日〜1週間。アメリカ系のスマートウォッチはこのタイプです。シャオミは、スマホでもできる機能の一部を削除。そして節約設定を多く入れることにより、2週間使うことができます。
逆に、シャオミのスマートウォッチを使うときは、自分の欲しいデータが24時間計測できる様に設定されているのか、自分が使うのに不便な、過度な節約モードになっていないか、チェックする必要があります。
その時には、スマホアプリ「Mi Fit」を使います。「プロフィール」→「マイデバイス」の中の「Mi スマートバンド6」をセレクト→「スマートバンド設定」、「アプリ設定」 をセレクトすると設定できます。
睡眠チェックをしてみた
睡眠チェックをしてみると、ほぼフィットビットで睡眠チェックをした結果と同じです。ただしアドバイスコメントは、フィットビットに比べ、ちょっと甘い様にも感じました。
まとめ
睡眠モニタリング:MIスマートバンド6 が、心拍数の変化に基づいて、睡眠時間、深い睡眠、浅い睡眠、REM 睡眠を正確に記録し、定期的な睡眠習慣の形成をサポートします。
30 種類におよぶエクササイズモード、手首にパーソナルトレーナー:Mi スマートバンド 6 には、HIIT、バスケットボール、ボクシン…
シャオミがつくづくすごいなぁと思うのは、少し前までは、数万円ださないと睡眠分析は出来ませんでした。しかし、このシャオミの「Miスマートバンド6」は、シャオミのオンラインストアで、5990円。つくづくすごい時代が来たモノです。
また、もう一つ言えるのは、もう一つの中国メーカーの様に、アメリカに強引なことをしてまで対抗していないことです。もう一つのメーカーが剛なら、シャオミは柔と言う感じです。その分、生活に馴染み易いです。
このコロナ禍で、ストレスがたまり、睡眠が悪くなっている人も多いと思います。そんな時、状況を掴むにはちょうど良いと価格とレベルだと思います。
◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。