コロナ禍で自炊が増え、冷蔵庫が注目を浴びるなか、TZシリーズがアクアにもたらしたのは「指名買い」でした。2021年秋の新モデルはTZシリーズ Special Edition。本機がTZシリーズに何を追加したのか、絶対欲しくなる注目ポイントをご紹介します

大容量冷蔵庫は使い勝手が悪い?

幅狭で奥行のある冷蔵庫が食品ロスに拍車

今、日本で売られている冷蔵庫の基本は5ドア。「冷蔵室」「野菜室」「冷凍室」「急速冷凍室」そして「氷室」です。「野菜室」の位置で揉めることがあっても、この5ドアが日本標準となってるようです。
詰め込むだけならいいのですが、取り出しやすさを含む食品管理機能に関してはいま一歩。管理をしっかりしないと、食材が隅っこに忘れ去られ、使わずに賞味期限切れが起きることもしばしば…。節電のために、冷蔵庫の開け閉め時間に気を取られすぎると起こりやすいですね。しかし、食品ロスを一度でも起こすと、気を使って頑張った節電分など、瞬時にぶっ飛びますから、泣くに泣けません。また今のように、庫内容量を稼ぐため、幅狭でも奥行きを取るのが当たり前になると、ますますこの傾向に拍車がかかります。カタログで見る容量は立派な割に、実際使い勝手が悪くてイマイチなんてことになります。

指名買いで注目の冷蔵庫「アクア TZシリーズ」

そんな時に、出てきたのがアクアのTZシリーズ。

アクアは元々三洋の技術部門を母体にした会社ですが、ブランドとしては後発。10年と経っていません。創立当初は、どちらかというと大手メーカーが余り力を入れていない中小容量モデルで頑張りました。大容量モデルは大手メーカーも頑張るので、なかなか入り込む余地がないのです。

しかし、アクアには技術以外、もう一つの財産があります。それは親会社がハイアールであるということです。世界No.1シェアと言われる家電メーカーです。当然、日本だけでなく、中国、北米、欧州など、世界中の冷蔵庫を間近に見ることになります。

そんな中「海外で売っているんですよ」という冷蔵庫を見せてくれました。フレンチの2ドア。開けた瞬間、庫内丸見え。冷凍部も透明な引き出しですので、実にわかりやすい。その上、奥行きが日本標準モデルのように深くありませんので、フードロスにつながりやすい、3重置きはできません。

私は魅せられ、担当に「いいね!」を出しました。が、欠点もあります。海外製なのでやたら幅があるのです。それを修正した日本版が、TZシリーズです。しかも、中を見せるのなら、外は魅せるんだと、デザインを深澤直人氏にお願いしました。使いやすく、インスタ映えする冷蔵庫の登場です。

コロナ禍で自炊が増え、冷蔵庫が注目を浴びる中TZシリーズへのユーザーの反応は、どうだったのでしょうか?このある意味、個性的といえるTZシリーズがアクアにもたらしたのは「指名買い」でした。指名買いとは、「あれが良い」と買いに来てくれるわけですから、メーカー冥利に尽きます。当然、アクアとしても、TZの良さをよりユーザーに認知してもらうべく、魅力を追加します。2021年秋の新モデルはTZシリーズに何を追加したのかご紹介します。

TZシリーズ Special Editionが登場

注目ポイント
大本命はスリムタイプ「TZ SERIES 42 model」

今回発表されたモデルでの中、本命中の本命はやはりTZ SERIES 42 modelです。

42というのは、庫内容量:420Lということを示します。ポイントは何と言っても、幅。70cmなのです。そして奥行:63.5cmですから、バランスが極めていい。当然、TZですので、食品をストックにではなく、真に出し入れ易さに拘ってたTZのレイアウトを踏襲。人気モデルが、日本で最も要望の多い幅まで降りてきたわけです。

中身がパノラマ的で見えやすいこと。そして冷凍容量も180Lと大きいこと。コロナ禍で冷凍庫がもう少し大きければと思った人、小型の冷凍庫を買い足した人も多いと思いますが、全容量:420Lで冷凍庫:180Lはかなり大きい。この2つだけでも超魅力的。冷蔵庫の一つの理想型と言えるのではないでしょうか。

その上、デザインがよく、色も今ドキ。サテンシルバーとダークウッドブラウンの2色です。インスタ映えする、この秋、一推しのモデルと言えます。

注目ポイント
洗練されたダークシルバー

画像: aqua-has.com
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それに加えて、いわゆる頂点モデルが出ました。それが、TZシリーズ Special Edition。メーカーによっては、小型冷蔵庫に頂点モデルは必要ないと、大容量にしか、この手のモデルを出さないメーカーもありますが、日本で住むところが手狭なのは仕方ありません。少容量しか置けないけど、いいモノをと考える人は多いと思います。このため、モデル名に Special Edition というちょっと珍しいワードが使われています。

すぐ分かるのは、魅力的な「新色」。冷蔵庫は、家の中で最も大きい家電です。しかもリビングからキッチンが見えるのが当たり前の今ドキの住宅レイアウトだと、より目立ちます。そして今売れているのは「黒色」。男性は4割、女性は3割が、キッチン家電を黒で統一するのを望んでいるとか。

しかし冷蔵庫を黒くすると、重いです。統一感は出るのですが、かなりガツンとくる感じです。TZのデザイナー深澤氏が選んだのは、ダークシルバー。鈍い光沢感のない銀色。日本人好みの「燻銀」が反映されている感じです。買った時も、10年経った時も、変わらないだろうと思える感じの素敵な色です。

注目ポイント
Special Editionの新技術「マイクロオゾン除菌」

コロナ禍で、日本人の衛生観念も大幅パワーアップ。元々、日本人は清潔にこだわります。江戸期より、毎日のように風呂に入るようになったことが大きいと思いますが、幕末に来た外国人が、貧民街にありがちな不潔さがないと、驚いたほど。それがパワーアップした感じ。スーパーのパックでも、人が触ったモノを嫌がる人もいるとか。ちょっと過剰なような気もしますが・・・。

そして、清潔な方がいいのは、冷蔵庫内でも変わりません。低温低湿な冷蔵庫といえども、食材は「菌」に取り、ものすごく増殖しやすい環境です。冷蔵庫に入れていたのに、黴びたなんてこともよくあります。

対「菌」戦で、最強と言えるのは「オゾン」です。しかし、濃度が濃いと、菌、ウイルスどころか、人体に対しても問題があります。しかし、アクアは「オゾン使い」だった三洋の技術を継承しているメーカー。今までも、洗濯モノの匂いとり、エア・ウォッシュなど、色々なところで巧みにオゾンを使いこなしてきています。

今回は、冷蔵庫内の酸素からオゾンを生成、浮遊菌と付着菌をやっつけます。ついでに臭いも取り去ります。菌は死滅、臭いのもととなる成分は分解除去するのです。食品を、より安全かつ清潔に保存できます。

注目ポイント
Special Editionの新技術「ツインLED野菜ルーム」

こちらは北海道電力とのコラボです。電力消費は、地場産業と密接な関係にあります。電力会社から言うと、地場産業は大口ユーザー。そのユーザーサポートのため、色々な技術を開発します。今回の「ツインLED野菜ルーム」もそんな技術の一つです。

北海道は、食材の宝庫。野菜類は、広大な土地の単一栽培なので、効率がいい=安いですし、味もいいと3拍子揃います。しかし長期保管は大変です。特に北海道名物のジャガイモ。芽が出るとアウトですね。栄養分が芽にとられ、芋は皺皺になりますし、味も落ちます。安くしても誰も買ってくれません。ジャガイモは、冷蔵庫の中でも発芽しますので、対策を講じないと大損害になります。

このため北海道電力が編み出したのが、明るさを確保する白色LED灯と緑化を防止する赤色LED灯を組み合わせた照明装置で発芽を防ぐ方法です。地場企業と一緒に業務用途で市場に出されています。名付けで「ポテライト」。道内20箇所以上の倉庫で採用されています。

その技術を冷蔵庫で採用したのがアクアというわけです。

この鮮度保持用LEDライトを、温度と湿度をコントロールする半密閉構造の野菜ルームに搭載。野菜の光合成促進やエチレンガスの発生などが抑制されることで、ジャガイモなどの発芽が抑制されます。

いいことはそれだけではありません。腐敗抑制にも効果があります。短期間で傷みやすいイチゴなどの果物の腐敗を抑制します。見た目も味もフレッシュさをキープしますし、トマトがグズグズになるのも防ぎます。

まとめ

先にも書きましたが、日本メーカーは、一社がそれなりのモノを出すと、一斉に似たモデルを出します。そしてその後は、小修正を繰り返す。このため、今の日本市場は、似た家電が山ほどあります。冷蔵庫は、24時間使うので、「省エネ」達成で苦労。効率を考えると別のレイアウトが取れなかったということはよく分かるのですが、逆な言い方をすると、根本的な使い勝手、ドアを開くと庫内にある食品が一眼で見通せるなどの根源的な問題をお座なりにしてきたところがあります。

一方、アクアは、グローバル企業の傘下。世界には色々なスタイルがあることを熟知。そして日本に受け入れられるスタイルを模索し、愚直に使い勝手を工夫してきた会社。初見では、ちょっと笑いますが、使って納得の、独立野菜室なのにシースルーで見える『上から見渡す野菜室』などを世に当てきました。(AQR-VZ37Kなどに採用。結構いいです。)

TZシリーズは、そのデザイン、使い勝手、性能が、見事融合したモデル。しかも今回、マンションにも十分置ける 幅70cmモデルが加わったわけですから鬼に金棒。アクア TZシリーズの指名買いは、まだまだ続きそうです。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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