【3代目は大進化】どう変わった?シロカの最新電気圧力鍋「おうちシェフPRO」のココがすごい!

調理家電

短時間で調理ができる電気圧力鍋。しかし、味が少々薄味、十分染み込んでいないのがデメリットでした。数時間置くと味も染み込み、いい塩梅になるのですが、出来たてはイマイチ。今回、電気圧力鍋ブームの火付け役「シロカ」が挑戦したのはまさにこの「味」。出来立てが美味しく、さらに予約機能つきとなって大進化を遂げています。

大進化を遂げたシロカの電気圧力鍋

電気圧力鍋の火付け役!

シロカの電気圧力鍋「おうちシェフ」。シロカは、今流行の電気圧力鍋の火付け役のようなメーカー。初代モデルはかなり魅力的でした。なんたって使い勝手がいい。圧力鍋より使い勝手が断然いい。その3代目が今回発売されました。その間、電気圧力鍋は、大小を問わず市場に出まわりました。こんなにあってどうするのという感じです。今回は、パワフルになったシロカの電気圧力鍋の三代目「おうちシェフPRO」をご紹介します。

おうちシェフPRO ダークブラウン

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残念だった二代目モデル

三代目の話をする前に、二代目モデルの話をさせてください。初代モデルを高く評価していた私は、二代目モデルを見た時。なんじゃこれと思いましたね。初代機は、祝い酒を入れる角樽に似たデザイン。フタは持ちやすく、回し易い。剛性もしっかりしており、とてもいい感じのモデルでした。

ところが二代目はフタにポッチが付いているだけ。「何コレ??」とまさにクエッションの嵐です。これは「危険になる可能性があるので、フタに取手を付けてはダメということになった」そうですが、私にとっては、先代より使いやすさがグンと落ちたように思えました。機能は、それなりなのですが、使いやすくなくなったわけです。

では三代目はどうか?フタにハンドリング用の取手が復活しました。嬉しいですね。手が滑ることなく、とんな姿勢でも確実に扱うことができます。やはり扱いやすいのはいいですね。

圧力鍋の弱点を克服した「おうちシェフPRO」

圧力鍋は、空気や液体が逃げないように密封した状態で加熱し、大気圧以上の圧力を加えます。そうすると、封入した液体の沸点が高まります。食材を通常より高い温度と圧力下に置くことにより、短時間で調理することができる調理器具です。鍋を沸騰させた時のように、沸騰対流による食材の移動がありませんので、食材の形も変わりません。カレーなどは、ゴロっとした具材として残ります。とっても魅力です。

しかし、短時間でできるのはいいのですが、一方、味が少々薄味、十分染み込んでいないのも事実です。出来上がった後、数時間置くと味も染み込み、いい塩梅になるのですが・・・。今回、シロカが挑戦したのは、この問題。「味」という調理家電の根本問題に挑戦したわけです。

シロカ おうちシェフPRO

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シロカによると、この味が染み込んでいないのは、圧力鍋の機構にありました。圧力鍋は密閉度が良いため高圧にできますが、無限に圧力を高めることはできません。圧力が許容レベルに達するとちょっと下げます。そしてまた圧力を上げる、またちょっと下げる。要するに圧力は脈動するのです。要するにエキスが出たり入ったりするのです。

シロカが取ったのは、高圧力を一定にかけ続けること。そして、圧力を業界最高クラスの高圧力95kPaゲージ圧にすることでした。これにより味の染み込み度が3倍。そして柔らかさが4.5倍となるのです。

大根煮で試してみると、前のモデルは、やや白身が残り、味が薄く、箸で切るとき力を入れる必要があります。一方「おうちシェフPRO」で煮たものは色から違います。ダシの色を見てください。箸ですっと切れ、口に入れると出汁が滲み出ます。今までのは、何だったんだろうとなります。その位、出来上がりが違うのです。

手羽先と角切り大根の煮付け。自動メニュー:豚の角煮を使用。手羽先は未解凍品をそのまま使用。手羽先の肉は触れただけで骨から外れ、大根はホックホックの出来上がり。

シロカが想いを込めて付けたペットネームは「おうちシェフPRO」。確かに、料理人と呼ぶに相応しい出来です。ちなみに、高圧力なので、出来上がりの時間も今までより短く、栄養の残存率も高くなっています。

便利な予約機能

料理は出来上がりが美味いと言いますが、電気圧力鍋で作った料理は、数時間後が美味いが正解でした。しかし、今回の「おうちシェフPRO」は、出来たても美味い。そうなると、作りたてで食べたいというのが人情です。

そこで、シロカは予約機能を付けました。

しかし、幾ら密閉度が高くても、常温放置だと食材が傷みます。とは言うものの、小さく、安価な電気圧力鍋に冷蔵機能を持たせることはできません。このため、予約の問題は次のようにクリアされます。

まず、黴菌が繁殖するのは、10〜60℃だと言われています。特に20〜40℃では活発に活動します。60℃を越すとどうなるか、多くの黴菌は死んでしまいます。この60℃って、どこかで見たことはありませんか? そうドラム洗濯機で、雑菌を死滅させるときに使われる温度です。洗濯物で一番厄介なのはニオイ菌。一度繁殖すると、水洗いではまずニオイを落とすことはできません。それはニオイ菌が繊維内に巣食っており、ニオイの素になる老廃物などを供給するからです。このため、ニオイのしない衣服にするためには、60℃のつけ置き洗いが一番。60℃でニオイ菌を絶滅させると、丸一日洗濯槽から出すのを忘れても臭いません。

洗濯と調理ではお題が違うように思われるでしょうが、黴菌対応という考え方は同じです。予約セットすると、「おうちシェフPRO」はまず、95℃まで温度を上げ食材の中まで熱を入れます。そして温度を下げ75℃をキープします。要するに無菌状態を作り出すわけです。そして予約設定時間が近づいたら、また熱をかけ、完全に調理仕切ります。こうすると夏場でも、安全に、調理予約ができるわけです。

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便利な自動減圧装置

電気圧力鍋を使っていてびっくりしたことがあります。たまたま、いつもと違うところで調理させていると蒸気が火災探知機に触れたのです。大きな音はしましたが、スプリンクラーがある家ではないです。大慌てで位置を変えました。

今回、「おうちシェフPRO」には、蒸気を真上に逃さないよう「蒸気フタ」が付けられていますが、それと共に、自動減圧装置も付けられています。それまでは、蒸気穴の重りを操作して抜いたり、長時間ほったらかしにして、圧が抜けるのを待っていましたが、そんなことをせずとも「おうちシェフPRO」はうまく対応してくれます。

まとめ

大手メーカーは、何かというと調理家電をIT化する傾向にありますが、それを受け入れると、どんどん価格が上がります。今回の「おうちシェフPRO」は、内蔵メニューが83、そしてお求めやすい価格。約1万6千円。最も進んだ電気圧力鍋が、この価格ならお得です。この秋のお勧め商品です。

シロカ 自動減圧機能付き電気圧力鍋 おうちシェフ PRO [スマートプレッシャー技術(高圧力95Kpa×自動減圧)/1台10役/レシピ本付き/かしこい予約プログラム] SP-2DP251 グレー
¥15,800
2021-10-08 14:28

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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