新しく発売されたタイヤは進化しているのか!?今回、グッドイヤーのタイヤを試す機会を得たので、格安タイヤ持ち込み交換を経て我が家のクルマに装着して試してみた。2週間で1000キロを超える実走テストを行い、これまで履いていたランフラットタイヤとの違いや乗り心地など素人ながら感じた事を率直にレビューさせていただこう。

グッドイヤー「EAGLE F1 SPORT」をテスト

今回試してみたのは、日本グッドイヤーから今年の4月に発売を開始したスポーツタイヤのエントリーモデル「EAGLE F1 SPORT」だ。

画像: グッドイヤーの「EAGLE F1 SPORT」。今回試すサイズは、245/40/18。

グッドイヤーの「EAGLE F1 SPORT」。今回試すサイズは、245/40/18。

グッドイヤーは、1898年にアメリカのオハイオ州で誕生したタイヤメーカーで、世界中の様々なモータースポーツ活動に参加している。ル・マン24時間レースを代表とするFIA世界耐久選手権や、ワールド・ツーリングカー・カップ、NASCARといったメジャーなレースシーンにイーグルブランドでタイヤを供給している。また、F1には30年以上にわたりタイヤを供給し続けていた。そのF1での勝利数は368にもなり、いまだにその記録は破られていない。その功績から、グッドイヤーは「F1」のネーミングを商品名に使用する事を許された唯一のタイヤメーカーになる。

今回試すタイヤにも「EAGLE F1 SPORT」にも商品名に「F1」の文字が使われていることから、スポーツ性能に優れたタイヤのようだ。タイヤの特徴は、新しく鷲の爪を模したトレッドパターン(イーグル・クロー・パターン)をショルダー部分に採用したこと。このことにより横剛性が高まりより安定したコーナーリングを可能にしている。

画像: 今回、新しく採用された「イーグル・クロー・パターン」。鷲の爪を模した溝をショルダー部分に採用したことにより安定したコーナーリングを可能にしている。

今回、新しく採用された「イーグル・クロー・パターン」。鷲の爪を模した溝をショルダー部分に採用したことにより安定したコーナーリングを可能にしている。

また、高シリカ配合された強化ポリマーにより、断面形状の最適化を実現。接地圧分布の均一化と路面接地面を最大化したことで、ウェット路面・ドライ路面のいずれにおいても制動距離を短縮させることに成功している。さらには、横方向の溝を狭めたクローズド・トレッド・パターンが、溝中の空気が抜けにくくさせ、よりノイズを低減させ、スポーツタイヤでありながら静粛性も兼ね備えたタイヤになっている。

画像: グッドイヤーのシンボルマーク「ウィングフット」は、古代神話の神マーキュリーが由来なのだとか。

グッドイヤーのシンボルマーク「ウィングフット」は、古代神話の神マーキュリーが由来なのだとか。

果たして新しく採用された「イーグル・クロー・パターン」は、どんな感じなのだろうか。そして、スポーツタイヤでありながら、静粛性能はどれほどのモノなのか、実際にタイヤを履き替えて試してみたので、その感想をお伝えできればと思う。

履き替える前はランフラットタイヤ

「EAGLE F1 SPOTRT」に履き替える前に、我が家のクルマに装着されていたタイヤの説明から。以前の記事でも少し触れたことがあるが、我が家のクルマは16年も前の車になる。いまだに現役としてよく走る車で、今回の新しいタイヤに履き替えるまでは、ランフラットタイヤという種類のタイヤを装着していた。そもそもランフラットタイヤとはどんなタイヤなのだろうか? 

ランフラットタイヤとは

ランフラットタイヤは、タイヤの空気圧がゼロ(パンクした状態)でも、時速80キロで距離にして80キロ走行が可能なタイヤになる。万が一、パンクした場合でも、近くの工場までタイヤを交換することなく走行することができるから、高速道路上でパンクした場合でも、クルマの外に出てタイヤ交換をするなど危険な行為をする必要がなく、安全面においてもとても安心できるタイヤだと言える。とはいえ、通常のラジアルタイヤに比べて、2割ほど価格が高いこともあり、少々高価なタイヤというイメージが強い。また、一度パンクしてしまうと、修理して再利用する事はできないなど、使用する上でのデメリットもある。

ラジアルタイヤはパンク修理剤が必要

ランフラットタイヤが装着されているクルマには、スペアタイヤやパンク修理キットが搭載されていない。我が家のクルマも、ランフラットタイヤが標準で装着されていたので、今回ラジアルタイヤに履き替えるにあたり、パンク修理材を購入してみた。

実はこのパンク修理剤もしくはパンク修理キット、最近のクルマには常備しなくてはならないアイテムになっている。常備していないと車検に通らない場合もあるから気をつける必要がある(スペアタイヤを搭載していれば、問題無し)。ちなみに、ランフラットタイヤの場合は、常備していなくても車検には問題なく通る。今後ランフラットタイヤからラジアルタイヤへの履き替え検討している人は、気にかけて欲しい。

ご自身にクルマがランフラットタイヤなのか、そうでないのかの見分け方は、タイヤの側面にランフラットとわかるような文字が刻印されているかどうかでわかる。例えば、グッドイヤーは「Run On Flat」もしくは「EMT」、ダンロップは「DSST」、ブリヂストンは「RFT」、横浜ゴムは「ZPS」、ミシュランは「ZP」、ピレリは「RUN FLAT」など。

いよいよタイヤ交換!

格安でタイヤ交換してくれる店へ

前置きがだいぶ長くなってしまったが、タイヤが自宅に到着したのでいよいよタイヤ交換をする。事前にタイヤ交換をしてくれるショップを検索していたので、連絡をして予約を入れた。

その前に到着したタイヤを見た印象だが、新しく採用されたトレッドパターン「イーグル・クロー・パターン」が目につく。鷲の爪を模したというだけあり、そのトレッドパターンが、スポーツタイヤであることを彷彿とさせている。さらにはこのタイヤ、どうやら日刊自動車新聞の用品大賞2021のタイヤ部門で大賞を受賞しているというから、いや応なしにも気持ちが高まる。

画像: こうして、タイヤを積み上げてみるとなかなかの迫力だ。写真右下、日刊自動車新聞の 用品大賞2021のタイヤ部門で大賞を受賞している証のシールが貼られていた。

こうして、タイヤを積み上げてみるとなかなかの迫力だ。写真右下、日刊自動車新聞の
用品大賞2021のタイヤ部門で大賞を受賞している証のシールが貼られていた。

さて話は戻るが、今回タイヤ交換に際して持ち込みタイヤでも格安で交換してくれるショップをセレクトしてみた。タイヤ交換というと専門店もしくはアフターマーケットの店舗、あるいはディーラーなどの販売店に行かないと交換できないと思いがちだが、今では、インターネット上でタイヤを格安で購入できることから、持ち込みでタイヤ交換に対応してくれるショップも多く存在する。

せっかくインターネットで安く入手できたのであればもし少しでも費用を安く抑えられたらと思うのは至極当たり前のことで、私も今回は格安で交換してくれるショップに持ち込むことにした。ちなみに「持ち込みタイヤ交換」などの文言を入れてインターネット上を検索すると見つかるので、興味のある人は是非検索してほしい。

画像: タイヤ交換の様子。一台のクルマに4~5人ほどの方が作業してくれたこともあり、 ショップに到着してからショップを出るまでに要した時間は、わずかに30分程度。 とにかく作業が早い。そして交換工賃が安い。今回かかった費用はすべて込みで1万円だった。

タイヤ交換の様子。一台のクルマに4~5人ほどの方が作業してくれたこともあり、
ショップに到着してからショップを出るまでに要した時間は、わずかに30分程度。
とにかく作業が早い。そして交換工賃が安い。今回かかった費用はすべて込みで1万円だった。

画像: 今回、タイヤ交換をしてくれた。足立区にある「パーツワン」というショップ。 ランフラットタイヤの交換作業にも対応しており、プラスの料金は発生してしまうが、 それでも、格安で交換してくれる。不要になったタイヤの処分費用も込みなのもうれしい。

今回、タイヤ交換をしてくれた。足立区にある「パーツワン」というショップ。
ランフラットタイヤの交換作業にも対応しており、プラスの料金は発生してしまうが、
それでも、格安で交換してくれる。不要になったタイヤの処分費用も込みなのもうれしい。

「EAGLE F1 SPORT」実走チェック!

「音」で明確な違いを体感

感想を申し上げる前に、あくまでも素人が素直に感じた印象をまとめただけなので、参考程度にして頂ければと思う。

早速ショップにて交換作業を終えたので実走チェックを始めたのだが、走り始めるとすぐにそれは体感できた。それは音(ロードノイズ)で、これまでのランフラットタイヤとは明らかな違いを感じることができた。新品タイヤだからという理由も加味したうえで、なんとなく静かになったというレベルではなく明確な違いを体感できた。体感した違いを少しでも数値化して証明できればということで、無料のアプリにはなるが騒音計アプリをインストールしたスマホで計測してみることにした。正確な計測方法ではないので数値は参考程度になるが、この数値だけ見る限り、体感した感覚が間違いでなかったことが証明できた。

画像: 一般道と高速道で、比較した結果。どの速度域においても、「EAGLE F1 SPORT」の方が静かだった。

一般道と高速道で、比較した結果。どの速度域においても、「EAGLE F1 SPORT」の方が静かだった。

画像: ノイズの差を感じたのは高速走行時で、速度にして60キロ程の速度域。その差は、なんと3.8dB。 使用アプリは「騒音測定器」(提供元:KTW Apps)。

ノイズの差を感じたのは高速走行時で、速度にして60キロ程の速度域。その差は、なんと3.8dB。
使用アプリは「騒音測定器」(提供元:KTW Apps)。

使用したアプリによると、50dBは"静かな部屋程度"、60dBは"会話程度"、70dBは"掃除機程度"、80dBは"目覚まし時計程度"、ということだったので、今回の測定結果は、会話程度から掃除機程の音の大きさという事になる。掃除機にもいろいろあるので、だいぶアバウトになってしまうが、決して耳障りに思うほどの音の大きさではないことを前もってお伝えしておく。

結果は明らかで、ランフラットタイヤに比べて「EAGLE F1 SPORT」は、平均で2.9dBほど、静かになっていたことがわかる。路面状況にもよって差が出てしまうことから、同じ道を走行して試してみての結果だ。数値を見る限り、確実に静かになっている。主観にはなってしまうが、お世辞抜きに、静かになったことを体感できた。

タイヤ全体の印象

比較タイヤがランフラットタイヤになってしまうが、今回の「EAGLE F1 SPORT」は、全体的にしなやかな印象を受けた。「イーグル・クロー・パターン」によりショルダー部分の剛性が高まったようなのだが、その剛性感をダイレクトに感じるというよりは、ジワッとハンドルに伝わってくる印象だった。柔らかくて不安とか、硬すぎて不快とかではなく、総重量で2000kgを超える我が家のクルマでも、難なくいなしてくれる感じがとても頼もしく感じた。

いくつかのコーナーを走行するうちに、「イーグル・クロー・パターン」の特性とでもいうべき、粘るようなコーナーリングが心地よく、ついついワインディングロードを多めに走行してしまった。とはいえ、法定速度の範囲内での走行になるので、限界領域ではどのような挙動になるかは分からないが、今のところ心地よいワインディングを楽しめている。我が家のクルマのように重いクルマではなく、ライトウェイトのクルマだったら、どんな印象なのかとても気になるところだが、重いクルマでも十分に耐えうるタイヤであることは、体感できた。

画像: 1000キロ以上走行した現状のタイヤ。一皮むけたことで、より、安定した感じが出てきた。

1000キロ以上走行した現状のタイヤ。一皮むけたことで、より、安定した感じが出てきた。

まとめ

今回、ランフラットからラジアルタイヤへの履き替えとなったが、想像以上に印象が良かった。そもそもランフラットタイヤは、発売当初乗り心地が悪いとだいぶ酷評されていた。しかし、年数を重ねるにつれて改良が施され、最近では乗り心地の悪さはそこまで感じなくなっていた。とはいえ、ラジアルタイヤと比較してしまうと、やはりラジアルタイヤの方が、乗り心地や静粛性の面において、勝っているように感じたのも事実だ。今回試した「EAGLE F1 SPORT」は、スポーツタイヤでありながら静粛性能も兼ね備えている、とても満足のできるタイヤだった。これで、耐久性能も高ければ、言うことなしなのだが、こればかりは、これからの使い続けてみないと何とも申し上げることはできない。今回、履き替えてから2週間で1000キロ以上走行してみての感想になるが、引き続き今度は燃費性能にも期待してみたい。

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