【不動産投資のメリット】少額からできる REIT(リート)とは? 空室・災害リスク、初期費用の注意点も解説

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長期的に安定した収入が入りやすい不動産投資。不動産の購入は大きなお金がかかるので、自分には関係ないと思う人も多いかもしれませんが、銀行の融資を利用する方法もあり、まとまった資産がない人でもはじめられます。また、少額から気軽にはじめられるREIT(リート)など、不動産投資について、書籍『明日からお金を増やす方法大事典』を監修する大竹のり子さんに解説していただきました。

解説者のプロフィール

大竹のり子(おおたけ・のりこ)

(株)エフピーウーマン代表取締役 ファイナンシャルプランナー。 出版社の編集者を経て、女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立。講演やメディア出演のほか「お金の教養スクール」の運営を通じて正しいお金の知識を学ぶことの大切さを発信している。『なぜかお金に困らない女性の習慣』『老後に破産しないお金の話』などお金の分野での著書は50冊以上に及ぶ。 女性FPによる、個人マネーコンサルティングを受付中。

▼エフピーウーマン(公式サイト)

本稿は『明日からお金を増やす方法大事典』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。※特に明記しない限り2020年3月1日現在の情報にもとづいています。

イラスト/フクイサチヨ

不動産投資してオーナーになれば働かなくてもお金が入る!?

大家さんになって利益を得る

不動産投資とは、不動産物件を購入し、第三者に貸し出して家賃を受け取ること。簡単に言ってしまえば、大家さんになって家賃収入を得ることです(この利益を「運用益」と言います)。不動産を売却したときにも利益を得られます(こちらは「売却益」と言います)。

上手に行えば、安定した利益が得られるのが魅力ですが、不動産投資には、株式などの金融商品の投資と違う点がいくつかあります。
金融商品と比べると、一度軌道に乗ってしまえば、相場を眺め続けなくても大丈夫です。物件に入居者がいる間は、毎月、決まった額の収入が入ってくるという、長期間にわたる安定性も特徴かつ魅力です。

不動産を所有していると、相続税対策で役立つというメリットもあります。現金ではなく不動産という形で財産を持っていると、不動産の固定資産評価額をもとに相続税を計算するので、資産を現金で持っているときよりも相続税が安くなります。

不動産投資には、分譲マンションの1室を購入して貸し出すワンルーム投資と、戸建住宅を購入して貸し出す戸建て投資、アパートやマンションなどを棟単位で購入して貸し出す1棟投資などがあります。

不動産の購入には大きなお金がかかるので、自分には関係ないと思う人も多いかもしれませんが、銀行の融資を利用して物件を購入する方法もあります。審査に通る必要はありますが、不動産投資はまとまった資産がない人でもはじめられるのです。

3大メリット

長期的に安定した収入が入ってくる

資金がなくても融資を利用してはじめることができる

相続税や所得税の節税対策にも利用できる

注意点

株式などの場合はわりと短期間で現金化することができますが、不動産の場合はそうはいきません。売却を急いだ場合、買い叩かれてしまう可能性もあります。また、空室リスク、災害リスク、ほかの投資と比べて初期費用がかかる点にも注意が必要です。

出典:西東社

本稿は『明日からお金を増やす方法大事典』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。※特に明記しない限り2020年3月1日現在の情報にもとづいています。

少額から気軽にはじめられる不動産投資、ズバリREIT!

少額でもできる不動産投資

不動産投資には、ほかの投資と比べて多額の資金が必要というデメリットがあります。このデメリットを解消できるのが、REIT(リート。「Real Estate Investment Trust」(不動産投資信託)の略称)です。

投資家から集めた資金をひとまとめにし、不動産への投資を行い、そこで得られた家賃収入や売却益などをそれぞれの投資家に配当するのです。

REITのメリットのひとつとして、数万円からの投資が可能という点が挙げられます。たくさんの投資家が集まることで一人ひとりの資金が少額でも不動産投資が行えるのです。

また、個人での不動産投資の場合、数多くの物件を購入することは難しいので、リスクの分散が難しいという欠点があります。ですが、REITなら多様な物件を複数の地域で保有・管理しているので、リスクが分散されるのです。

REITは証券取引所に上場されているので、株式のように売買することが可能です。これを「J-REIT」と呼びます。
REITを投資対象とする投資信託(REITファンド)もありますが、信託報酬などのコストがかかってしまいますから、これらのコストを抑えたいのなら、J-REITを直接購入するようにしましょう。

J-REITは上場されているので、通常の不動産投資と比べて流動性が高い点も魅力です。実物の固有の不動産への投資だと売却して現金に換えるのに時間がかかりますが、J-REITなら証券取引所ですぐ売却することができます。

3大メリット

数万円程度の少額資金から投資することが可能

さまざまな物件が対象なのでリスクが分散される

物件の売買や管理は専門家が行ってくれる

注意点

JIREITの市場規模は株式市場の50分の1程度。そのため大口の売りが出ると値崩れが起こる可能性があります。
また、投資対象が実物資産だけに、地震や災害によって壊滅的なダメージを受けた場合も値崩れが起きて、損失を出してしまう恐れがあります。

出典:西東社

◇◇◇◇◇

なお、本稿は書籍『明日からお金を増やす方法大事典』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。本書は、お金を増やすための日々の知恵を集めた事典です。すぐにできることから、準備期間は必要だけど、やるとやらないではお金の増え方に大きな差がつくことまで、幅広い知恵を集めました。できることからひとつずつ積み重ねていくことで、お金の増え方が大きくスピードアップし、家計にも気持ちにもゆとりが生まれてくるはずです。詳しくは下記のリンクからご覧ください。

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2021-10-22 9:59

※(2)「持っている資産を大きく増やす】日本株式&外国株式、ETF」の記事もご覧ください。

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