株や債券、投資信託以外にも、金融商品にはREIT、先物取引、FX、仮想通貨などがあります。ここでは、REIT(不動産投資信託)の基本的な仕組みについて解説します。REITの多くは上場しているので、証券会社を通じて売買が可能です。
REIT(不動産投資信託)
REIT(リート)は不動産投資の一種ですが、直接不動産を保有するのではなく、投資法人と呼ばれる会社が保有する不動産に対して投資信託の形で運用を行うものです。
REITを保有していると、投資法人が保有する不動産から得られる賃貸料や売買益をもらうことができます。
REITの多くは上場しているので、証券会社を通じて売買が可能です。
REITの収益源はそのほとんどが投資先の不動産賃料なので、リスクが小さいといえます。そのため、投資家のリスク分散のためによく利用されます。
購入するREITを決めるための指標としては、不動産の稼働率、築年数、物件数、投資法人の信用格付け、分配金や純営業利益の利回りなどを確認します。
●REITのメリット、デメリット
REITには、「少額で購入可能」「複数の不動産への分散投資が可能」「収益のほとんどが投資家へ分配される」といったメリットがあります。
一方で、価格変動や収益変動、金利変動、投資法人の倒産および上場廃止といったリスクも存在します。
一般的な上場REITの仕組み
REITは、賃貸料収入や売買損益からコストを差し引いた後の収益を配当として投資者に還元する(インカムゲイン)。もちろん、値上がりすれば、売却によって利益(キャピタルゲイン)を得ることもできる。
コラム
先物取引とは?
将来を予想して投資する
先物取引は、取引する商品の数量と価格を決定し、将来の売買を約束して、あらかじめ定めた取引期限に達したときに実際に売買を行います。
将来、値が上がると予測すれば買い、下がりそうなら売ります。その際、手元に現物の商品がない状態で売買を行うのが先物取引の特徴です。
先物取引で売買できる商品の種類は、金や貴金属、原油、農作物などの商品先物と、株や債権、通貨(為替)や金利を扱う金融先物の二つに分けられます。
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