ファンドラップは、資金を預けておくだけで投資先の選定、売買の発注、ポートフォリオの管理、運用結果の定期報告などを投資家に代わってプロがやってくれるサービスです。
[別記事:【ロボアドバイザーとは】投資初心者や忙しい人向け!AIによる自動運用「ロボアド」の特徴→]
時間のない人向けの運用方法「ファンドラップ」
ファンドラップの概要と仕組み
ファンドラップ(ラップ口座)は、個人の投資家が証券会社や銀行と投資一任契約を結び、資産運用を任せられるサービスです。メガバンクや大手証券会社が提供しています。投資家それぞれに合った方針を示してくれるため、きめ細かいオーダーメイドでの運用が可能です。一方、投資のプロを雇うので、手数料が高額になるケースもあり、十分な資産がないと効果的な利用は難しいでしょう。
ファンドラップでは、質問への回答から投資家の投資目的や投資方針、運用経験、リスクなどをヒアリングし、投資家のリスク許容度に沿ったポートフォリオを提案します。提案内容に同意して契約を締結した後に運用を開始します。
基本的にプロにすべてお任せするサービスですが、定期的に行われる運用報告から投資方針を途中で変更可能です。また、運用期間中に投資家のライフスタイルの変化などに応じて見直せます。
ファンドラップは自身で運用管理する手間がかからないため、投資に時間を割けない高額所得者や資産家には向いています。ただし、運用報告をチェックしておかないと、知らないうちに損失が拡大することも考えられます。
ファンドラップのサービスの流れ
ファンドラップでの資産運用の流れは、投資方針のヒアリングから運用、定期報告、見直しまでが契約終了まで繰り返し実行される。
ファンドラップとロボアドバイザーの違い
ファンドラップとロボアドバイザー(自動運用型)は、投資資金を入金するだけで運用してくれるところが似ている。ただし、ファンドラップは運用担当者に直接相談することが可能。
ファンドラップ | ロボアドバイザー | 投資信託 | |
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運用方法 | 専門家に完全に任せる | 投資プログラムに任せる | 自分でどの商品を売買する かを決める |
投資先配分 | 専門家に任せる | 投資プログラムに任せる | 目論見書を参考にして自分 で決める |
最低投資金額 | 数百万円〜数億円 | 100円〜1万円程度 | 100円程度 |
運用担当者への相談 | 可能 | 不可 | 不可 |
手数料 | 3%程度 | 1%程度 | 0.5%〜3%程度 (信託報酬) |
※本書および本記事に記載された内容は、特に記載のない限り、2021年10月現在のものです。
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