Windows 10ユーザーも、パソコンのスペックが条件を満たしていれば、Windows 11に無償アップグレードできる。ただし、Windows 10ユーザーの中には、アップグレードすべきか迷っている人も少なくないだろう。Windows 11へアップデートできるパソコンのスペック条件は、Windows 10より高性能を求められる。特に、TPMの対応、セキュアブートの対応がポイントで、古いパソコンでは対応できないので注意が必要だ。
Windows 10からのアップグレードはこれが決め手!
●Windows 11で追加された機能、削除された機能の例
別記事【Windows 11】アップグレード前に知っておきたい10との違い→
Windows 10は、Windows 8.1の後継版として2015年に登場。当時はWindowsの最終版とされ、機能追加はアップデートにより無償提供されると発表された。それから約6年たって登場したのが、Windows 11である。Windows 10ユーザーも、パソコンのスペックが条件を満たしていれば、Windows 11に無償アップグレードできる。
ただし、Windows10ユーザーの中には、アップグレードすべきか迷っている人も少なくないだろう。
両者のスペックを比較すると、Windows 11の最小スペックは、Windows 10のそれより各項目とも少しずつ高性能が要求されており、セキュアブートやTPMの対応が追加されている。およそ3年以内に購入したパソコンなら、アップグレードできると考えればいい。それより古い場合は、パソコンの買い替えも視野に入れるといいだろう。もちろん、不満がなければWindows 10を使い続けても問題ない。
●Windows11は10よりも必要スペックが少し高め
Windows 11へアップデートできるパソコンのスペック条件は、Windows 10より高性能を求められる。特に、TPMの対応、セキュアブートの対応がポイントで、古いパソコンでは対応できない。
Windows 10 | Windows 11 | |
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1GHz以上のプロセッサーまたはSoC | プロセッサー | 1GHz以上で 2コア以上の 64 ビット互換プロセッサーまたはSoC |
2GB(32ビット版は1GB) | メモリー | 4GB |
20GB(32ビット版は16GB) | ストレージ | 64GB以上 |
– | システムファームウエア | UEFI、セキュアブート対応 |
– | TPM | バージョン2.0 |
DirectX 9以上 (WDDM1.0ドライバー) に対応 |
グラフィックスカード | DirectX 12以上 (WDDM2.0ドライバー) に対応 |
SVGA(800ドット×600ドット)解像度 | ディスプレイ | 対角サイズ9インチ以上、 8ビットカラー、解像度720p対応 |
一部機能にインターネット接続が必要 | その他 | インターネット接続が必要。 Windows 11 HomeはMicrosoft アカウントが必須 |
参考記事:【Windows 11】アップグレード前に知っておきたい10との違い
◆解説/福多利夫(フリーライター)