パソコンの空き容量が減ってくると単にデータを保存できなくなるだけではなく、システム動作も不安定になってくる。容量不足を解消する手軽な方法として「ディスククリーンアップ」があげられるがそれ以外にも方法はいくつかある。不要なファイルをひとつずつ削除していくのは非常に手間がかかるが、Windows11パソコンなら標準機能だけでも簡単に空き容量を増やすことが可能だ。
パソコンの空き容量を増やして快適化!
写真や動画、書類など、パソコンを使っていると保存データがどうしても増えていきがち。さらに、こうした保存データ以外にも、パソコンには使っているだけで知らず知らずのうちに溜まっていく、システム関連のファイルも多数ある。
容量不足の状態でパソコンを使っている人も多いかもしれないが、それは決しておすすめできない。
なぜパソコンに空き容量が必要なのか
その理由はふたつ。まずひとつには、ごくあたり前のことだが、容量が足りないといざというときにパソコンにデータを保存できなくなるからだ。
スナップ写真などの私的なデータならともかく、仕事中に容量不足に陥ってデータ整理を余儀なくされると非常に作業の妨げになる。こうした事態にならないように、空き容量は余裕をもたせたい。
もうひとつには、パソコン動作の安定性の問題がある。というのも、Windowsの基本動作には通常、起動ドライブとして使用しているストレージにある程度の空き容量が必須だからだ。
詳しく説明すると、Windowsではアプリの実行時などにメモリーを消費するが、こちらが足りなくなってくるとストレージに「仮想メモリー」を作成する。この際、ストレージに空きがないと仮想メモリーを作成できないため、メモリー不足のままでの動作を余儀なくされる。
こうした状態では、当然パソコンは本来のパフォーマンスを発揮することができず、動作も不安定になるというわけだ。
Windows11パソコンで容量不足はなぜ起こる?
容量不足の原因は様々だが、もっともありがちなのが「無計画なデータの溜め込み」。大容量のストレージを使っていても、日々、少しずつデータを溜めていけば、やがては莫大なサイズとなる。
しかも、無計画に溜めたデータはファイル数自体も膨大になるため、ひとつずつ精査して要不要を見極めるのも困難だ。かくして、削除のしようがないデータの山が出来上がり、延々とストレージを圧迫し続けることになる。
さらにWindowsパソコン特有の事情としては、パソコンを使用する際に発生する「キャッシュファイル」の存在がある。
キャッシュファイルとはわかりやすくいえば「一時ファイル」のことで、具体的にはブラウザーが再表示用に保存しているWebページのデータのほか、Windowsアップデートの際に必要となるアップデートファイル、アプリのセットアップファイルなど、様々な種類がある。
共通していえるのが、こうしたキャッシュデータはあくまで一時的に使用するだけのもので、使い終わったらパソコンに保存しておく必要はないという点だ。キャッシュファイルは自動消去される場合がほとんどだが、やっかいなことに手動で削除しないとパソコンに残り続けるものもある。
現在の容量を確認する
パソコンの容量を把握する方法はひとつではない。例えば、エクスプローラーの「PC」→「デバイスとドライブ」から大雑把に確認できるし、さらに詳しい情報は各ドライブのプロパティから参照することも可能だ。
ただし、どちらも確認できるのは「使用領域と空き領域」のみなので、実際にどんな種類のファイルがストレージを圧迫しているかまではわからない。ストレージを圧迫している原因を特定したいときは、Windows11の設定から利用できる「記憶域」を使おう。
記憶域は、設定の「システム」から使用できるストレージ管理機能で、ストレージの空き容量はもちろん、ストレージを消費しているファイルの種類のほか、デスクトップやドキュメントなど、特定フォルダーの保存データサイズについても棒グラフでわかりやすく示してくれる。
ストレージを消費しているファイルの種類に加え、多くのファイルを溜め込んでいるフォルダーまでも把握できるので非常に便利だ。
Windows11パソコンの容量不足を解消する方法
Windows11には、ストレージの容量不足を抑える機能が標準で備わっている。なかでも空き容量を増やすといえばやはり「ディスククリーンアップ」は外せない。馴染み深い人も多いとは思うが、おさらいで紹介しておこう。
空き容量を増やす王道手段「ディスククリーンアップ」
「ディスククリーンアップ」とは、不要と思われるデータ候補を自動でピックアップ&削除してくれる便利なツールだ。削除可能なファイルは、ごみ箱内のファイルといったオーソドックスなものから、Webブラウザーのキャッシュファイルなど、実に多種多様だ。
ドライブのプロパティなどからディスククリーンアップを起動したら、リストから削除したい項目をチェックし、「OK」ボタンをクリックすればOK。これでチェックした項目のファイルを自動的にまとめて消去してくれる。
さらに不要なファイルを削除したい場合は、画面の「システムファイルのクリーンアップ」をクリック。ここでは、Windowsアップデートで使用した更新プログラムのコピーのほか、Windowsアップグレードのログファイルなどのシステムファイルを削除可能だ。
これらのデータを削除することでWindowsの基本動作に支障をきたすことはないが、ユーザーの環境によっては利便上、残したほうがいいものもある。必要に応じて取捨選択しよう。
空き容量を増やすWindows 11の便利機能
11にはディスククリーンアップ以外にも、空き容量を増やすのに便利な機能が多数備わっている。本節では、初心者でも簡単に扱える機能やテクニックを厳選して解説する。
(1)空き容量を自動で増やす「ストレージセンサー」
Windows11のストレージセンサーとは、不要なデータを自動的にピックアップして削除してくれる、いわば「パソコンの自動お掃除」機能だ。
ディスクの容量不足時や指定したスケジュールに従って、ごみ箱内のファイルや一時ファイルなどを自動削除してくれるので、知らず知らず不要なファイルを溜め込んでディスク容量不足に陥るのを未然に防いでくれる。
ストレージセンサーは「設定」→「システム」→「記憶域」から利用可能。OSの初期設定で有効になっているため、特にユーザーで操作をしなくても不要なファイルを自動的に削除してくれる。
既定の設定では、削除対象は「一時ファイル」と「ごみ箱内のファイル」のみ。ストレージセンサーの実行タイミングは「ディスクの空き容量の不足時」となっている。
もし実行タイミングや削除対象を変更したい場合は、設定をカスタマイズしよう。例えば、実行タイミングは「容量不足時」に加えて「毎日・毎週・毎月」のスケジュールも選択可能。削除対象も「開かれないまま一定期間が過ぎたダウンロードフォルダー内のファイル」も指定できる。
さらに、一定期間開かれなかったOneDrive内のデータをオンライン専用にして容量を節約することも可能だ。
(2)「クリーンアップ対象候補」で不要なデータを見つける
語感こそ「ディスククリーンアップ」とよく似ているが、「クリーンアップ対象候補」は「候補」とあるように、あくまで不要と思しきデータをピックアップして削除する機能となる。
本機能は「設定」→「システム」→「記憶域」から利用可能。削除候補として利用できるのは、大別すると「一時ファイル」「大きなファイルまたは未使用のファイル」「クラウドに同期されたファイル」「使用されていないアプリ」の4種類だ。
まず「一時ファイル」の項目では、「ごみ箱内のファイル」のほか、「ダウンロードフォルダー内のファイル」「使用されていないシステムファイル」が対象となる。
注意したいのは「ダウンロードフォルダー内のファイル」については実際の要不要に関わらず、チェックするとフォルダー内の全データが消去されてしまうという点だ。必要なデータを保存している場合も多いと思うので、通常はチェックしないほうが無難だろう。
次に「大きなファイルまたは未使用のファイル」では、削除候補として最適そうな、古いファイルや大きなファイルをリストアップしてくれる。もちろん、実際の要不要はユーザー次第ではあるので、削除する前にデータ内容をしっかり確認しよう。
残りの「クラウドに同期されたファイル」はOneDrive上で不要と思しきファイル、「使用されていないアプリ」は長いあいだ起動していないアプリをそれぞれ探し出してくれる。
削除しても問題のないデータを選抜する「ディスククリーンアップ」と比べると、クリーンアップ対象候補ではより範囲の広いデータを選別してくれる。空き容量を一気に稼げるのでありがたい反面、うっかりすると必要なデータまで消去しかねないので注意深く運用して欲しい。
(3)「新しいコンテンツの保存先」を変更
Windowsではダウンロードファイルは「ダウンロード」、動画は「ビデオ」、写真は「ピクチャ」といった具合に、特定のコンテンツは既定フォルダーに優先して保存される。ファイル保存時にフォルダーを選ぶ手間が省けるため便利といえば便利だが、考えなしに利用しているとまたたく間に保存データが膨れ上がってしまう。それに既定のフォルダーは、初期設定では起動ドライブ上に作成されるため、保存データがストレージを圧迫してWindowsの不安定動作の原因にもなりやすい。
そんなときはコンテンツの保存先を別ドライブに変更するのがベスト。保存先の変更は「設定」→「システム」→「記憶域」→「ストレージの詳細設定」→「新しいコンテンツの保存先」から設定できる。
保存先の変更に対応するコンテンツは「アプリ・ドキュメント・音楽・写真とビデオ・映画とテレビ番組・オフラインマップ」の6種類。保存先の変更は、各コンテンツ項目のプルダウンメニューから別ドライブを指定すればOKだ。
(4)「アプリをアーカイブする」で使わないアプリを自動削除
滅多に使わないアプリがストレージを圧迫しているとしたら、それは実にもったいない話だ。とはいえ、使用頻度の低いアプリを整理するといっても、利用しているアプリの本数によっては皆目検討つかない場合もあるだろう。
そこで出番となるのが、アプリ設定に用意された「アプリをアーカイブする」だ。本機能は「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」→「その他の設定」から利用可能で、使用頻度の低いMicrosoft Storeアプリを選別し、自動的に「アーカイブ」処理を実行してくれる。
アーカイブされたアプリはパソコンからいったん削除されるが、ストアから再度ダウンロード&インストールした際にユーザーデータも復元してくれる。
(5)「Microsoft Storeアプリ」のインストール先を移動する
「Microsoft Storeアプリ」のインストール先は初期設定で起動ドライブとなっているため、これがストレージを圧迫する原因になりやすい。パソコンに起動ドライブ以外のストレージが搭載されているなら、そちらにMicrosoft Storeアプリを移動すれば空き容量を増やすことが可能だ。
Microsoft Storeアプリの移動は、「設定」→「アプリと機能」の「アプリの一覧」から行える。移動可能なアプリの場合は、各アプリ項目の右端にある「︙」をクリックすると「移動」の項目が表示されるので、こちらからアプリを別ドライブへと移動することが可能だ。
(6)「OneDrive」の容量を節約する
Windowsの標準クラウド「OneDirve」フォルダー以下に保存したファイルは、同期機能によりネット上にデータをバックアップしてくれる。パソコンに保存したデータがそっくりそのままクラウドにも保存されているわけであり、考えようによってはパソコンとクラウドの二重で容量を消費しているといえなくもない。
しかし、OneDirveの「ファイルオンデマンド」機能を使えば、ファイルの実体はクラウド上に保存しておき、パソコンで必要になったときのみダウンロードするようにできる。パソコンにファイルの実体を保存する必要がなくなるので、そのぶんストレージ容量を節約可能だ。
ファイルオンデマンド機能を有効にするには、タスクトレイのOneDriveアイコンをクリックして「ヘルプと設定」→「設定」を選択。続いて画面の「設定」タブ→「ファイルオンデマンド」項目のチェックをオンにしよう。これでファイルオンデマンドが有効になり、パソコンのOneDriveフォルダーぶんのデータを節約できる。
(7)Microsoft Storeの「Tempフォルダー」をリセット
ディスククリーンアップを実行しても空き容量があまり増えない場合、Microsoft Storeで使用する「Temp」フォルダー内のキャッシュファイルが肥大化している可能性がある。こうしたときは少々面倒だが、手動でキャッシュファイルをリセットしよう。
スタートボタンの右クリックメニューから「ファイル名を指定して実行」を開き、「wsreset.exe」と入力したのち「OK」ボタンをクリック。これでTempフォルダー内のキャッシュファイルが削除される。
(8)ファイルやフォルダーを「圧縮」して容量節約
Windows11ではドライブをまるごと圧縮することも可能だが、パソコンに不具合が生じた際にデータ復旧が難しくなるなどの問題があるため、ビギナーは安易に手を出さないほうが無難だ。
その代わり、といってはなんだが、もっと手軽なテクニックを紹介しよう。それはWindowsの標準機能を使ってフォルダーやファイル単位で圧縮して運用する方法だ。
「圧縮」するといっても見かけ上は通常と変わらず、エクスプローラーから問題なく個々のファイルにアクセスできるので、データをいちいち解凍する必要はない。
データを圧縮するには、まずエクスプローラーから目的のファイルやフォルダーの右クリックメニューを表示し、「プロパティ」をクリック。次に画面の「詳細設定」をクリックし、「圧縮属性または暗号化属性」→「内容を圧縮してディスク領域を節約する」をチェックする。
あとは「OK」ボタンをクリックして前画面に戻り、さらに「OK」ボタンを押して画面を閉じる。すると、確認画面が表示されるので「変更をこのフォルダー、サブフォルダーおよびファイルに適用する」を選択し、「OK」ボタンをクリックしよう。これでデータの圧縮が実行される。
元の状態に戻したいときは、同様の手順で「圧縮属性または暗号化属性」→「内容を圧縮してディスク領域を節約する」を表示し、チェックを外せばOKだ。
(9)古い「復元ポイント」の削除
Windows11にはシステムに不具合が生じた際に、自動作成された復元ポイントの時点に復旧できる機能が備わっている。復元できるのはシステムだけでユーザーデータは対象外だが、Windowsが正常に動作しないときなどに以前のシステム環境に復元できるので非常に便利だ。
しかし、復元ポイントは通常10Gバイト程度の容量を消費するため、パソコン環境によってはストレージを圧迫する原因にもなりやすい。そんなときは最新の復元ポイント以外は削除し、パソコンの空き容量を増やすといいだろう。
古い復元ポイントの削除は「ディスククリーンアップ」から行える。まずはスタートメニューなどからディスククリーンアップを起動しよう。
ディスククリーンアップが開いたら、画面の「その他のオプション」タブ→「システムの復元とシャドウコピー」→「クリーンアップ」をクリックする。
確認画面が開いたら「削除」ボタンをクリック。これで古い復元ポイントが削除される。
(10)「ページファイル」を変更して仮想メモリーを減らす
Windowsではメモリーが足りない場合に起動ドライブ上に「仮想メモリー」を作成し、パソコン動作の安定化を図る機能が備わっている。メモリー搭載量が少ないパソコンを使う際に役立つ機能だが、当然、仮想メモリーに応じたドライブ容量を消費する。
パソコンの安定動作とのトレードオフになるリスクもあるが、どうしても空き容量を増やしたいときはページファイルを縮小して仮想メモリーを減らすのも手だ。
まず「設定」→「システム」→「バージョン情報」→「システムの詳細設定」をクリックし、「システムのプロパティ」画面を表示。次に「詳細設定」タブのパフォーマンス項目にある「設定」を開く。「パフォーマンスオプション」画面が開いたら、「詳細設定」タブ→「仮想メモリ」→「変更」をクリックする。
仮想メモリの設定画面が開いたら、「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外し、ドライブ一覧からページファイルを変更するドライブを選択。「カスタムサイズ」をチェックし、「初期サイズ」と「最大サイズ」に同じ値を入力する。
適切なサイズはパソコン環境によって異なるが、まずは初期・最大サイズともに画面の「推奨」の値と同サイズを設定して様子を伺ってみるといいだろう。
サイズを入力したら「OK」ボタンをクリックして画面を閉じる。次の画面で再起動を求められるので、「はい」をクリック。再起動後に変更した仮想メモリーが有効になる。
パソコン選びのポイントとなる容量の目安
パソコンで必要なストレージ容量は用途によって異なる。ネット閲覧や軽い書類仕事ならさほど多くの容量は必要ないが、写真や動画編集など本格的なパソコン作業をにこなすなら容量は多ければ多いほどいい。
必要なストレージ容量を把握するには、パソコンをどのような用途で活用するかを明確にすることが何より肝心だ。
・ライトユース(ネット閲覧など) 128Gバイト程度
・ミドルユース(オフィス文書の編集など) 256~512Gバイト程度
・ヘビーユース(写真や動画編集など) 1Tバイト以上
上は主要な用途別のストレージの目安だが、これはあくまで参考程度。明確な用途を決め切れないなら、ストレージの容量はある程度ゆとりを持たせておいたほうが無難だ。
デスクトップパソコンの場合、ノートパソコンの場合
デスクトップとノートパソコンとタイプは違っても、どちらも同じパソコンなのだからストレージ容量に対する考え方は一緒だ。軽い作業なら大容量は不要だし、写真や動画編集などデータサイズのかさばる作業をするならストレージ容量はできる限り多いほうがいい。
もっともデスクトップパソコンの場合、一般的にノートパソコンより筐体サイズが大きいため、より多くのストレージを搭載できるというアドバンテージがある。
しかも、デスクトップパソコンはノート向けの2.5インチ型だけでなく、大容量かつ高性能な3.5インチ型のHDDも搭載できる場合が多いという強みもある。デスクトップパソコンはノートパソコンのように持ち運びはできないが、ストレージ容量&性能を重視するなら悪くない選択だ。
一方、ノートパソコンは内蔵できるストレージは多くても2基程度が一般的。しかも、ストレージを換装をすると保証外と見なされたり、そもそも構造的に換装が不可だったりと、あとから増設するのが難しいケースが少なくない。
従って、容量が足りなくなったときには、外付けドライブなどにデータを退避する必要が出てくる。ゆえにノートパソコンを購入する際は、先々のことも考えてストレージ容量にある程度ゆとりをもたせたほうが賢明だろう。
おすすめWindows11パソコン
【デスクトップ/ライトユース】
HP Slim Desktop S01
(エントリープラスモデル)
発売元:HP
実売4万円を切るお手頃価格ながら、8GバイトのメモリーやDVDドライブなどを搭載するなど性能&機能ともに充実の一台。エントリープラスモデルではストレージに256GバイトのSSDを採用するほか、ストレージの増設用に3.5インチの空きベイ1基も確保している。
●製品情報
【デスクトップ/ミドルユース】
ThinkCentre
Neo 50s Small Gen 3
(パフォーマンスモデル)
発売元:レノボ
筐体の85パーセントにリサイクル素材を使用した、環境に配慮したスリムデスクトップ。CPUは第12世代のCore i5、メモリーは8Gバイトを備えるなど性能面も隙がない。ストレージにはNVMe接続の256GバイトSSDを搭載するほか、ストレージ増設用の空きベイも用意している。
●製品情報
【デスクトップ/ヘビーユース】
DAIV Z7-CM
発売元:マウスコンピュータ
大型筐体らしく、群を抜いたハイスペックを詰め込んだタワー型デスクトップ。第10世代のCore i7プロセッサーを筆頭に、16Gバイトのメモリーや512GバイトのSSDを備えるなど、高負荷なパソコン作業にも余裕で対応できる。さらに、拡張ベイを全7基も用意し、複数のハードディスクやSSDを搭載できる点も魅力だ。
●製品情報
【ノート/ライトユース】
dynabook X4/U
発売元:ダイナブック
Celeronプロセッサー採用の15.6型ノート。エントリークラスながら8Gバイトのメモリーに加え、ストレージには256GバイトのSSDを備えるなど、一般的な用途なら十分な性能を備える。印字が見やすく打ちやすいキーボードを採用するなど、国内メーカーらしい使い勝手へのこだわりも魅力だ。
●製品情報
【ノート/ミドルユース】
VivoBook 14 X413EA
発売元:ASUS
エントリークラスの低価格を実現しつつも、ミッドレンジに迫る基本性能を詰め込んだ14型ノート。CPUは第11世代のCore i5、メモリーは8Gバイトとライトユースには十分すぎるほどの性能を確保。ストレージには256GバイトのSSDを搭載し、ウエブ閲覧やオフィス文書の作成など一般的な用途なら不足を感じることはないはずだ。
●製品情報
【CPU】インテル Core i5-1135G7 プロセッサー【メモリ】8GB 【ストレージ】SSD:256GB (PCI Express 3.0 x2接続)【メインディスプレイ】14型 ワイドTFTカラー液晶 / ノングレア / 1,920×1,080(フルHD)【バッテリー駆動時間】約10.6時間 【消費電力】最大約65W
【外部ディスプレイ出力】HDMI ×1【USBポート】USB3.2 (Ty…
【ノート/ヘビーユース】
HP ENVY 15
(パフォーマンスモデルG2)
発売元:HP
クリエイター向けを謳う15.6型ハイエンドノート。CPUは高性能ノート向けの第11世代Core i7-11800H、グラフィック機能は高い描画性能を誇るGeForce RTX 3050 Ti Laptopを搭載するなど、卓越した処理性能を有する。ストレージには1TバイトのSSDを採用し、動画や写真編集にも対応可能な大容量をしっかり確保している。
●製品情報
まとめ
長くパソコンを使っていると避けて通れないのが、ストレージの容量不足だ。どんなに大容量のストレージを使っていても、無計画にデータを保存しているとまたたく間に空き容量が減ってしまう。今回紹介した方法を活用すれば空き容量は増やせるはずだが、これはあくまで対処療法となる。
例えば、「重複ファイルは保存しない」「保管不要なファイルは削除する」「特にかさばりがちな写真や動画は、定期的に外部メディアなどにバックアップする」といった具合に、無駄なデータを溜め込まないという意識改革にも取り組んで欲しい。
◆篠原義夫(フリーライター)
パソコン雑誌や家電情報誌の編集スタッフを経て、フリーライターとして独立。専門分野はパソコンやスマホ、タブレットなどのデジタル家電が中心で、初心者にも分かりやすい記事をモットーに執筆活動を展開中。