【換気のタイミングがわかる】CO2センサーを持つ空気清浄機「Kirala Air Aria Pro S」をレポート

空調家電

コロナ禍で、人の生活は一変。家で仕事するのはもちろんのこと、家の中を衛生的に保つことがマスト条件になりました。そんな中、最大の問題は、見えない空気をきれいに保つかです。今までは、温湿度に注目、どう部屋を快適にするのかだったのですが、それに加えて、安全に、衛生的にということで、別の要因がクローズアップされる様になりました。家電で言うと、それまではエアコンがメインでしたが、以降、空気清浄機が何かと注目される様になりました。ところが、地味ながら、もう一つ注目しなければならないことが、「換気」です。今回は、換気をめぐるお話です。

大気は地球全体で清浄化する

よくある質問です。「部屋の中と外、どちらの空気が汚いでしょうか?」もちろん想定されるケースで異なりますが、一般的には部屋の中です。空気は動物が活動する限り汚れます。一番数の多い動物、人間によって汚された空気は、森で、海できれいにされていきます。これを担うのは植物です。

しかし人間は、経済的に豊かになりたいと言うことで、森林をどんどん伐採しています。特に、ブラジル。広大な流域面を誇るアマゾンのジャングルが危機です。同様に東南アジア、南アジアのジャングル群も危機です。このため、空気の浄化能力が足らなくなってきています。

地球自体の大気浄化ができなくなる可能性が出てきているのです。

そうなった環境設定で作られた映画があります。「風の谷のナウシカ」です。

「火の7日間」と呼ばれる戦争によって巨大産業文明が崩壊してから1000年。錆とセラミック片に覆われた大地に、有毒の瘴気を撒き散らし巨大な蟲達が棲む”腐海”という菌類の森が広がる世界。ここに住む人は、外にできる時、瘴気から身を守るマスクを着用します。ガスマスクに近いものです。今の地球はそうなってはいませんが、7日間核戦争などされたら同じことが起こるでしょうね。

それはさておき、地球の、自然の、お金がかからない浄化システムが瀕死であることは事実です。

空調の要素

空調を考える時、次の5つの要素を外すことはできません。「温度」「湿度(相対湿度)」「気流」「浮遊粉塵量 」「揮発性有機化合物」。

「温度」「湿度(相対湿度)」「気流」はお馴染み、エアコンでコントロールできます。

「浮遊粉塵量 」は、2つに分けられます。一つは、花粉やアレルゲンのように特徴があるある程度大きな物質です。もう一つはPM2.5の様にサイズだけで表されるタイプです。PMレベルのサイズだと、肺胞まで直接届く可能性があるので、人体に及ぼす影響は多大です。両方とも対応する必要があります。

「揮発性有機化合物」の代表は、ホルムアルデヒド。新建材からじわじわ染み出し、健康被害をもたらし、以降建材含有量は徹底的に取り締まられるようになりました。

さて、それ以外に「二酸化炭素濃度」があります。これは換気と密接な関係にあります。酸素量。高濃度になると害をなす二酸化炭素量ともに、窓明け換気で空気を入れ替え、外気と同じ平均の酸素量、二酸化炭素量の空気と入れ替えるのが定石です。これは閉じた空間を添い呈した「エアコン」「空気清浄機」とは別の概念です。

しかし、毎年夏の温度は上げ上げですし、春、秋は花粉。冬は寒い。がんがん窓を開ける気にはならないですね。

換気しないと新しい空気(窒素、酸素、二酸化炭素の成分が標準量である空気)は取り入れることはできません。そして人がいる限り、二酸化炭素量は増えます。それも含めて、今ドキの建築は24時間の強制換気が付いています。

ところが、このシステム結構洗練されていません。とにかく外気を室内へ入れれば、問題ないですよねと言う感じのシステムです。それでも用が足りるというとその通りなのですが、割と乱暴な話でもあります。このため、24時間なのに節電と称して止める人がいるくらいです。

コロナ禍で注目を浴びた「換気」

ところがコロナ禍で換気が大いに注目を浴びます。厚生労働省が、コロナ対策の一つとして、換気を連呼したためです。

しかし、夏場は冷蔵、冬場は暖房しています。しかもお金をかけてしているわけです。また、30分に1回窓開け換気しなければならないとなると、仕事が途中で遮られますし、気も散ります。そんな時便利なのがCO2センサーなのです。が、いいのがないのです。あっても高い。

センサーは、AIの相棒で、必要な情報を取ります。温度センサー、湿度センサーは、エアコンの普及で安くて、いいものがたくさんあります。しかも小型。どこにでも組み込むことが可能です。ところがCO2センサーは、普及していないので、まだまだ高額。しかもサイズが大きいです。まぁ24時間連続換気は、センサーが不要ですからね。

ちなみに、「温度」「湿度(相対湿度)」はエアコンに、「浮遊粉塵量 」「揮発性有機化合物」空気清浄機に積まれています。「気流」は人が感じるのが一番。色々なところで使われていそうなものなのですが「CO2センサー」だけ残されてしまった感じなのです。

Kirala Air Aria Pro S

Aria Pro S

www.kirala.jp

空調家電をうまく使うには、持っている機能に、あったセンサーを持ち、AIで連動させるのが基本です。このため、CO2センサーは行き所を無くしたわけですが、空気清浄機が拾いました。と言っても、メジャーメーカーではありません。まだ空気清浄機で名を成していない、メーカーが差別化ため採用を始めたのです。

そんなメーカーの一つに、株式会社Kiralaがあります。このメーカー、それなりに実力のあるメーカーで、現在までに、病院他に10,000台以上の導入実績があります。大学との共同研究もあり、最近注目が集まっているメーカーです。

そんなKiralaの空気清浄機ブランド、Kirala Airの、数種類のモデルにCO2センサーが搭載されたのです。

これにより、的確なタイミングで、的確な時間、窓空け換気 他に取り組めばいいわけです。24時間換気は、主には感知されにくい毒物「揮発性有機化合物」に対するモノでしたが、こちらは空気清浄機が対応しますので、純粋にCO2に対し、換気するだけでいいわけです。

似たスペックを持つモデルはいくつかありますが、おすすめはKirala Air Aria Pro S。

HEPAフィルターによるフィルタリングに加え、「オゾン」を採用。飛まつでなく単独で空中にあるコロナウイルスも不活化できます。

最強スペックを持つ空気清浄機に、CO2センサーを搭載しました。換気のタイミングがわからない人に対し、利便性を設けましたというモデルです。

考えなければならない課題

さて、「CO2センサーが安くなり、換気がしやすくなのはるのはわかったが、他に何が変わるのか?」と思われる方も多いのではないでしょうか?

実は大いに変わる可能性を秘めています。空調というのは、前述の通り、色々な要素が絡み合います。しかし、それに対し、1つで対応できる家電はなく、どうしてもシステム、色々な家電の組み合わせで対応する必要があります。その中心にある家電は、今までエアコンと言われてきました。ところが人が感じるのをセンサーがそのまま感じるとなれば、センシングとAIは、空気清浄機の方がベターかもしれません。それはより、人間に近距離にあるという意味によってです。

ただし、問題もあります。モデルによっても異なりますが、空気清浄機は、10年間使うと、そのモデルの買値の2〜3倍の価格となります。主にはフィルター代です。エアコンは、長年省エネ化に勤めてきて、前にグンと迫り出した、見ため不安定な形になってしまいました。これはヒートポンプの効率を最大限に上げたためです。

しかし、空気清浄機の場合、フィルターの長寿命化はまだまだ今からという感じす。日に何度もスィッチを切るようでしたら、空調の場合、A Iコントロールはできませんからね。

最後に

空調最後のセンサー、CO2センサーが搭載されたこのモデル Kirala Air Aria Pro S は、できる限り知的作業をする場所への設置をお勧めします。というのは、脳を使うと酸素とエネルギーを大量商品するからです。

酸素が足らないと脳の働きは低下。時間効率は求められません。オフィスビルの場合、換気を含む空調は設計時に折り込まれ、頭脳労働に適した環境になっています。一方、家は給食のための場であり、頭脳の活性化ということにあまり目が向けられていません。換気などは最たるモノでしょう。

CO2センサーは、知的空間の必需品。そのために、CO2センサー付きの空気清浄機を買うのは、ありありなわけです。

Kirala Air 空気清浄機 オゾンによる強力除菌 【Aria Pro 45畳対応】高性能 国内メーカー PM2.5対応 6層フィルター 花粉 ほこり タバコ 消臭 ハイブリッド空気清浄機
【メーカー保証】保証期間:購入から1年間(製品保証登録すると2年間に延長されます)
【商品の特徴】オゾンがウイルスを消し去る、次世代のハイブリッド空気清浄機。45畳の部屋の隅々まで、ワイドな空間に対応。
【セーフティロック】ボタンを3秒間長押ししないと、オゾンの発生はスタートしません。誤操作を防止するので、小さなお子様がいても安心して室内に設置できます。
【360°付着・浮遊ウイルスを除菌】Kirala Airから放出されたオゾンは、360°方向に広く拡散され、わずかな隙間にも入り込んで室内空間の隅々まできめ細かく除菌。空気中に漂う浮遊菌はもちろん、最長72時間も残留するウイルスや細菌、…
¥168,300
2022-03-29 18:43

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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多賀一晃(生活家電.com主宰)

企画とユーザーを繋ぐ商品企画コンサルティング「ポップアップ・プランニング・オフィス」代表。米・食味鑑定士の資格を所有。大手メーカーでオーディオ・ビデオ関連の開発に携わる。趣味は東京散歩とラーメンの食べ歩き。

多賀一晃(生活家電.com主宰)をフォローする
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