【ダイソー・バーベキュー便利シート】鉄板がわりになるフッ素加工グラスファイバー 薄くて軽くて運搬も収納も楽

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ダイソーで売られている「バーベキュー便利シート」をご存じでしょうか? 税込110円で販売されている約30×30cmのペラペラの黒いシートです。火をつけたらあっという間に燃え上がりそうなシートなのですが、これを焼き網の上に乗せると、鉄板なしで焼きそばなどが作れるといいます。「本当に大丈夫か?」と思いながらも、実際に試してみたので、その様子を報告します。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9平方メートルの仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。

「バーベキュー便利シート」とは

グラスファイバーをフッ素加工している

桜の開花がゴールデンウィーク前後という、筆者の住む北海道では、まだまだ肌寒い日が続きます。しかし、雪解けも始まり、アウトドアシーズンへの突入ももうすぐ!筆者も胸を躍らせながら、今シーズンの焼肉、バーベキュー、ジンギスカンなどを存分に楽しむための準備を開始しました。

そこでまず、100均ショップ・ダイソーで見つけて以来ずっと気になっていた「バーベキュー便利シート」を購入してみたのです。

「鉄板いらず!網の上にのせるだけ!」「フッ素加工で焦げ付きにくい!」など、魅力的なキャッチフレーズが並びます。でも、どこから見ても、「真っ黒なビニールシート」といった外見のこちらの商品。「炭火の上にのせたら、燃え上がりそう」としか思えないのです。友人といっしょのバーベキューで失敗したくないので、まずは自宅の庭でテストすることにしました。

焼き網の上に乗せれば鉄板のように使用でき、焼きそばなどが作れるという「バーベキュー便利シート」。ダイソーにて税込110円。

持ち帰って、説明書を読んでみると、材料はグラスファイバーとポリテトラフルオロエチレン。グラスファイバーにテフロン加工(フッ素加工)を施した耐熱シートであることがわかりました。耐熱温度は260度なので、直火は禁止。炭からは15cm以上離して使わなくてはならないものの、焼き網の上にのせて、鉄板のように使用できるため、細かな食材を使った焼きそばやチャーハンなども調理できるといいます。

また、フッ素加工されたグラスファイバーのシートなので、使用後は簡単に汚れが落ちるそうです。ともかく、とりあえず焼きそばを実際に焼いてみることにしました。

どこから見てもただのプラスチックシートなのですが、鉄板並みの働きをするといいます。ただし直火はNG。

「バーベキュー便利シート」で焼きそばを作ってみた

予想以上のクオリティで焼きそばが完成!

「バーベキュー便利シート」に対する筆者の最大の疑問は、「本当に実用に耐えうるのか?」という点です。

そのため、久しぶりに炭をおこしましたが、今回はバーベキューや焼肉はしません。炭火の上に網を載せ、さらにその上に「バーベキュー便利シート」をのせて、焼きそばを作ります。

直火は禁止で炭との距離を15cm以上離すように指示されています。この点には注意が必要。「バーベキュー便利シート」を使うので、網は汚いままでOKにしました。

「バーベキュー便利シート」で冷凍ひき肉を炒めます。いつ燃えだすかという筆者の不安をよそに、まったく問題なく炒められます。

もやしとパプリカを加えて、さらに炒めます。この段階でようやく「このシートは燃えないのだ」という信頼が芽生え始めました。

麺を投入。ゆっくりと麺をほぐして、ソースを投入します。ときおりシートの端が風であおられて揺れますが、使い勝手は鉄板と変わらない印象です。

いい感じに焼きそばが完成。弱火で温めながら、ビールを片手にゆっくりと食べるのもありでしょう。

使い終わっての感想は、「なぜ素直にダイソーの言うことを信じなかったのだろう」です。想像していた以上に便利。今回は、炭を起こして焼きそばだけを作りましたが、網で焼肉などを楽しんだあと、シメの焼きそばを作ったりチャーハンを炒めたり目玉焼きを焼いたりと、使い道はいろいろと考えられます。

「バーベキュー便利シート」の後片付け

さすがフッ素加工!汚れが簡単に落ちる

「バーベキュー便利シート」は、フッ素加工されたグラスファイバーのシートなので、ソースが焦げついたり、油がベットリと付いていたりしても、洗剤とスポンジで洗うだけで簡単にキレイになりました。

ソース焼きそばを作った後なので、焦げがこびりついています。後片付けはけっこう面倒です。

また、30×30cmの「バーベキュー便利シート」は、実測で約30gしかありません。びっくりするほど軽いのです。とても助かります。同じ大きさの鉄板などと比べるまでもなく圧倒的に軽いので、台所や洗い場の取り回しもよく、洗い終わったら、タオルや布巾と同じように洗濯ばさみで挟んで干しておける手軽さです。今まで使っていなかったのが悔しいほど、便利なバーベキューアイテムといえるでしょう。

また、収納についても優秀です。広げたままどこかの隙間に押し込んでもいいですし、丸めて筒状にすることもできます。おそろしく使い勝手がいいのです。

グラスファイバーにテフロン加工(フッ素加工)がされている「バーベキュー便利シート」は非常に簡単に汚れが落ちます。ちょっと驚くくらい。

まとめ

バーベキューをするなら1枚買っておくのがおすすめ

バーベキューをする予定がある人は、なにも考えずに1枚買っておくことをおすすめします。

グラスファイバーにテフロン加工(フッ素加工)を施したバーベキューシートは、どうやら海外からはやり始めたようです。最初はかなり頼りない印象で、「本当に大丈夫か?」と不安でなりませんでした。しかし、これは本当に便利。1枚1,000円でも驚かないレベルですが、なんと税込み110円なのです。

筆者がバーベキューをするときには、網で焼肉が終わった後、鉄板を出してシメの焼きそばやチャーハンを作ることは絶対にありません。なぜなら、後片付けが面倒だから。重い鉄板を冷めるまで待って、焦げをこすって洗って、乾かして……なんて想像もしたくありません。しかし、「バーベキュー便利シート」なら、後片づけも持ち運びも収納もストレスなし。今シーズンは焼きそばやチャーハンをまじめに検討したいと思います。

弱点は耐熱温度が260度というところ。直火調理して耐熱温度を超えると、穴があいてしまうそうです。この点には十分注意ください。

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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