エクセルデータから、成績や得点などの最高点や最低点を求めたいことがあります。この場合、最高点はMAX関数、最低点はMIN関数を使って求めます。特定の条件に一致するデータだけを対象に最大値や最小値を求めたい場合は、MAXIFS関数、MINIFS関数を使います。
最大値や最小値を求めたい
最高点や最低点を知りたいときに
成績や得点などのリストから最高点や最低点を求めたいことがあります。この場合、最高点はMAX関数、最低点はMIN関数を使って求めます。
MAX MIN |
範囲内の最大値または最小値を求める |
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=MAX(範囲) =MIN(範囲) |
セルB2~B7に入力された点数から、最高点と最低点を求めてみよう。まずセルG2に「=MAX(B2:B7)」と入力し、最高点を求める(❶)。セルG3に「=MIN(B2:B7)」と入力すれば、最低点が求められる(❷)。
条件に一致する値から最大値や最小値を求める
条件を指定して値を検索
表全体ではなく、特定の条件に一致するデータだけを対象に最大値や最小値を求めたいこともあります。例えば「会員として登録している顧客の中で、最も多い利用金額を調べたい」というようなケースです。こういった場合、最大値ならMAXIFS関数、最小値ならMINIFS関数を使います。
MAXIFS MINIFS |
範囲内で指定した条件に一致する最大値(最小値)を求める |
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=MAXIFS(最大範囲,条件範囲1,条件1,[条件範囲2,条件2],…) =MINIFS(最小範囲,条件範囲1,条件1,[条件範囲2,条件2],…) |
第1引数の「最大範囲」や「最小範囲」は、最大値や最小値を求める値が入力された範囲を指定します。第2引数の「条件範囲」は条件を検索する範囲、第3引数の「条件」は検索する条件を指定します。「最大範囲」と「条件範囲」で指定するセル範囲は、行を一致させておく必要があるので注意しましょう。
列Bが「会員」に一致することを条件に、列Dの利用金額から最大値を求めてみよう。セルG2に「=
MAXIFS(D2:D9,B2:B9,”会員”)」と入力すれば、条件に合う値が求められる。
複数の条件を指定して値を求める
MAXIFS関数やMINIFS関数では、「条件範囲」と「条件」を最大126個まで指定できます。そのため、複数の条件を組み合わせて検索することが可能です。なお、「条件範囲」と「条件」は必ずペアで指定します。
列Bが「会員」かつ列Dの利用料金が5万円以上であることを条件に、利用回数の最小値を求めてみよう。「50000以上」という条件は、「”>=50000″」と記述する。従って、セルG2に「=MINIFS(C2:C9,B2:B9,”会員”,D2:D9,”>=50000″)」と入力すれば、条件に合う値が求められる。
※この記事は『エクセルが2週間で身につく(楽)上達講座』(マキノ出版)に掲載されています。