【レビュー】XGIMIの「Halo+」を使ってみた! 持ち運べるのに高画質なプロジェクター

レビュー

映画やネットの動画を大画面で楽しみたい。でも、大きなテレビやディスプレイを設置するスペースはない。そんなときに選択肢になるのが、プロジェクターを使って壁などに映像を投影する方法です。今回は、携帯できるサイズで高画質なXGIMI(エクスジミー)のポータブルプロジェクター「Halo+」を試してみました。

「Halo+」はどんなプロジェクター?

プロジェクターと聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは、会議などでおなじみのパソコンと接続して利用するタイプかもしれませんが、近年は家庭で気軽に映像視聴を楽しむのに適した機種も増えています。今回試したHalo+もそのひとつです。

高さのある箱形の本体に、専用のリモコンが付属している

ネットの配信動画などを簡単に視聴できる「Android TV」を搭載しているので、スマホで動画を見るのに近い操作感でコンテンツを選んで楽しむことが可能です。

重さは約1.6kg。片手で抱えて持てるくらいのサイズです。2時間駆動する59Wのバッテリーを内蔵しているので、あらかじめ充電しておけば電源に接続せずに使うことができます。

持ち歩き可能なサイズと重さ

また、プロジェクターの明るさを表す「輝度」が900ANSIルーメンと高いことも特徴。輝度が高いほど映像を鮮明に投影でき、周囲が明るい場所でも見やすい状態を保つことができます。

このほかに、美しい明暗差を表現できるHDR10にも対応し、有線で外部から映像を取り込む場合には4K映像の入力にも対応するなど、「映像の美しさ」を重視した機種です。

背面には有線接続のためのHDMIポートとUSBポートを備えているので、PCや外部ストレージの資料や映像を投影することも可能です。

PCなどとの有線接続にも対応している

簡単にセッティングできる

早速、投影してみました。壁に向けて本体を置いて電源を入れるとすぐに起動し、映像が表示されます。サイズや位置は自動で調整されるので、細かい調整をすることなくすぐに使うことが可能です。

白い壁やホワイトボードなどがあれば、そこがスクリーンになる

設置条件によっては映像が少し傾いてしまったりする場合もありますが、そのようなときは、調整用の画面に表示された長方形の四隅をリモコン操作で上下左右に動かして位置を調整します。直感的に操作できるので、プロジェクターの扱いに慣れていない人でも問題なく調整できそうです。

表示位置の調整もリモコンから直感的に行える

YouTubeなどのアプリを選んで動画を再生

起動直後の画面には、YouTubeやAmazon Prime Video、ABEMA TVといったおなじみの動画配信アプリが並んでいます。さらに、Google Playストアから必要なアプリをダウンロードして追加することも可能です。なお、有料の配信サービスを利用するには、自分でそのサービスに加入している必要があります。

ホーム画面にはアプリ一覧のほか、おすすめ動画なども表示される

まずはYouTubeを起動してみました。スマホやパソコンで見るときと同様のYouTube画面が表示され、動画を再生できます。自分のアカウントでログインすれば、スマホやパソコンから登録したお気に入りなども反映されます。

いつも使っているアカウントでログインすれば、お気に入りのチャンネルにすぐアクセスできる

コンテンツの選択や決定は、付属のリモコンで行います。検索は画面に表示されるキーボードから文字を選ぶ方法で入力することもできますが、そのやり方だと少々手間がかかるので、音声入力を使うのがおすすめです。

壁一杯に大きく映したら…

壁一杯に大きく映しても映像が鮮明

投影できる映像のサイズは、推奨で40~120インチ(理論上は200インチまで投影可能)。自宅では広い壁面を確保するのはなかなか難しいですが、ビジネスホテルに宿泊する機会があったので、部屋の壁に投影してみました。

この写真で投影している映像は、横幅164cm、高さ90cm強。約74インチに相当するサイズです。大きく映しても映像の鮮明さを保てています。

壁一杯に大きく投影しても鮮明な映像を楽しめる

また、プロジェクターを天井に向けて映像を映せば、寝ながら映画を見るという最高の環境を実現することも可能です。

寝ながら動画視聴を楽しめる(天井に投影している状態)

カーレースなどのゲームも楽しめる

ホーム画面の「Google Playストア」や「Google Playゲーム」からは、リモコンでの操作に対応した一部のゲームをプレイすることも可能。

なお、配信されているゲームのなかには専用のコントローラー(ゲームパッド)が必要なものもあります。その場合、ダウンロード時に「ゲームパッドが必要です」とメッセージが表示されるので、付属リモコンだけで遊びたいときは、この表示の出ないゲームを選ぶようにしましょう。

今回試したなかでは、牛のキャラクターが障害物をジャンプで越えながら走る「Run Cow Run」や、カーレースゲームの「Beach Buggy Racing」などがリモコンだけでプレイできました。

カーレースゲームの「Beach Buggy Racing」。大画面なら迫力もアップする

明るめの場所でも見ることができる?

高輝度が特徴のHalo+ですが、その強みを特に感じたのが周囲の明るい場所での投影です。

室内の照明はつけていないものの外からの自然光が入り、「ちょっと暗めだけど普通に生活できる」という程度の明るさで、ネット配信されているニュースを投影してみました。

輝度の低いプロジェクターの場合、部屋がこのくらい明るいと映像はかなり見づらくなりますが、テロップの文字もはっきり読める状態でしっかり映っています。

部屋を真っ暗にできない状況でも快適に見られる

スマホの動画や写真はChromecast経由で表示

ネット配信されているコンテンツだけでなく、自分で撮影した写真や動画をプロジェクターで投影することもできます。

スマホに保存している動画などを見たいときは、無線接続でスマホ画面をミラーリングできる「Chromecast」という機能を使います。

Halo+とスマホを同じWi-Fiネットワークにつないだ上で、「Googleフォト」で投影したい動画を開き、右上の四角いアイコンをタップして、接続先にHalo+を選択します。

スマホとプロジェクターを同じWi-Fiにつないでから操作するのがポイント

すると、動画がプロジェクターの映像として映し出され、大画面で楽しめるようになります。

スマホの写真や動画をワイヤレスで投影できる

最近は、撮影した動画や写真をスマホの小さな画面で見て終わりということも増えていますが、この方法なら気軽に大画面で楽しむことができます。

まとめ

XGIMIの「Halo+」は、高輝度が特徴のポータブルプロジェクター。価格は約11万円と少々高価ですが、大画面や周囲が明るい場所でも美しい映像を楽しめるので、「大きなテレビは置けないけれど、大画面で映像を楽しみたい」という人なら検討してみる価値がありそうです。

また、携帯できるサイズで操作も簡単なので、これからの季節はキャンプなどで使うのもよさそうです。

XGIMI Halo+ モバイルプロジェクター 高輝度 900ANSI ルーメン フルHD 1080p Android TV 10.0搭載 【家庭用 / 小型 / オートフォーカス / 全自動台形補正 / 200インチ投影 / bluetooth対応 / Harman Kardonスピーカー / HDR10対応 / 低遅延 / 天井 / 静音 / ホームシアター】
「クラス最高レベルの900ANSIルーメン」従来のポータブルプロジェクターと比較しても、一見してわかる圧倒的な明るさ。※ANSIルーメンとは米国規格によって定められたプロジェク ター投影画面の明るさの平均値を現した数値です。ルー メン数値のみを記載している場合、平均値ではなく最大値を記載している場合があり、鮮明に投影されないことがありますので、必ずご確認ください。
「Android TV 10.0搭載」Wi-Fi環境さえあれば、スマートフォンのようにGoogle Playから5,000以上のコンテンツアプリを自由にダウンロード。 ストリーミングサービスを存分にお楽しみ頂けます。
「オート…
¥109,890
2022-06-07 12:28

文◆酒井麻里子(ITライター)
スマホ、PC、ガジェットなどのデジタル製品レビューや、アプリ・サービスの解説記事などを執筆。Twitter(@sakaicat)では、デジタル関連の気になる話題や、ちょっと役立つ小ネタを発信。

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