【レビュー】シロカの最新ホームベーカリーを使ってパンを作ってみた!中年男児が料理・調理に挑戦

レビュー

この4月にシロカから新しいホームベーカリーが―発売された。本製品は、最近耳にするようになった"高加水パン"を自宅でも作ることができるというホームベーカリーだ。今回は、この新しいホームベーカリーを使って、捏ねるのが難しいとされる高加水パンの仕上がりはどんな感じに出来上がるのか。そして初めてホームベーカリーを使う私にとって、パン作りはできるのかなど、使用感を交えながらお伝えできればと思う。

「おうちベーカリー ベーシック プラス」について

4月に発売されたシロカの「おうちベーカリー ベーシック プラス」(以下「おうちベーカリー」)は、業界で初となる高加水パンメニューを搭載したホームベーカリーだ。定番メニューからトレンドのブリオッシュを作ることができるプレミアムメニューの他、うどんやパスタ生地、焼き芋なども作れるなど、幅広く30ものオートメニューを搭載している。

写真提供:シロカ

また、健康意識の高まりに合わせて、糖質オフパンや甘酒などのメニューも搭載。さらには、業界最速となる58分でパンが焼き上げることができる「超早焼きパン」メニューも搭載しているから、自宅に居ながら手軽にパン作りを楽しむことができる。

高加水パンとは

最近耳にする機会が増えてきた"高加水パン"とは、どんなパンなのだろうか。簡単に言うと水分を多く含んだパンのことなのだが、一般的なパンの加水率が65~70%なのに対して、高加水パンは80%以上の加水率のパンのことを示す。水分量を多く含んだパンは、しっとりもちもちとした食感と口当たりの、のど越しの良さが特徴のパンになる。

加水率90%の高加水パンを作ることができる

これまで、高加水パンはその水分量の多さから、生地を作る際に記事自体がゆるくなってしまうことから、自宅で作るのは難しいとされてきたが、「おうちベーカリー」では、加水率を90%にした高加水パンをつくることができる。これにより、自宅に居ながら、しっとりモチモチとした作り立ての高加水パンを食べることができるなど、楽しむ幅が広がった。

ブリオッシュ、超早焼きパン、高加水パンなどをつくることができる(写真提供:シロカ)

実際に使ってみる

ここからは、実際に使ってみた際の使用感や、パンの仕上がりについて、お伝えしていこうと思う。

使用前にレシピブックを読む

実際に使用する前に、レシピブックを読んで、予習をしておこうと思い、数ページパラパラと見ていたのだが、読み進めていくうちにレシピブックには必ずある材料の項目に自然と目がいってしまった。写真だけ見ていれば、「このパン作ってみたいなぁ」とか「このパン食べてみたいなぁ」などと平和にやり過ごすことができたのだが、レシピの項目を見た瞬間、レシピアレルギーとでもいうべきか、拒絶反応が出てしまい、材料の項目が暗号にしか見えなくなってしまった。

強力粉が〇〇g、ドライイーストが〇g、塩、砂糖、水…。おぉ~、暗号が頭に押し寄せてくるこの感じ。以前、これまたシロカの製品になるのだが、電気圧力鍋を使って豚の角煮を作る、という記事のことを思い出してしまった。あの時は、スーパーに買い物に行くところから挫折の連続で、下ごしらえを一日がかりでおこなったことを記憶している。

シロカでは、パッケージ商品を多数取り揃えている

私、お恥ずかしいことに、全くと言っていい程料理ができない。というより、ズボラな性格を理由にして、測りでしっかりと調味料を計測するなどの下準備がとても苦手なのだ。そのため、何度か料理に挑戦するものの、途中で面倒になってしまい、結果的に、中途半端な料理になってしまうことが多々あった。そんな不安を抱えながらも、今回のパン作りに挑戦したのだが…。

今回、シロカのホームベーカリーを使用するにあたって、「食パンミックス」シリーズという、パンを作るための材料が揃ったパッケージ商品の存在を知った。これは、ホームベーカリーを初めて使用する人でも簡単にパンを作ることができる商品で、シリーズには、例えば、「毎日おいしい贅沢食パンミックス」や「毎日おいしい糖質76%オフ食パンミックス」など数種類の用意がある。このパッケージ商品を使えば、私のような初めてパン作りをする人でも、手軽にパンを作ることができる。少これで、強力粉やイースト菌をスーパーの中で奔走して探さずに済むのだ。なんて有難いパッケージ商品なのだと、感激してしまった。

写真は「食パンミックス」シリーズの「毎日おいしい糖質76%オフ食パンミックス(1斤用)」

下準備を行う

前置きが長くなってしまったが、早速準備を開始。今回数種類のパンを作ったのだが、まず手始めに取り掛かったのは、パッケージングされた商品「毎日おいしい贅沢食パンミックス」を使って作ってみた。セットは、とても簡単で「おうちベーカリー」の蓋を開けて、中のパンケースを取り出し、パン羽根と呼ばれる捏ねるための部品を装着すれば機材の準備は整う。

(1):パン羽根をセット
(2):水を入れる
(3):1袋にパッケージングされた材料を投入
(4):ドライイーストを投入
(5):バターを入れる
(6)最後にスタートボタンを押して完了

後は、水・150mlをケースに注ぎ、次に「毎日おいしい贅沢食パンミックス」の袋を開けてケースに投入、続いてイースト菌、無塩バターを12gの順番で入れたら、準備は完了する。材料を入れたパンケースを本体に戻して蓋を閉じ、メニューを選んでスタートボタンを押す。たったこれだけで下準備の出来上がりだ。パッケージの「毎日おいしい贅沢食パンミックス」以外に用意したのは、水と無塩バターだけだから、ズボラな私にも簡単にできた。

動作音が静かで、振動も少ない

待つこと4時間少々、その間、実際の動作音などを確認してみたが、これが、ホームベーカリーなのか?と思えるほど、静かに動作していた。我が家には、少々古いホームベーカリーがあるのだが、そのホームベーカリーは、捏ねる際の動作音がかなり大きい。朝のタイミングでの焼き上がりをセットすると、夜中に、"ガタンゴトン"という動作音が突然鳴り響くことになる。静まり返った夜に、この動作音は、結構驚かされる。そんなこともあり、自宅で、パンを作る機会が、年に数回とかなり少なくなってしまっていた。作ってくれるのは妻だし、翌朝、出来立てのパンが食べられると思うと、楽しみではあるものの、この動作音だけは、いただけなかった。

蓋に小窓が設定されているから、中の様子を見ることができる。

しかし、「おうちベーカリー」は、動作音は多少するものの、大きな音を立てるようなことがなく、出来上がりのお知らせまでほとんど気が付くことはなかった。実際、自宅でホームベーカリーを使いたいけど、動作音が気になって、という理由で使用を控えている人も少なからずいると思われるが、そんな方々にも、オススメできる製品だ。

焼きたてのパン

焼き上がりのアラームが鳴り、蓋を開けて焼き上がったパンを取り出してみる。パン屋にでも来たかのような香ばしい匂いが部屋中に立ち込めて、熱々のパンに包丁を入刀すると、サクッとした外側生地とフワッとした中側の状態が手に伝わってくる。

出来上がりは、こんな感じ。

バターの香ばしい匂いを楽しみながら、1斤の食パンを2等分にして、妻と食べてみた。まずは、そのまま食す。そして次に、いちごジャムを付けて食べる。0.5斤の食パンが秒でなくなるほど、焼き立てのパンの美味しさに、頬が緩んだ。いや、本当に焼きたては美味しいのだ。このパンを自分が作ったのかと思うと、なおさらそう思えた(とは言え、私はスタートボタンを押しただけなのだが)。

いちごジャムをつけて、食べたら、この上なく美味しかった!

話題の「高加水パン」を作ってみる

次に作ってみたのは、最近耳にする機会が増えた「高加水パン」だ。これは、パッケージされた商品の用意がないため、自宅にある強力粉とイースト菌を使用して作ってみ。妻からのアドバイスで、パンは、しっかりと測りで計測しないと失敗すると言われたこともあり、計りで計測をしてから、パンケースにセット。後はメニューから「高加水パン」をセレクトしてスタートボタンを押すだけだ。仕上がりまでは、3時間16分と表示された。

用意したのは、最初に作った食パンと同じで、水の量だけが50ml多い。これをパンケースにセットしてスタートさせる。

高加水パンを作るには、最初に作った食パンコースとは違い、1工程やることが増える。スタート後に「粉落としブザー」が鳴るようになっており、このブザーが鳴ったら、一旦蓋を開けてゴムベラでパンケース内側についている粉を落とす作業が必要。粉をすべて落とし終わったら粉を生地に混ぜ込むようにする。この工程を行うことでよりしっとりとしたパンに仕上げることができるのだ。仮にこの作業を行わなかった場合、出焼き上がった時に表面に粉が残ってしまう場合もあるため、可能な限り粉落としをすることでより美味しい高加水パンをつくることができる。

高加水パンを作る際は、1行程やることが増える。写真は、ゴムヘラでパンケースの内側についた粉を落としている様子。

そうこうしているうちに高加水パンが焼き上がったのだが、水を多く含んでいるからなのか、少し重みを感じた。外側はカリッとした仕上がりながら、内側は、モチモチに仕上っている。気泡が大きいのが特徴なのだろうか、気泡の大きさが目立つものの、実際に食べてみると、モチモチ感があり、のど越しも良く、とても食べやすいパンに焼き上がっていた。これは、特に何もつけずに食べたのだが、癖になりそうな食感を楽しめるあたり、人気があるのもうなずける気がした。

焼き上がった高加水パン。外はカリッと、中はモチッと、のど越しが良くとても美味しい。

実際に使用してみての感想

今回、ホームベーカリーを初めて使ってみた感想としては、率直に、簡単に使える凄いやつ!と断言できそうな、そんなアイテムだった。暗号のようなれレシピブックの材料項目は、相変わらず苦手だが、料理のように、大さじ〇杯、小さじ〇杯、〇〇少々、〇〇ひとつかみ、などとても分かりにくい表現が無かっただけ助かった。

本体と付属する小物。

また、シロカの「おうちベーカリー」の使用にあたっては、パッケージングされた商品があることが、とても救いだったのは言うまでもない。まるでレンチンでチャーハンを作る(温めるだけだが)ような感覚でパンが作れてしまうあたり、なんとも、便利だと思った次第だ。「超早焼きパン」においては、わずか58分で焼き立てのパンを食べることができるのだから、休みの日の朝、少しだけ早起きをしてセットすれば、コーヒーを淹れて少しのんびりと過ごしている間にパンが焼き上がるわけだから、ちょっとだけ贅沢な、休み日の朝を過ごすことができるかもしれない。

休みの日の朝が少し贅沢な気持ちで過ごすことができる、かも。(写真提供:シロカ)

まとめ

「おうちベーカリー」は、料理や調理に慣れた人はもちろんのこと、全くの初心者でも簡単に使えるアイテムだ。私のような料理・調理が苦手な人でも、下ごしらえの工程数が少ないことから、間違える心配がないあたり、安心して、スタートボタンを押すことができる。後は、香ばしい匂いがしてくるのを待つだけなのだから、この待ち時間も楽しめる。本体には小窓も装備されているから、出来上がりまでの工程をまじまじと見ることもでき、終始楽しめるはずだ。

今回は、妻の日ごろの労をねぎらって、ホームベーカリーを使ってみた!とかではなく、単純に、誰の手も借りずにできる調理器としてピックアップした。しかしながら、結果的には、妻にもおいしいパンを振る舞うことができたので、妻孝行ができたのではなかろうかと、密かに思っている。次回は、どんな料理に挑戦するかは未定だが、何か、これなら私にも扱えそうだ、というモノが発売された時には、記事にしてみたいと思う。気になる方は、気長にお待ちいただけると幸いだ。

シロカ おうちベーカリー ベーシック プラス[30メニュー/1.5斤タイプ/餅つき機/1時間パン/超早焼きコース/高加水パンモード/ブリオッシュ/糖質オフパンコース/レシピ付/マルコメ監修/ホームベーカリー]SB-2D151
容量:1斤
タイマー:13時間まで
電圧:AC100V
周波数:50/60Hz
消費電力:550W
¥15,840
2022-07-01 17:40

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