【ガラスペン】万年筆と違った魅力で人気!インクを手軽に試せる

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近年、ガラスペンが注目されている。万年筆よりもガラスペンが魅力的なポイントが2つあります。1つはインクをいろいろ試しやすいこと。2つめは、ラメ入りや顔料インクを気軽に使えること。さらに、存在自体の美しさも魅力です。

ガラスペンが人気なのはなぜ?

インクを手軽に試せる!何よりも存在そのものが美しい

近年、注目されているガラスペンですが、万年筆よりもガラスペンが魅力的なポイントが2つあります。1つはインクをいろいろ試しやすいことです。万年筆だとインクの入れ替えは一大イベントです。入っているインクを排出したあと、首軸全体を何度も洗い、水に浸してインクが抜けるのを待つ必要があります。インクの入れ替えに一晩以上かかることも少なくありません。これに対して、ガラスペンはサッと水ですすいでティッシュでぬぐえば、インクはほぼ落ちます。

製品によっては、一度インクに浸しただけで、ハガキ1枚分の文字を書くこともできる。意外に実用性が高いという点もあるが、何よりもその存在自体の美しさが、愛好家をひきつける大きな理由だ。

2つ目は、ラメ入りや顔料インクを気軽に使えることです。万年筆では、それらのインクを使うと、詰まりやすくなるので注意が必要ですが、ガラスペンでは心配いりません。さらに、存在自体の美しさも魅力です。

本書監修者の高畑正幸氏のネットショップで販売されているオリジナルのガラスペンクリーナー。ペン先の溝のインクがよく落ちる。価格は3850円。

ガラスペンの先って壊れないの?

ガラスなので壊れることもあるが制作工房で修理してくれる場合も

ガラスペンは素材がガラスなので、衝撃を与えれば、割れたり欠けたりすることがあります。机の上に置いたガラスペンが転がって床に落下したり、水洗いしようとして、コップのフチにペン先を当ててしまったりといったケースでは、破損が起こりがちです。

机から落としてしまったり、硬いものにぶつけたりすると、ガラスペンは折れたり欠けたりすることがある。特にペン先のダメージは筆記に大きな影響を与えてしまう。

ガラスペンはその構造上、壊れたときにも修理できる可能性があります。先端が少し欠けた場合、製作時のような高温の環境で引き伸ばすと、ペン先を復活させることができるのです。あるいは、壊れたペン先を首の部分から切り落としてしまい、新しいペン先をくっつけるという方法で修理することもできます。ただ、実際に修理できるかどうかは、作った工房によって異なるので、壊したときはまず問い合わせみることをおすすめします。

ガラスペンを制作しているメーカーや工房では、修理を受け付けていることもある。公式ウェブサイトなどで調べてみて、可能ならば修理を依頼してみよう。

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◆監修者:高畑正幸

※価格は記事作成当時のものです。

※この記事は『「手書き」をとことん楽しむ万年筆・ガラスペン入門 』(マキノ出版)に掲載されています。

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