リモートワークの増加によりパソコン周辺機器とアクセサリーもなにかと増えています。その結果として、パソコンまわりが散らかって気分が悪いのです。デスクを広くしても収納場所がなければ散らかりっぱなし。ああもう! そう思いダイソー「組み立て式パソコンスタンド」を使ってみると、モニターの下に周辺機器類の収納場所を設けることができ、パソコンまわりがスッキリ。イライラも解消されました。以下、解説していきます。
執筆者のプロフィール
千秋(ちあき)
インドアな仕事をしながら、最近になってアウトドア・レジャーもいいなと思い始めたものの、本格的な登山をするほどではない「やわらかアウトドア」派。どちらかというとやや陰キャ。カメラ、コンピューター、デジタルガジェットも好きで、ネットショップ、ホームセンターあるいは百円ショップでも「安いけどお得な感じ」なものはないかと考えるのが好き。
パソコンまわりのごちゃごちゃにうんざりしていた
周辺機器類が増える。でも置き場がない
筆者はもともとパソコンのまえにいる時間が長い人間です。仕事、趣味、さらに余暇に映画や好きなミュージシャンのネット配信などを見るにもパソコン……パソコンがそう好きなわけではないはずなのですが。
そう思うと、パソコンまわりはきちんと整理整頓しておきたい。自分の居場所ですからね。
ここでため息と自嘲の笑みがもれるわけです。自分の居場所なのだから整理整頓すべきということは、完全に理解しているのです。ところが、整理整頓を実行することが筆者は好きではない。きれいなおうちが好きなのに、おうちをきれいにする作業はあまり好きではないのです。
そうはいいつつ、必要にかられてときには整理整頓の作業をします。大人ですからね。少しは知恵もつきました。大掛かりな整理整頓作業を避けるには、持ち物を増やさないことと、収納場所を決めてそこに必ず収納することです。
それなのに収納場所を決められないほど持ち物が増えていくわけですよ。ここ数年はさらにリモートワークやなにかの電子申請のために、パソコン周辺機器やアクセサリーが増える傾向にあります。外付けハードディスクにポータブルSSDドライブ、DVDレコーダー、ICカードリーダー、Bluetoothヘッドフォンとマイク、そしてなによりもケーブル……。もちろん文房具も必要です。世知辛いったらありません。
パソコンまわりが散らかっていると、作業効率がとても悪い。たとえば、なにかの書類を記入して提出するさいに、記入例や提出先をネット検索し、それを見ながら記入をするにはパソコンモニターの前で書き物ができる広さが必要です。
でもその作業をするのに、まずデスクの整理整頓を始めないといけないわけです。
パソコンデスクを広くすることも試みました。IKEAのダイニングテーブルをパソコンデスクにしています。広くていいのですが、この広いデスクにもあれこれと周辺機器とアクセサリーや文房具、書類や写真立てなどを置き始めてしまい、結局はデスクの作業スペースが広くなりません。
ものが増える、でも収納場所がない。だから散らかったまま。という悪循環を断つには周辺機器類や文房具の収納場所を作るほかありません。
「組み立て式パソコン台」という商品が世の中にあった
パソコンモニターの下を有効活用できるじゃん
そんな折に手に取ったのがダイソー「組み立て式パソコンスタンド」。この商品は「モニター台」「ディスプレイ台」とも呼ばれ、パソコンのモニターの下に置き、そこに収納場所を設けるもの。そういえば、そういう商品が世の中にあったっけ……そう思った筆者はかなりうかつであれな感じですが、手にとったときの感想はほんとうにそう。
「平面で収納を考えるからだめなんだ。立体で考えろ」「左右方向(水平方向)に周辺機器を置くことばかり考えるのではなく、上下方向(垂直方向)を活用するんだ」という天の啓示を受けたかのようです。妄想ですけど。
パソコンラックは以前使っていました。パソコンの上下に周辺機器の配置ができるので、部屋内での専有面積は広くないところはよかった。ところがプリンターの印刷時の振動でラック全体が揺れること、周辺機器の収納場所は設けられていないこと、さらには書き物をするスペースが取れないことから、使うのをやめて捨ててしまったのです。
組み立て式パソコンスタンドであれば、モニターの下に周辺機器類の収納場所を作ることができます。プリンターの動作で揺れることもありません。
組み立て時間は数分! あらかじめ切り抜かれた化粧板を組み立てるだけ
ダイソー組立式パソコンスタンドの材質はプリント紙化粧MDFです。木材や植物の繊維を高温と高圧を加えて板状にした繊維板に、木目や柄を印刷した紙を貼りつけたものです。
長さ49.5cm ×奥行き20cm ×高さ11cmという大きさのためか、実測で包装をふくめても1kgほどの重さがあります。売り場で持ち上げたときに「おや」と感じたほど。板の厚みは実測で0.5cm程度でした。色は1種類のみです。
最大積載荷重といいますか、どれだけの重さのモニターにまで使用可能かという耐荷重についての記載がパッケージにありません。筆者はDell U2414Hモニター(23.8インチ)に使うことにしました。モニターの製品重量はスタンドとケーブルを含めると5.76 kgです。
各部品はあらかじめ切り抜かれて、噛み合う部分の穴も開けられています。付属品は板が9枚、接合部分のポリプロピレン製キャップが24個(予備3個)。組み立てに工具や接着剤は不要で、説明書に従って数分で組み立てることができました。
組み立てに迷うことはなかったのですが、キャップの使い方には戸惑いました。噛み合う部分の突起根本にある切込みにキャップを差し込み、折り曲げて突起を隠すことにより、板同士の緩み防止と切断面を隠すことができる工夫だと知り、なるほどと感心しました。
21インチ未満のモニターに向くのかな
キーボードやマウスの収納もできるし、Mac miniならば隠せるかも
組み上げたパソコンスタンドをさっそく設置してみました。思っていたよりも横幅があるため、テンキーのないキーボードであればマウスパットを並べてスタンド内に収納することができます。そして各種周辺機器も収納可能です。パソコンデスクで書き物をすることがずいぶん簡単になりました。
Mac miniのような背の低い小型のコンピューターならばうまく工夫するとスタンド内に収納できそうです。ただし、背面の配線用の穴を自分で拡大する必要はあります。
がたつくこともありません。筆者の使っているダイニングテーブル「IKEA ヨックモック」のアンティークステインと色合いがよく似合います。
残念なのは、製品にも公式ウェブサイトにも前述のように耐荷重の記載がないこと。製品にはiMacに使用されているサンプルイメージが掲載されていますが、仮にそれが最軽量のiMac (21.5インチ 2020)だとしても、約5.44kgの重さがあるようです。
5.76kgの重さがある筆者のDellU2414Hモニターではやや重すぎるようで、パソコンスタンド中央部分がわずかにゆがみます。23.8インチモニターでは無理があったかな。21インチ未満などの、5kg以内のモニターに使うほうがいいのではないでしょうか。
まとめ
パソコンまわりがスッキリすると超ゴキゲンに
好むにしても好まざるにしても、パソコンはいまや暮らしに欠かすことのできない道具です。そのパソコンまわりを整理整頓できずにいるのは、作業効率が下がる以前に、精神衛生上よろしくないように思えます。
「パソコンのデスクトップフォルダーが散らかっているひとは、思考が整理されていない」というような言い方を耳にすることがあります。「パソコンまわり」という意味でのデスクトップがすっきりしないのも、そういうことなのかもしれません。あいたたた。
モニターの下を有効活用するというアイデアはとても好ましく思います。そう思ってネット検索をかけると「モニター台」「ディスプレイ台」「パソコンスタンド」にはいろいろな価格帯、デザインの製品が販売されていることに気づきました。遅いよ筆者。
ダイソーの組み立て式パソコンスタンドは500円(税込み550円)という価格ならば、手に取りやすいかもしれません。パソコンまわりをスッキリさせたいと思っている方でそう大きく重いモニターをお使いでなかったら、お試しあれ。
パソコンまわりが片づくと超ゴキゲンでいられます。こういうご時世ではありますから、ご機嫌でいられる状況が少しでも増えれば、ご飯もおいしく感じられ、対人関係もよくなる……かもしれません。