【レビュー】お店のソフトクリームよりも小さなミラーレンズ『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』でシマエナガや野鳥撮影はできるのか? ザバードウォッチングカフェで試してみた!

レビュー

北海道の雪の妖精シマエナガ。ぜひ見たい、できれば撮影したいという方は多いでしょう。そこで実勢価格4万円以下で重量わずか235g、軽量コンパクトの超望遠ミラーレンズ、ケンコー・トキナーの『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』を使い、人気のカフェで撮影に挑戦しました。

ミラーレンズとは?

Tokina SZ PROシリーズはミラーレス一眼カメラ向けの最新のミラーレンズ

左からTokina SZ PROシリーズの300mm、600mm、900mmのミラーレンズ。どれも軽くて小さいのですが450mm相当で撮影できる300mmは際立って小さいのです。

 

軽量でコンパクト、しかも価格も安い超望遠ミラーレンズ『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』と言われても「???」と思われる方が大部分でしょう。当然だと思います。筆者も実際にミラーレンズを使うまで、ほとんどその存在を知りませんでした。

 

ミラーレンズは、レフレックスレンズとも呼ばれ、写真用レンズのレンズ構成の一部にミラー(鏡)を組み込むことで、一般的な屈折レンズ光学系の望遠レンズなどに比べて、圧倒的に軽く、短く、しかも安価にすることのできるレンズです。

 

よいことだらけのように、思えるのですが、大口径化が難しい(明るくしづらい)、構造上レンズの明るさをコントロールする絞りが設置できない、AF化が構造上難しい、コントラストやシャープネスが弱くなりやすい、ぼけがドーナツ状になるリングぼけといった個性の強い部分もあり1970〜80年代には多くのメーカーから多数発売されていたのですが、カメラのAF化などの影響もあり、ほとんど見かけなくなっていました。

コガラ? もしくはハシブトガラ? が枝にとまったところを撮影。背景にミラーレンズならではドーナツ状のリングぼけが多数が発生しているのがわかります。

 

しかし、このミラーレンズはフィルム一眼レフカメラよりも最近のデジタルミラーレス一眼カメラとの相性がよいという特性があり、ケンコー・トキナーではミラーレス一眼向けの最新ミラーレンズ群Tokina SZ PROシリーズを発売しています。商品バリエーションとしては『Tokina SZ 900mm PRO Reflex F11 MF CF』『Tokina SZ 600mm PRO Reflex F8 MF CF』『Tokina SZ 300mm PRO Reflex F7.1 MF CF』の3本をラインアップ。

 

すべてがAPS-C向けのマニュアルフォーカス(MF)レンズで、そのため実質焦点距離は約1.5倍の1350mm、900mm、450mm相当の超望遠となっています。また、対応するマウントはキヤノン EF-M、ソニー E、フジフイルム X。すべてが一般的な屈折光学系の超望遠レンズに比べると軽量コンパクトでしかも低価格なのですが、今回の記事ではなかでももっとも軽量コンパクトで、しかも低価格な『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』に焦点を当ててレビューしていきます。

450mm相当の超望遠でわずか235gの『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』

ショートサイズの缶コーヒー、写真は185g缶に比べても小さい『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』は、このサイズで450mm相当の超望遠撮影が可能。

 

『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』を筆者がみなさんに紹介したいと考えたのは、ちょっとひくくらい小さくて軽く、しかも実勢価格4万円以下で手に入る実質焦点距離450mm相当の超望遠レンズだからです。

 

どのくらい小さいかというと、直径約61mm、長さは約74.5mmです。よくショート缶などと呼ばれる小さめの缶コーヒー(190g)のサイズが直径約53mm、高さが約105mmなので、これよりもちょっと太くて、短いイメージ。完全にポケットに入るサイズといえるでしょう。しかも約235g。重さについても190gの缶コーヒーが中身+缶で200〜220gなので、だいたいショートサイズの缶コーヒー1本分の大きさと重さで450mm相当の超望遠撮影を可能にしてくれるのが『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』といえるわけです。

 

手動でピントを合わせる必要のあるMFレンズとはいえ、この価格、大きさ、重さは普段の持ち歩きはもちろん、荷物の重さに制限のあるLCCなどでの旅行において、圧倒的なアドバンテージがあると考えました。そこで望遠レンズで撮影する被写体のなかでも素早くAFでもかなり撮影の難しい野鳥、しかも大人気のシマエナガが撮影できないかと思ったのです。

 

新千歳空港からクルマで約15分「The Bird Watching Cafe」ならいけるか

暖かいカフェスペースからミラーレンズでシマエナガ撮影にチャレンジ

「The Bird Watching Cafe」の暖かなカフェスペース。写真の奥の扉から半屋外の撮影スペースに行くことができます。どちらも予約は必須です。

 

北海道千歳市に住む筆者は、近所の青葉公園などでシマエナガの撮影を行っているのですが、さすがに森の中を歩きながら、シマエナガを探し、1000mm前後のAF超望遠レンズで撮影している普段の条件では『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』でシマエナガを撮影するのは、かなり難しいと考えました。そこで今回は新千歳空港からクルマでわずか約15分の距離にありながら、頻繁にバードテーブルにシマエナガなどの野鳥が現れる人気のカフェ・ギャラリー「The Bird Watching Cafe」なら撮影が可能であると思ったのです。

シジュウカラを450mm相当で撮影。シャッター速度を1/2000秒としているためISO感度は6400と高感度ですが、十分な画質で撮影されています。

 

世界的に有名な野鳥写真家である嶋田忠氏が設計しオーナーを務める「The Bird Watching Cafe」は400mm程度の望遠レンズで十分に野鳥の撮影が楽しめるように設計されており、本格的に撮影を楽しみたい方にはガラスのない窓が用意された半屋外の撮影スペース、冬は氷点下になることも珍しくない北海道で暖かなカフェから野鳥を観察したり、撮影したりできるカフェスペースの2つが用意されています。

 

筆者は今回、この暖かなカフェスペースでおいしいコーヒーを飲みながら、バードテラスにやってくる野鳥、できればシマエナガを撮影しようと考えたわけです。筆者のように近所に住んでいなくても、首都圏や大阪などから「Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF」を荷物に入れて、LCCで新千歳空港までくれば、「The Bird Watching Cafe」でシマエナガ撮影が楽しめるでしょう。

野鳥は問題なく撮影できるが、シマエナガがやってこない

アカゲラに至ってはノートリミングで画面からはみ出すほどの大きさで撮影できました。ピント合わせの動作自体も楽しい。

 

『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』を『Sony α7R III』に装着して「The Bird Watching Cafe」に向かったわけです。「The Bird Watching Cafe」は12月〜3月くらいまでのシマエナガのシーズンは特に混んでいるのでWEBサイトからしっかりと予約をしてから行くことをおすすめします。

 

筆者は予約をして平日の開店と同時の10時からバードテラスに面したカウンター席で撮影をはじめました。平日でも開店と同時にカウンター席は満席でしたので、予約は必須です。撮影をはじめた当初は『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』を装着したカメラを手持ちで構えていたのですが、次々にやってくる野鳥をしばらく撮影していると手が疲れてきます。

『SLIK スタンドポッドエアリー6S』を使って撮影。長時間の撮影ではカメラを保持しておけるテーブル三脚などを使うと格段に楽になります。

 

そこでテーブルの上で使えるサイズの小型三脚である『SLIK ミニプロ7 N 』(実勢価格11,000円前後)を使おうと思ったのですが、残念ながらクルマに積んであったのは、やや使用目的の異なる自立一脚の『SLIK スタンドポッドエアリー6S』(実勢価格20,000円前後)のみだったので、こちらを使用して撮影しました。カウンターの上に『SLIK スタンドポッドエアリー6S』を置いて、椅子に座ったまま撮影するには『SLIK スタンドポッドエアリー6S』の最低高が高すぎて、やや撮影しづらいのですが、MF操作などは劇的に楽になります。『SLIK ミニプロ7 N 』を持って行かなかったことがとても残念です。

 

「The Bird Watching Cafe」の場合、しばらく見ていると気が付くのですが、バードテラスに設置されたバードテーブルや餌場、まわりの木々などの特定の場所に多くの野鳥がとまります。そのため、ある程度野鳥たちがとまる場所を予測しての撮影が可能です。手持ちでじっと待っているよりも、『SLIK ミニプロ7 N 』などのテーブル三脚で『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』を装着したカメラを軽く固定しておくと、野鳥が止まるであろう場所にだいたいピントを合わせておき、実際に野鳥がきたところで細かくピントを合わせて撮影するというテクニックが使えます。

持って行くのを忘れたテーブル三脚『SLIK ミニプロ7 N 』。搭載機材の最大重量が2kgなので『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』+カメラでも安心です。

 

このあらかじめざっくりピントを合わせておくテクニックだけで、かなりピント合わせが簡単になるのです。さらに手の力でレンズとカメラを保持し続ける必要がなくなるので、とても楽。シマエナガを待つといった長時間の撮影を覚悟する場合は必須のアイテムといえます。ちなみに筆者はこの日開店の10時から予約した午前の時間いっぱいの13時まで3時間ほど粘って撮影しました。

 

また『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』を使う際にピント合わせのテクニックとしては、ピーキングを使うというものがあります。現在のミラーレス一眼カメラのほとんどではピント合わせをより楽にする補助機能としてピーキング機能が搭載されており、これをオンにすると被写体のピントが合っている部分が赤や白などの色で表示されるようになるのでミラーレンズでのピント合わせでは必須と言ってもいいでしょう。ぜひ使ってみてください。

 

ミラーレンズでシマエナガをねらう際にカメラ設定

エサ場にやってきたゴジュウカラ。ガラス越しにわずか235g程度しかない『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』で撮影しています。

 

『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』を『Sony α7R III』に装着して「The Bird Watching Cafe」のカフェブース(窓越し)から、バードテラスの野鳥を撮影する際の筆者のカメラ設定を簡単に説明すると以下のとおりです。

 

・ピントは「MF」 「Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF」がMFレンズのため
・ピント合わせ補助機能の「ピーキングはオン」
・撮影モードは「シャッター速度優先AE」 「S」や「Tv」モード
・シャッター速度は「1/1000秒」〜「1/3200秒」
・ISO感度は「ISOオート」
・ドライブモードは「高速連写」
・ホワイトバランスは「AWB(オートホワイトバランス)」
・露出補正は「+0.3EV」〜「+0.7EV」

 

ピント合わせについては、先に解説したとおりです。また、撮影モードは野鳥や野生動物など素早く動く被写体相手には定番の「シャッター速度優先AE」。筆者は枝などにとまっている状態をねらうなら「1/1000秒」程度、飛び立つ瞬間などをピントリングを回しながら撮影するなら「1/3200秒」程度と考えています。飛び立つ瞬間を撮影する際には、野鳥が飛ぶであろう方向を予測して、その方向にピントを移動させながら、高速連写するのですが、これはかなり難易度が高くなります。

この記事に掲載した『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』で撮影した野鳥の写真はノートリミングJPEGで撮ったままですが、予想以上にシャープです。

 

ISO感度については、明るい昼間でも野鳥撮影の場合、かなり高速なシャッターを切るので「ISOオート」。ISO感度オートの上限感度を設定できる機種では限界値まで使用可能な設定にしておくことをおすすめします。ドライブ(連写)モードについては「高速連写」を選択。MFでのピント合わせが終了したら、数枚連写、少しピント位置を変更してさらに数枚連写という使い方がおすすめです。

 

ホワイトバランスについては、晴れの日などは「晴天」でもよいのですが、光の具合が変わることも多いので、筆者は「AWB(オートホワイトバランス)」としています。写真の明るさを調整する露出補正は好みの要素も大きいのですが「+0.3EV」から「+0.7EV」程度で微調整を行っています。ミラーレンズでの撮影の場合は、光の方向や太陽の位置などでも微妙に写真の明るさが変わるので、撮影した写真を見ながら微調整しています。

ミラーレンズの特性に合わせてカラーモードを微調整する

筆者の使っている『Sony α7R III』では「クリエイティブスタイル」からコントラストやシャープネス、彩度がコントロールできます。

 

『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』を含むミラーレンズがデジタルのミラーレス一眼カメラと相性がよいのは、ピーキングなどのMF補助機能でピント合わせがしやすいこと、さらに構造上レンズの絞り値が固定になり、その開放F値があまり明るくないミラーレンズで撮影しても、高ISO感度でも画像の劣化が少ないことといった理由があります。さらにここで紹介するようにカメラ本体のカラーモードなどから、コントラストや彩度、シャープネスが調整できることも大きなメリットです。

 

ミラーレンズは一般的な屈折光学系の望遠レンズに比べて、コントラストやシャープネスが弱く感じられることが多いという特徴があります。これをカバーするためにRAW画像で撮影しておいて、撮影後にパソコンなどでコントラストやシャープネスを調整するという方法もあるのですが、今回はより手軽なカメラのカラーモードの微調整を利用する方法を紹介します。

「The Bird Watching Cafe」にやってくる野鳥のなかでもかなり大型になるミヤマカケス。こちらはもう少し彩度を上げてもいいかと思いました。

 

ミラーレス一眼カメラのほとんどには「スタンダード」や「ビビッド」「ナチュラル」などから撮影した画像のコントラストやシャープネス、色傾向などを選択できるカラーモードがあります。筆者が使っている『Sony α7R III』では「クリエイティブスタイル」という名称のカラーモードがあるのですが、ここから「ビビッド」を選択して「コントラスト」を「+1」、「彩度」を「±0」、「シャープネス」を「+3」として撮影しました。これも撮影後の観賞サイズや好みなどに大きく影響されるので、撮影しながら微調整するのがおすすめです。ミラーレンズで撮影していてコントラストやシャープネスが足りないと感じたら、ぜひ試してみてください。

 

あっという間の3時間、予想以上に楽しいMF野鳥撮影

シマエナガはやってきませんでしたが、ぜひリベンジしたい

シマエナガのカフェアート付きのカフェラテ(650円)を飲みながら、暖かいカフェスペースで超コンパクトなミラーレンズで野鳥の撮影が楽しめます。

 

すでにシマエナガのシーズンの末期ともいえる3月の中旬に「The Bird Watching Cafe」の窓越しの暖かなカフェスペースからシマエナガをねらって撮影を行ってみました。窓越しからの撮影になるのでミラーレンズの『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』としてはコントラストやシャープネスなどの画質の影響を受けてしまうという弱点はあるのですが、逆に一般的なAFレンズと異なり、MFレンズなので窓ガラスの影響を受けずにピント合わせができるというメリットもありました。

 

3月の中旬といえども「The Bird Watching Cafe」のある北海道千歳市は氷点下や氷点下に近い気温が基本なので、窓越しからの撮影が楽しめるカフェスペースでなければ、完全防寒でなくては、3時間もの撮影を寒さの影響を受けずに楽しむことはできなかったでしょう。

 

残念ながら、筆者は午前中の約3時間シマエナガを待ち続けたのですが、その姿を見ることはできませんでした。「The Bird Watching Cafe」スタッフさんが書いている記録によると、筆者が訪れた前の日は午後に6〜7回、その前日は午前に3回などと、かなりの頻度でシマエナガが現れていただけに残念でした。

昨年2023年の同じ時期に「The Bird Watching Cafe」の半屋外の撮影スペースから400mm相当の望遠レンズで撮影した1枚。来れば、撮れるはずなのです……。

 

しかし『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』で「The Bird Watching Cafe」のカフェスペースから野鳥を撮影してみて、シマエナガが来てくれれば、きっと撮影できると確信しました。また、予想以上だったのが『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』を使ったMFでの野鳥撮影が楽しいこと。当然ピントが合ったり、合わなかったりするのですが、この撮影自体が楽しい。あっという間に3時間が経ってしまいました。

 

『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』は大きさも重さも缶コーヒー1本分程度。大きな望遠レンズが必要になる望遠撮影は旅先などでは筆者自身諦めることも多かったのですが、今後は『Tokina SZ 300mmPRO Reflex F7.1 MF CF』を連れていき、旅先でも望遠撮影をもっと楽しもうと思いました。価格もリーズナブルなので、これから超望遠撮影に挑戦したい方にも、普段から望遠撮影はしているけど、旅先などに持って行くのは諦めていたという方にもミラーレンズは新たな選択肢といえるのではないでしょうか。

 

<公式サイト>

ケンコー・トキナー
The Bird Watching Cafe

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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