【至高の魚眼レンズ】世界中の星景写真好き憧れの1本『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE|Art』

文具・ホビー・カメラ

最近、なにかと注目のSIGMAが、またとんでもない製品を発売。15mmの魚眼レンズで価格はなんと約30万円、明るさは開放F1.4というバケモノです。このレンズを実際に試し、各種チャートを撮影する機会に恵まれたので、世界中の星景写真好きをとりこにする至高の性能について検証します。

常識では考えられない高価で高性能な対角魚眼レンズ『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』

実勢価格29万円前後の巨大レンズが商品企画できたことが信じられない

SIGMA fpに装着した『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』。それでなくても小さいSIGMA fpがいつもよりもさらに小さく見えます。

 

2024年3月14日に発売された『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』。このスペックと価格には多くのカメラファンが驚愕したことでしょう。実勢価格は290,000円前後、ざっくりいうなら30万円です。価格コムなどで魚眼=フィッシュアイレンズの価格をみているとメーカー純正の特殊な魚眼ズームレンズなどで高くても20万円前後、サードパーティ製の魚眼レンズについては5万円以下が中心価格帯なのに、『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』は約30万円です。こんなレンズが本当に売れるのか? と余計なお世話ながら心配になるほど。

 

ですが、驚くのは価格だけではありません。まずは民生用で35mm判フルサイズに対応する対角魚眼交換レンズとして世界初となる開放F値1.4という驚くような明るさ。そして、その代償ともいえるような大きさと重さ、最大径104.0mm、長さ157.9mm、質量1,360g(Lマウント用)です。少なくとも筆者の知る限りでは、これより大きく、重い一般向けに販売されている魚眼レンズを知りません。

 

なお、レンズ構成は15群21枚(FLD4枚、SLD3枚、非球面レンズ2枚)、画角は180°、 絞り羽根枚数は円形絞りの11枚、最短撮影距離は38.5cmで最大撮影倍率は1:16となっています。対応するマウントはSony EマウントとLマウントです。

マイクロフォーサーズ用なので、魚眼レンズとしても比較的小さなレンズと並べたところ。『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』はとても大きいのです。

 

ここまで聞くと一般の方には、なんでこんなレンズを出して、誰が注目していて、日本最大級の写真とカメラのイベントであるCP+で展示された『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』に長蛇の列ができたのか? 意味がわからないと思います。

 

しかし、カメラ・写真の趣味のなかでも一大勢力ともいえる星や星空を撮影する人たちにとって、サジタルコマフレアを中心に各種収差を補正し、絞り開放から高い解像力を発揮するという『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』は唯一無二の至高の1本となりうるレンズなのです。

 

とはいえ、1本30万円で重さが1.3kgの15mmF1.4が商品企画会議を通って商品化されたこと自体が奇跡に近いように感じます。筆者はSIGMAの内部に星空撮影が大好きな人がいて、2017年のSIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Artあたりからか、それ以前から星空撮影向けの大きく重い、その代わり明るくて高性能なレンズは一定以上に需要があり、売れるという実績を積んだうえで、過去記事でも紹介した「【レビュー】世界でもっとも広角のミラーレス一眼用F1.4単焦点レンズ『SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art』は超広角14mmの決定版」-特選街web(https://tokusengai.com/_ct/17666460)のSIGMA 14mm F1.4 DG DN | Artを経て、今回の『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』の発売を実現しているように感じるのです。

 

なぜなら『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』からは細部に渡って星空、星景撮影好きが自分の要望のすべてをかなえるために設計しましたよという愛情が感じられるからです。これらの細部と実写チャートの結果から『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』の実力を検証していきましょう。

 

星景写真好きなら絶対にほしくなる高性能レンズ

サジタルコマフレアはほぼ皆無! 点を点をして描写できる高性能な1本

筆者は元々某月刊カメラ誌の編集者をしていたので、いうならば文系レンズオタクです。そんな筆者がレンズレビューの師匠である小山壯二氏と作り上げたレンズ性能テスト用の実写チャートの撮影結果をまとめて電子書籍にしたのがAmazon Kindleで出版している「レンズデータベース」「レンズラボ」のシリーズです。

 

電子書籍では解像力、玉ぼけ、マクロ、周辺光量落ち、サジタルコマフレア、軸上色収差の実写チャートを掲載しているのですが、かなりマニアックな内容になっているので、この記事では電子書籍『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art レンズデータベース』(https://amzn.asia/d/1kP6l0p)から、その一部を転載して紹介します。

画面いっぱいに広がった星空を撮影した画像。このなかから下に掲載したように「A」の部分を拡大して、星が点としてしっかり描写されているかを観察しています。

 

『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』の性能のなかで、多くの人が確認したい性能がサジタルコマフレアの発生具合でしょう。まずは、こちらからみていきましょう。

 

サジタルコマフレアとはなにかという問題もあるのですが、星の撮影やレンズにあまり興味のない方にとっては意外かもしれませんが、一般的にカメラ用のレンズは撮影した画面のなかの小さな点を点として、そのまま描写することができません。なにを言っているの? と思われる方もいるでしょうが、実は絞り開放で満天の星空を撮影して画面四隅付近の写った星を確認すると点が点として描写されていないのが普通です。

『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』の開放F1.4から露光時間15秒で撮影した結果の「A」部分を拡大した結果。点が点として写っています。

 

ところが上に掲載した星景写真の拡大結果をみてもらうとわかるように『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』は、絞り開放のF1.4から画面四隅の星々までしっかりと点として描写できているのがわかります。これはとても脅威的なことなのですが、普段撮影した星がちゃんと点として写っているかを確認したことがない方にはとてもわかりづらいでしょう。

 

そこで筆者が過去に執筆した「【レビュー】世界でもっとも広角のミラーレス一眼用F1.4単焦点レンズ『SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art』は超広角14mmの決定版」(https://tokusengai.com/_ct/17666460)をご覧いただけると幸いです。SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Artは筆者が14mmレンズの決定版といっているように、こちらも極めて高性能な明るい超広角レンズです。同じように開放F値が1.4なので比較しやすいのですが、さすがのSIGMA 14mm F1.4 DG DN | Artでも開放F1.4では、周辺部の星の描写が鳥が羽を広げたような変形が観察されます。これに対して『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』では、これらの変形などが起きるサジタルコマフレアがほぼ発生していないのです。

 

多くの星景写真好きにとっては、対角180度と広い範囲をとらえながら、絞り開放のF1.4から、周辺部の星々まで各種収差の影響を受けることなく、点を点として描写できることは夢のような性能といえるでしょう。これだけで星景写真好きにとっては30万円も納得の高性能レンズといえます。

 

周辺部まで計測できなかったものの中央部だけでも非常識なほどの解像力

『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』での解像力チャートの撮影結果。絞り開放から基準値を軽く超える解像力を発揮します。

 

筆者たちは、小山壯二氏のオリジナル解像力チャートを使って、レンズの解像力をチェックしています。今回使用した解像力チャートはA1サイズで画面いっぱいにこのチャートを撮影しレンズの解像力を各絞り値でチェックしています。

 

カメラの有効画素数から画面いっぱいに解像力チャートを撮影した際に、カメラの画素の幅と同じ幅の線で描写されたチャートを特定します。ただしデジタルカメラの撮像素子はRGGBのベイヤー配列のため、1画素と同じ幅で描写されたチャートはほぼ描写できないため、ローパスフィルターなどの影響も考慮して1画素の幅の1.4倍の幅の線で描写されたチャートを解像の基準値として解像力を観察しています。

 

今回の『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』では有効画素数約2,460万画素のSIGMA fpを使っているので、基準となるチャートは1と1.1の間くらいになります。また『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』は周辺部が大きく歪曲する対角魚眼なのでチャートの周辺部の結果はほとんど意味がありません。

 

そのため中央部だけみていくと絞り開放のF1.4から、情け容赦ないほどの脅威的な解像力を発揮し基準となるチャートの1と1.1どころか、それとりもさらに小さなチャートの0.9をほぼ完璧に、0.8のチャートすら一部解像する結果です。また、A1サイズ(841 × 594mm)の解像力チャートを『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』で画面いっぱいに撮影するには最短撮影距離に近いような近接からの撮影になるためか、F1.4とF1.6では画面の紗のかかったようなソフトな描写になっていますが、遠景の風景などの実写では、この傾向は感じられなかったことも報告しておきます。

F2.8あたりまで絞ると解像力はさらにアップ。よりシャープに描写されていますが、本来はない色が発生する偽色が発生しているのがわかります。

 

開放のF1.4から有効画素数約2,460 万画素のSIGMA fpがついていけないレベルの解像力を発揮する『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』。近接撮影の影響からか、発生していた紗のかかったようなソフト描写もF2.0付近まで絞ると消え去り、さらに解像力がアップします。

 

筆者は『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』の解像力のピークはF2.8からF8.0あたりと推察していますが、このあたりまで絞るとレンズの解像力の高さにSIGMA fpの有効画素数約2,460 万画素がついていけなくなるようです。より有効画素数の多いカメラを使えば、当たり前ですが、さらに小さなチャートまで軽々と解像するでしょう。

 

大きな歪曲が発生する対角魚眼レンズのため、周辺部の解像力まではチャートで観察できませんでしたが、実写の風景や四隅までサジタルコマフレアの発生が少ないことなどを考慮すると周辺部を含め脅威的な解像力を発揮する対角魚眼レンズに『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』は仕上がっています。

 

唯一気になったのが絞り開放付近で発生する周辺光量落ち

絞り開放のF1.4とF1.6では画面四隅が特に大きく暗くなる周辺光量落ちが発生します。対角魚眼レンズではありますが、気になる人には気になるでしょう。

 

星空、星景写真ファンにとっては、非常に魅力的であり、いままでの対角魚眼レンズにはない圧倒的な性能を誇る『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』ですが、今回の実写チャートのなかでもっとも気になったのは周辺光量落ちです。

 

フラットに照明したアクリル板を撮影して、周辺光量落ちの様子を観察しているのですが、結果は上に掲載したとおり。絞り開放のF1.4やF1.6では画面の四隅の光量が大きく落ちている様子が確認されます。絞りが極端に明るいF1.4であることや画角が180度の対角魚眼であることを考えるとある程度は仕方ないのでしょうが、かなり大きく周辺光量落ちが発生することは知っておいたほうがよいポイントでしょう。

絞り開放付近ではかなり強く発生する『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』の周辺光量落ちですが、絞るとかなり改善します。

 

ただし『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』の周辺光量落ちは絞ると解決するタイプのものです。開放のF1.4付近ではかなり目立ちますが、ちょっと絞ったF2.0付近から大きく解消し、上に掲載したF2.8やF4.0では四隅の多少残る程度になります。星景撮影などで絞り開放での四隅の周辺光量落ちが気になる場合は、F2.0やF2.8あたりまでちょっと絞って試してみるのもありでしょう。15mmのF2.0やF2.8は十分に明るいですが、周辺光量落ちはかなり解消される傾向です。状況に応じてちょい絞でも十分な性能を発揮するのも『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』の魅力といえるでしょう。

 

MFLスイッチ、リアフィルターホルダーなどの星景写真に特化した各種装備が満載

「LOCK」するとフォーカスリングの操作が無効になるMFL(マニュアルフォーカスロック)スイッチを搭載し、意図しない操作によるピントのずれを防いでくれます。

 

星景写真撮影に特化したSIGMA Artラインの開放F1.4広角単焦点レンズは、今回紹介する『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』以外にSIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art、SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Art、SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Artがあり、合計4本となります。

 

『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』の場合、どのような点が星景写真に特化しているかといえば、例えばMFL(マニュアルフォーカスロック)スイッチ。1度MFで星にしっかりとピントを合わせた後に、このMFLスイッチを「LOCK」にしておくと「LOCK」状態ではフォーカスリングの操作が無効になるので、意識せずにピントをずらしてしまうミスを防ぐことができます。真っ暗ななかでMFでピント合わせを行い、その後何度も長秒露光を行う星景撮影では、この意図しないフォーカスリングの操作によるピンぼけがとても起きやすいので非常に便利です。

シートタイプのリアフィルターを装着できるリアフィルターホルダーが装備されている『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』のマウント部分。

 

また、リアフィルターホルダーも重要な装備です。『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』のように、前玉レンズが半球状になった、いわゆる出目金レンズでは、前玉の前にフィルターを装着することが困難です。そこでレンズのマウント部分にシートタイプのリアフィルターを装着するのですが、多くの場合フィルターを装着するホルダーなどはなく、かなり強引にテープで貼り付けるといった手法で装着しているのが実情です。しかし『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』はリアフィルターホルダーが標準装備されているので、リアフィルターの装着も簡単です。

 

シートタイプのリアフィルターも多くの場合、自分でカットして貼り付けるのですが、『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』には、シートタイプのフィルターを切り出すためにガイドプレート「GP-21」が付属しており、切り出しもとても容易です。

『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』のフロントレンズキャップの裏にはリアフィルターを2枚収納できるようになっています。

 

なお『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』のフロントレンズキャップには、切り出したシートタイプのリアフィルターを2枚収納できるフィルタースロットを装備。シートフィルターを汚れやキズから守りながら持ち歩くことができます。さらにレンズのフロントまわりに設けられた段差、レンズヒーターリテーナーはレンズ内部の結露を防止するためにレンズに巻き付けて使用するベルト状のヒーターが、レンズ前面に飛び出して画面周辺にケラレが発生することを防いでくれますし、アルカスイスタイプ対応のマグネシウム合金製の脱着可能な三脚座は長秒露光時にも安定する状態で三脚に取り付けることができ、レンズヒーターとも干渉しないように考慮された設計です。

 

隣の人もみえないくらい真っ暗な場所で撮影したい星景撮影ファンにとって実際に使いやすいように細部まで配慮されたレンズが『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』と言えます。実際に普段から星空を撮影している人にしか設計できない配慮の細かさも、このレンズの魅力といえるでしょう。

 

風景を撮影しても楽しいが、やはり星景撮影に出掛けたくなる1本

絞り開放のF1.4で対角魚眼ならではの歪曲を意図的に取り込んで撮影。掲載サイズでは絶対にみえませんが、対岸にある工場の煙突の煙が二股に分かれているのがわかります。

 

星好きでなくても星空が撮影したくなる明るい魚眼レンズ

実際に使って、各種チャートを撮影してわかったことは『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』が掛け値なしにほかに類をみないほど高性能な対角魚眼レンズであることです。

 

その大きさや重さ、約30万円という価格を含めても、びっくりするほどのサジタルコマフレアの少なさ、軸上色収差の少なさ、画面全体での絞り開放からの解像力の高さと本当にすばらしいレンズです。また、玉ぼけを撮影したぼけディスクチャートも撮影したのですが、15mmの魚眼レンズとは思えない豪華な11枚羽根の円形絞りを採用しているため、ぼけの形も美しく、ぼけの質自体も魚眼レンズとは思えないほどの美しいものであったことも追記しておきます。

絞り開放F1.4で露光時間15秒、ISO感度3200で撮影。夜空ってこんなに星があるんだと改めて感動するほど、多くの星が写っています。

 

画面全体の解像力が高いので風景写真を撮影しても楽しいですし、スナップや人物撮影も歪曲をうまく利用すると楽しいレンズですが、数万円で購入可能な一般的な対角魚眼レンズのように、ほかのレンズにはない表現が手に入るので挑戦してみてはどうでしょうかで、おすすめできる価格でないことも事実です。

 

おそらく本気で購入を検討される方の大部分は、星景写真が大好きという方になるのではないでしょうか。すると1本30万円とはいえ『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』がワールドワイドでいったい何本売れるのか、心配になるのです。1本30万円の『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』が1万本売れたとしても約3億円ですから、開発費や製造原価などを考えるとSIGMAにとっても営業的においしいレンズとは思えないのです。

 

SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Artのときにも同じようなことを思いましたが、SIGMAが好調な今だからこそ、設計、企画、販売できた、実はとてもお買い得なレンズだと筆者は感じています。星景撮影など手に入れる目的がはっきりしている方は、できるだけ早く購入してしまうことをおすすめする至高の高性能対角魚眼レンズが『SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art』です。

 

<データ出典>
「SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art レンズデータベース」

SIGMA公式サイト

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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