【レビュー】部屋干し・湿気対策をYAMAZEN(山善)『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』+サーキュレーターで試してみた!

レビュー

近年の異常気象傾向で、安心して外干しできる日の判別が難しい。とは言え部屋干しだとなかなか乾かないし、ニオイも心配。そんなときに役立つのが衣類モード搭載のYAMAZEN(山善)『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』。そこにサーキュレーターをプラスするのがおすすめだと、メーカーが言うので、実際に試してみたい。

除湿機とは?〜近年人気なのは電気代が安い「コンプレッサー式」

部屋干し(室内干し)だと、なかなか乾かない。乾燥までの時間がかかると菌が繁殖しやすいので、いやなニオイも発生する。そんなときに頼りになるのが、除湿機だ。もともと高温多湿な日本ならではの湿度の高い時の空調や、バスルームなどの湿気がたまりやすい部分(じきにカビが生える)などでも活躍する、お役立ち家電である。

ひと口に除湿機と言っても、除湿方式により3種類に分かれる。近年人気なのは、本体価格が高めになるが電気代の安い「コンプレッサー式」。他に本体は比較的安価ながら、ヒーターであたためるがゆえに電気代が高くなる傾向のある「デシカント式」、両社の特質をミックスした「ハイブリッド式」がある。

 

約2kgの洗濯物を約197分で乾燥!※ 部屋干し難民にうってつけのYAMAZEN(山善)『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』

そんな中、実直・堅実な製品作りとお手頃価格で人気の家電メーカー・YAMAZEN(山善)から登場したのが、衣類モード搭載で部屋干しにも向いたコンプレッサー式『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』(約 幅29×奥行25×高さ50cm/10.8kg・実勢価格 税込15,800円・2024年4月上旬発売)だ。

 

製品の特徴は、木造:6/7畳(50/60Hz)鉄筋:13/14畳(50/60Hz)対応で、4.5Lと大容量(500mlペットボトル10〜12本分の水分を除湿)。コンパクトサイズながら、約2kgの洗濯物を約197分で乾燥する※「衣類モード」搭載、手動ルーバー付きでシックなインテリアにも溶け込むルックスなど。

 

メーカーより製品サンプルを入手できたので、実際に使用してレビューしていこう。

 

YAMAZEN(山善)『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』の使用感〜エアコン設定温度を1〜2℃下げるよりも、除湿した方が部屋は快適

箱から出すと、マットホワイトのシンプルなデザイン。どんなインテリアにも自然に溶け込みそうなクセの無さがとてもいい。上部の操作パネルもアイコンベースでわかりやすい。取扱説明書をとにかく読みたくない人でも、基本操作はできるはず。

フィルター付きの吸気口が背面にあり、タンクは前面出し入れタイプ。横に取っ手が付いており、キャスター付きなので移動もラクラクだ。手動のルーバーを引き出して、風向きを決めたらスイッチオン。現在の湿度がLEDにパーセント表示される。どうも不快だと思っていたら、70%も湿度があったのでスイッチオン。

移動に便利なキャスター付き

「除湿」モードでは好みの湿度設定ができるので50%に設定、快適空間を目指す。約3時間で、とても快適な空間になった。床は裸足で歩いてもサラサラ、家具もサラサラ、夏場なのでエアコンもつけているのだが(26℃設定)、1〜2℃設定温度を下げるよりも、快適に暑さをしのげる印象だ。

 

いざ、YDC-H60で部屋干し!

 

せっかく快適になったというのに、雨な上、夕方から洗濯をしてしまったので、部屋干し(夜干し)する。どやどやと洗濯物を部屋に干すと、一気にジメジメルームに戻ってしまった。

 

そこで『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』に活躍してもらう。今度は「衣類モード」で使用。ルーバーからの風が強くなった。その風を洗濯物の下に当てると、確かにいつもの部屋干しよりも早く乾く気がした(体感3割程度)。ただ洗濯物に風が届かないところは、やはり厚手の布は乾きにくいので、洗濯物の位置を調整する必要があるようだ。

それでも部屋の湿度も下げてくれるので、快適さは段違い。いつもの自分自身にカビが生えてきそうな気分がないのがいい。3〜4時間つけていたら、思ったよりもタンクに水が貯まっていてびっくりした。タンクが大きめなので、しょっちゅう水を捨てなくていいのが便利だった。

 

『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』+サーキュレーターで部屋干しが加速した!

ただ『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』の実力をさらに高める手があるというのをメーカーに教えて貰っていた筆者。今度はサーキュレーターを追加して、再び部屋干しに挑んでみる。使用機種は同じくYAMAZENにサンプルを送って貰った360度の全方位送風が可能な部屋干し対応機種『サーキュレーターZERO』(幅226 x 奥行218 x 高さ319mm/ 約1.8kg・税込14,800円・2024年4月中旬発売)である。

こちらもすっきりフェイスで、インテリアに馴染みやすい

翌日の部屋干しは、『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』+『サーキュレーターZERO』というタッグで挑む。『サーキュレーターZERO』は、部屋干し1列用モード1(左右180度回転、上向き75度)・部屋干し2列用モード2(左右360度回転、上向き75度)を選べる、部屋干し専用アクションを搭載している機種だ。

実際にタッグで使用してみると、『サーキュレーターZERO』の動きっぷりがすごい。『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』のドライな風を一気に洗濯物全体に浴びせかけるので、圧倒的に乾きが早い。何にもせずに部屋干しに比べると、倍以上のスピードで乾く体感だ。これはすごい。

 

気になる駆動音は、部屋干しの気分が暗くなる憂鬱なジメジメを退散してくれることを考えれば、全然気にならない。風切り音は『サーキュレーターZERO』の風量次第だと思った。

しまうときにじゃまな電源コードも本体にまとめてとめられる『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』。ニクい小技

もちろん手持ちのサーキュレーターでも『衣類乾燥除湿機 YDC-H60』の性能は加速できるので、持っている人は併用がお勧めだ。

 

カラバリは3種(マットホワイト、ライトグレージュ、ダークグレー)。

 

※【試験条件】試験布2kg相当 50Hz お部屋6畳相当 傘干しタイプハンガー20本 衣類モード 風向上向き(固定)
【試験方法】試験室(室温20℃ 相対湿度70%にした後、空調設備を停止した状態)内に、傘干しタイプハンガーにかけた試験布2kgと当商品を設置し、吹き出し口から試験布までの距離は30cmとする。実使用時の運転時間は、設置環境や衣類の種類・量・干し方により異なります。

 

製品サンプル提供●山善

公式サイト

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清水りょういち(特選街web クリエイティブ・ディレクター)

20年間、情報誌「月刊歌謡曲」編集長を務めた後、Webメディアを中心に執筆活動を開始。現在は「特選街web」ディレクターとして活動。「価格.comマガジン」「Forbes JAPAN」「ダイヤモンドオンライン」「おためし新商品ナビ」などへの寄稿多数。専門分野はタバコをはじめとする嗜好品、カップ麺などB級グルメの食レポ、新商品・新技術、シェーバーなど。

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