メーカー・ブランドを代表する高性能ズームレンズがラインアップされる24-70mmF2.8。このカテゴリーにレンズメーカーSIGMAが「全面的な進化を遂げた“至高の標準”」をうたう『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』を投入。この性能をチャートで検証してみた。
『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art』をベースとした2本のレンズを比較
24-70mmF2.8のズームレンズが特別な存在である理由
『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』をSony α7R IIIに装着したところ。前機種よりも小さく軽くなっていますが、それなりに大ぶりなレンズです。
2024年5月30日にサードパーティレンズメーカーと有名なSIGMA(シグマ)が『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』を発売。本レンズのキャッチフレーズは「全面的な進化を遂げた“至高の標準”」だといいます。実勢価格は20万円前後ですから、かなり性能の自信のある標準ズームレンズといってよいでしょう。
ベースとなった従来モデルの『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art』に比べて「ズーム全域で解像力を向上。さらに、絞りリングの追加や、AFアクチュエータをHLAへ一新した高速AFをはじめとする機能面の強化に加え、体積比約7%、重量比約10%の小型軽量化も実現しています。」とのこと。
カメラ・写真ファンにとって24-70mmF2.8ズームレンズは特別な思い入れのあるカテゴリーで、広角・標準・望遠のF2.8通しのズームレンズを総称して「大三元レンズ」と呼ぶこともあり、多くの場合、(15)16(17)-35mm、24(28)-70mm、70-200mmの3本を指し、ほとんどの場合、そのメーカーやブランドの最高レベルの性能を誇るズームレンズ群になっています。
なかでも24(28)-70mmF2.8は標準域のレンズのため、使用頻度も高く、多くのプロやハイアマチュアに愛用される標準ズームのフラグシップモデルとなっているのが一般的です。このカテゴリーでSIGMAは『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』のキャッチフレーズを「全面的な進化を遂げた“至高の標準”」としたわけです。かなり以上の自信をもっていると考えて間違いないでしょう。
『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』と比較した理由
きょうだいレンズともいえる『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』と『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』を並べたところ。
SIGMAは『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』の性能に絶対の自信を持っているようですし、従来モデルである『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art』との比較は散々行ったでしょう。そのため『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art』よりも高性能なのは間違いないと考えました。
そして、筆者が比較対象として思いついたのが、同じ『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art』をベースモデルとする『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』です。『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』の公式商品サイトには「『24-70mm F2.8 DG DN | Art』をベースに、広角側を28mmから設計することで、高い光学性能はそのままにレンズボディを大幅に小型軽量化。クラス最小最軽量※を実現しました。ベストバランスを追求するContemporaryラインのコンセプトにおいて、大口径ズームレンズに期待される高精細な描写を確保しつつ、気軽に持ち歩けるサイズ感という一般的には相反するふたつの要素を高いレベルで両立しています。」という解説が行われているので、まさに『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art』をベースとするきょうだいモデルともいえるわけです。
また、実勢価格が10万円切りと約半額で、重量も500gを切る『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』は筆者も愛用していますが、Amazonの「カテゴリ ミラーレスカメラレンズ」で「ベストセラー1位」を獲得するほどの人気のレンズです。この人気の『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』との性能差がどれくらいあるかも、『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』が気になる多くの方に有用な情報だと考えました。
チャートでわかる最大の差異は周辺部解像力の差
より広角な24mmでも周辺部の解像力には大きな差がみられる
筆者はレンズテストの師匠である写真家の小山壯二氏といっしょに小山壯二氏のオリジナルの各種チャートを使って、チャートの実写結果を掲載した「レンズデータベース」と「レンズラボ」という電子書籍シリーズをAmazon Kindleでライフワーク的に出版してます。もともとはレンズの評価の抽象的な表現に対して、筆者の理解が追いつかず、具体的な実写チャートで備忘録的にまとめたものになっています。
おかげさまでシリーズで150冊を超え、テストしたレンズの数も150本を超えたところです。そのため過去の実写チャートを交えて、解説ができる体制が徐々に整ってきています。今回は最新刊である「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art レンズデータベース」(https://www.amazon.co.jp/dp/B0D9QC2R7N/)と既刊である「SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary レンズデータベース」(https://www.amazon.co.jp/dp/B0981MV9CV/)に掲載したチャートの一部を紹介しながら解説を行っていきます。
『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』の解像力チャートの撮影結果です。絞り開放のF2.8からチャートの周辺でも基準となる0.8をかなり解像しています。
多くの方が気にするレンズとカメラによる解像力チャートの撮影結果ですが、筆者たちが使用している小山壯二氏のオリジナル解像力チャートはちょっと特殊です。デジタルカメラにおいて基本的に画面内で1画素の幅よりも細かな線を解像することはできません。そのため画面上で1画素の幅になるチャートを逆算すれば、特定の有効画素数のカメラで解像できる限界を計算可能です。例えば6,000×4,000画素の2,400万画素機であれば長辺の1/6,000よりも細い線は理論的に解像できません。ただし、現在普通に販売されているデジタルカメラはワンショットでカラー画像を生み出す一般的にRGGBのベイヤー配列の撮像素子を採用しているため、複数の画素から描写やグラデーション、色などを作り出しています。そのことやローパスフィルターなどの影響を考慮して、1画素の幅の1.4倍の線で構成されたチャートを我々は基準となるチャートとしており、このチャートとその前後の大きさのチャート、さらには中央部、周辺部のチャートの描写を観察してレンズの解像力を判断しているのです。
今回は『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』も『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』もSony α7R III有効画素数約4,240万画素を使ってテストを行っていたので、どちらも基準となるチャートは0.8。この前後の中央部や周辺部のチャートの描写を観察して解像力を判断することができます。
小山壯二氏のチャートのおもしろいところは、有効画素数の違う異なるカメラで撮影したデータでも、基準となるチャートを参考にすればレンズの解像力傾向が観察できることです。これによって過去のデータと比較しながらレンズの解像力傾向を把握することができます。とても便利です。
『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』の解像力チャートの撮影結果。広角端28mmの結果ですが、周辺部の解像力が比較すると不足しているのがわかります。
今回は使用したカメラも同じだったので、よりわかりやすいのですが、広角端の24mmでの『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』の描写の比べると、広角端28mmの『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』の撮影結果のほうが周辺部分の解像力が劣っているのがよくわかります。広角端を28mmとすることで小型軽量化して、なおかつ高画質を維持することが『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』のねらいだったのですが、最新のフラグシップモデルである『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』に比べると周辺分の解像力が不足しているのがよくわかります。
なお、広角端の周辺部をズームレンズでここまで解像するのは『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』の性能に問題があるというよりも『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』の周辺部の解像力が脅威的であるといえます。中央部の解像力についてはどちらも十分以上です。
望遠端70mmについても周辺部の描写が大きな差に
『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』の望遠端70mm側での解像力チャートの撮影結果です。広角端に比べて周辺部の描写がフワッとするのが特徴になっています。
広角端については周辺部の描写が大きな差となりましたが、望遠端の70mmについても同傾向です。中央部の解像力については『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』はもちろん『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』も申し分のない結果なのですが、やはり差になるのは周辺部の描写です。
『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』は絞り開放付近では周辺部の解像力チャートの撮影結果が、ややフワッとした描写になりますが、解像自体はしているのに対して『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』は周辺部が解像しきれていない印象です。
『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』の70mm絞り開放付近での解像力チャートの撮影結果。周辺部が解像しきれていない印象です。
『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』も絞り開放付近は解像はしているもののフワッとした描写なのですが、絞り込んでいくほどに周辺画質もシャープになり、本レンズの70mm側の解像力のピークと推定されるF11前後では、中央部と周辺部に解像力がほとんどの遜色のないレベルに改善します。これに対して『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』も絞ると解像力はアップするのですが、こちらも解像力のピークと思われるF11まで絞っても中央部と周辺部がほぼ遜色ないレベルといえるほどまでは解像力はアップしませんでした。
これも『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』が悪いというよりは、絞れば中央部と周辺部の解像力の差がチャートと確認してもほとんどなくなる『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』のほうが非常識な結果といえます。
ぼけの傾向は広角端、望遠端ともに非常によく似ている
『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』の24mm側の玉ぼけチャートを撮影したもの。形も美しく、タマネギぼけの傾向はみられるがぼけの質もなめらかな傾向です。
タマネギぼけの傾向は感じられるが実写でのぼけは美しい
F2.8通しの標準ズームレンズにおいて、解像力の次に気になるのがぼけでしょう。筆者たちは画面のなかに極めて小さなLEDライトを入れて、画面の各部分で玉ぼけを発生させ、各絞り値で撮影してものを観察しています。
発生した玉ぼけチャートの形が真円に近く、円周上にフチつきや色つきがなく、内部にザワつきがなく、フラットな結果が得られるレンズほどぼけの美しいレンズといえます。また、非球面レンズの影響といわれることの多いぼけの内部に同心円状のシワが発生するタマネギぼけは玉ぼけのチャートでも発生が観察可能です。当たり前ですが、この影響が少ないほどぼけは美しくなります。
『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』の広角端の玉ぼけチャートの結果は、非球面レンズを5枚も使っている影響か、多少のタマネギぼけ傾向はみられますが、玉ぼけの円周上のフチつきや色つきも少なくズームレンズとしてはかなり美しいぼけが楽しめます。
『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』の広角端28mmでの玉ぼけチャートの様子。絞り羽根枚数は異なるが、形も傾向も非常によく似ています。
『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』のぼけも予想以上
24mmと28mmという違いはありますが、『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』と『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』の玉ぼけチャートからのぼけの傾向はとてもよく似ています。最近の高解像度で高性能なズームレンズで発生しがちな玉ぼけのなかの小さなツブツブが同心円状の円を描くように並ぶ傾向はほぼ同一。周辺部で玉ぼけに内側と外側で異なる色つきが発生するところも同傾向といってよいでしょう。
そして、不思議なことに、この小さなツブツブは実写においてぼけのなめらかさにさほど大きな影響を現すことなく、なめらかで美しいぼけが得られる傾向も同じです。
70mm側のぼけは『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』のほうが優秀
『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』の望遠端70mm側での玉ぼけチャートの結果。色つきも少なく、タマネギぼけの傾向も軽微です。
望遠端の70mmmの玉ぼけチャートの傾向もかなり似ています。絞り羽根の枚数は違うのに形はかなり似ていますし、小さなツブツブが同心円状に並ぶ傾向も同じです。また広角端の玉ぼけチャートと異なり、周辺部の玉ぼけも内側と外側で異なる色つきが発生していないのも『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』も『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』も同傾向です。
『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』の望遠端での玉ぼけチャート。形や傾向はかなり似ていますが、ややタマネギぼけ傾向が強いのが残念。
しかし、ながら細部をみていくと、玉ぼけチャートがフラットに感じられる『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』に対して『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』は外周部から1度盛り上がって、その後中心部がへこんだような同心円状の模様が入っているのがわかります。『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』に比べるとタマネギぼけの傾向がやや強く、ぼけのフラットさで劣る傾向が読み取れます。
比較しないとわからないレベルともいえますが、やはり最新のフラグシップモデルである『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』のほうが、ぼけについてもややアドバンテージがある結果となりました。
実際に買うならどちらにすべきか?
『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』は、従来機種から絞りリングの追加やAFLボタンの2カ所搭載などを行っているのに従来機種よりも軽量コンパクト。
考え方は2つ 上級者は必然的に『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』
実際のところ、ここ数年Sony α7R IIIに装着して、もっとも使用頻度が高かったレンズは筆者にとって『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』でした。28-70mmF2.8標準ズームレンズとして、十分以上仕事にもプライベートにも活躍してくれていたわけです。
しかし『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』はちょっと別格の性能といっていいでしょう。筆者は普段『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』を装着したSony α7R IIIのファインダーを散々のぞいていたからこそ、『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』を装着したSony α7R IIIのファインダーをのぞいた瞬間に「これは別格にいいやつ」と確信したのです。
絞り開放の70mm、美しい前後のぼけ、ピント位置のシャープさ、実は顔の産毛や着衣の袖のけばだちまで詳細に描写しています。またヌケのよさも秀逸。
『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』はコストパフォーマンスも高く、軽量コンパクトで非常にいいレンズです。筆者も大好きですが、『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』はプロやハイアマチュアが仕事や作品を撮影するために必要なクオリティを現在の最新技術で実現した1本。
そのため、細部の画質にもこだわり、作品レベルの写真を撮影したい方や、これまでも『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art』などのフラグシップモデルを使っていた方は悩むまでもなく『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』の一択です。
これに対して、まだそこまでのこだわりもなく、レンズの画質の差があまりよくわからないという方は、とりあえず『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』で十分といえるでしょう。撮影に対するこだわりが強くなると、いつか『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』クラスがほしくなる日がやってくるとは思いますが……。
『Canon EF24-70mm F2.8L II USM』とEOS Rの組み合わせで撮影した解像力チャート。2012年発売の一眼レフ向けのレンズですが、周辺解像力はご覧のとおり。
『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』はSIGMAが至高と呼ぶにふさわしい現在最高峰レベルの24-70mmF2.8標準ズームレンズですが、まだ自分はさほどのレンズの画質に興味がない、またはよくわからないという方は『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』で十分だと筆者が考える理由は、今回の原稿を書くにあたって下調べをしていると、過去に撮影した『Canon EF24-70mm F2.8L II USM』とEOS R(有効画素数3,030万画素)の解像力チャートのデータが出てきたこともあります。
『Canon EF24-70mm F2.8L II USM』は2012年、いまから10年以上前に発売された一眼レフ向けのフラグシップモデルの24-70mmF2.8レンズです。解像力チャートを撮影した結果を上に掲載しましたが、基準となるチャートは1.0、カメラのミラーレスになってから、レンズの性能はさらに上がったとは思っていましたが、まさに10年ひと昔といった結果です。
『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』は2021年発売、『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art』の前機種となる『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art』は2019年発売です。そのため画質の違いがわかってきた頃にには次のモデルが発売される可能性も考えると、悩んだら、まずは『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary』あたりから徐々にステップアップのほうが、画質の違いも実感できておもしろいかと思います。
ただし、2012年発売の『Canon EF24-70mm F2.8L II USM』が現行商品で約24万円することを考えると『SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art』の実勢価格約20万円はかなりお買い得であることもあり、悩ましいともいえるのです。
<公式サイト>SIGMA(https://www.sigma-global.com/jp/)
<データ出典>
「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art レンズデータベース」