【iPhone買い替え】iPhone 12からiPhone 16に変えて良かった? 後悔した? 【ホンネの使用感レポート】

レビュー

「iPhone 12 mini」から『iPhone 16 Pro(アイフォーン16プロ)』に買い換えて約半月。仕事や日常で使う中で感じた良かったこと、悪かったことをレビューする。想像していたのと使った印象がけっこう違ったので、買い替えを検討している人は参考にしてほしい。

私はなぜ、お気に入りだった『iPhone 12 mini』を買い替えたのか?

2020年に発売された「iPhone 12 mini」を使い続けて早4年。手のひらやミニバックに収まるサイズ感と画面端まで指が届く操作性、そして約133g(公式仕様)の軽さがとても魅力的な機種だ。

だが、バッテリーが半日持たなくなったり(最大容量74%)、カメラの画質が最近のiPhoneと比べて明らかに劣っていたり、動作が不安定になったりと、デメリットが目立つようになってきた。

 

高価なものなので長く使いたい気持ちはあるが、さすがに限界を感じて買い替えを決意。Apple(アップル)『iPhone 16 Pro』(税込159,800円〜・発売中)を購入することにした。無印ではなく、Proである。

 

私はなぜ、無印ではなく『iPhone 16 Pro』を選んだのか?

iPhone 16 Proにした最大の理由は、超広角カメラが48MPになったから。画素数が上がったことで、従来よりもきれいに撮れるようになった。筆者の目的は風景を撮りたいからではない。マクロ撮影をしたいからだ。

 

iPhoneではマクロ撮影(接写)は超広角カメラを使って行う。そのため、12MPの「iPhone 16」ではなく『iPhone 16 Pro』を選ぶ必要があった。そんなに画質が変わるの? と思うかもしれないが、前シリーズで12MPの超広角カメラを搭載したiPhone 15 Pro/Pro Maxですら、マクロ撮影時の画質が劣化すると言われているほどだ。

iPhone 12 miniで撮影

ライターの仕事はもちろん、プライベートでも外食時の食事を撮る趣味があるので、iPhone 16ではなくiPhone 16 Proが適していると思ったわけである。

 

その他にも、光学5倍の望遠カメラや3眼に対する憧れ、チタニウム製のかっこよさもあってiPhone 16 Proを購入するに至った。

 

iPhone 12 miniからiPhone 16 Proに買い替えて良かったこと

それでは、筆者がiPhone 12 miniからiPhone 16 Proに買い換えて良かったことを紹介しよう。

  • 画面サイズの拡大
  • カメラの画質、色味の向上
  • USB Type-C端子の汎用性の高さ
  • Face IDの精度向上

 

・画面サイズの拡大

5.4インチ(2,340×1,080)から6.3インチ(2,622×1,206)へ、0.9インチ画面が大きくなった。筆者の感覚だと、視野を占める面積が19インチテレビから32インチテレビに変えたくらい見え方が違う。

 

画面が大きくなったことで1ページに表示される情報量が増え、ネットやSNSが見やすくなったり、ボタンアイコンが相対的に大きくなってタップ操作がしやすくなったりと、さまざまなメリットが生まれた。

例えば、ホーム画面のアイコン幅が約9mmから約10mmに、QWERTY配列のボタン幅は約5mmから約5.9mmになって使いやすくなっている。ゲームのボタンも大きくなったり隙間ができたりと、操作がしやすくなった(数値はすべて実測値。画像はスクリーンショットしたもので実物の大きさ比較ではありません)。

 

・カメラの画質、色味の向上

続いては、買い換えの決め手になったカメラについて。圧倒的に画質が良くなったことは言わずもがなだが、メインカメラだけに注目しても画素数は12MPから48Mpに、センサーサイズ(ユーザーの解析によるもの)は1/2.55インチから1/1.3インチにアップし、より高画質で明るく撮影できるようになった。

 

できるだけ同じ画角で撮影してみると、iPhone 12 miniは黄色がかっているのに対し、iPhone 16 Proは肉眼に近い自然な色味で明るく撮れている。

また、筆者が物撮りやグルメ系の撮影で多用する2~3倍では、さらにその差が顕著に表れる。特に3倍になるとスマホ画面でも画質の粗さが目に見えて違う。


さらに、超広角カメラを使ったマクロ撮影においても、その差は歴然(ともに0.9倍で撮影、マクロモードとほぼ同様の状況)。iPhone 16 Proは手前のカップの淵がきれいに見えているし、全体的に明るい。

 

望遠カメラは使いどころが限られているが、これまで撮影が難しかった被写体を捉えられるのは大きなメリット。iPhone 12 miniでは諦めざるを得なかった被写体も、iPhone 16 Proなら捉えられる。とくに、旅行先の風景や遊園地のショー、動物園の動物など、日常の特別な場面で進化を発揮するだろう。

 

・USB Type-C端子の汎用性の高さ

Lightning 端子からUSB Type-Cに変わったことは大きなメリット。身の回りの多くのガジェットと共通のケーブルを使えるようになった。また、USB Type-CケーブルはLightning ケーブルと比べて安い傾向があるので価格面の恩恵も受けられる。ダイソーなどでも豊富なラインナップがあるので、選択肢が多いこともありがたい。

 

・Face IDの精度向上

Dynamic Island(ダイナミックアイランド)で解除の合図がわかりやすくなった。かわいい

その名の通り、Face IDの認識精度が高まったように感じる。あまり明確に公表はされていないが、マスクをしたままでも認識したり、横向きでも認識したり、寝転がったままでも認識したりと、スムーズにロック解除ができるようになった(横向き認識はiPhone 13以降対応とのこと)。Face IDはかなりストレスだったので、大変助かる。

 

iPhone 12 miniからiPhone 16 Proに買い替えて悪かったこと

続いては、iPhone 12 miniからiPhone 16 Proに買い替えて悪かったことを紹介しよう。

  • 重い。重すぎる
  • 指が届かない
  • カメラフィルターの変化
  • カメラレンズの自動切り替えが難しい

 

・重い。重すぎる

とにかく重たい。実測で137gのiPhone 12 miniに対し、iPhone 16 Proは実測で200g。その差、約1.5倍である。重過ぎる! これまでは片手で持っていたのに、買い換えてからは両手で持つようになった。電車で片手操作する人たちはすごい筋力の持ち主だと認識を改めねばならない。

 

また、重量増加に伴い、落下の衝撃がすさまじいことになっている。筆者、すでにiPhone 16 Proを足に落としてしまったのだが、iPhone 12 miniの比にならないほど痛い。ダンベルを落としたくらいの衝撃がある。

 

さらに、筆者はスマホリングを使っているが、重量のせいでとにかく痛い。骨を折らんばかりの重さだ。もうしばらく持ち方など試行錯誤してみて、解決できないようならショルダーストラップなども検討した方がいいかもしれない。

 

・指が届かない

0.9インチ、約2cmの画面サイズの拡大は、想像以上に片手の操作性を悪化させた。右手で持つと画面上部はもちろん、画面下部、左側に指が届かない。使用し始めて1週間以上経つが、腱鞘炎になりそうだ。どうしようもない。

 

・カメラフィルターの変化

iPhone 16 Proのカメラアプリのツール

iPhone 16では、以前のフィルター機能が無くなり、カメラアプリに「フォトグラフスタイル」という新機能が追加された。簡単に言えば、自分好みに調整できるフィルターで、より直感的に色味や明るさを変更できる機能だ。

iPhone 12 miniのカメラアプリのツール

これだけ聞けばとても魅力的なのだが、以前のフィルターより複雑化したため、1枚1枚調整するのに時間がかかる。リアルタイムで調整するのはとにかく面倒くさい。とりあえず撮って後から「フォトグラフスタイル」を適用することもできるが、大量に撮影した場合はとてもじゃないが時間が足りない。

せめて以前のフィルターは残しておいてほしかった。

 

・カメラレンズの自動切り替えが難しい

カメラにはもう1つ不満な点がある。致命的と言っていい不満だ。それが、カメラレンズの自動切り替え。iPhone 16 Proは超広角、広角、望遠の3つのカメラレンズを搭載していて、倍率によって自由に使い分けられると思っていた。しかし実際は、iPhone側がカメラレンズの選択を制御しており、ピントが合わない時、明るさが足りない時、距離などによって3つのレンズが自動で切り替わるようになっている。

例えば、広角カメラで物撮りしよう近づくとマクロモードに自動で切り替わったり(距離が近いまたはピントが合わないため)、望遠カメラで撮影しようとすると広角カメラに切り替わったり(構図や明るさ不足のため)と、意図しない挙動が発生する。

 

これらを解決する手軽な方法は、物撮りの場合はマクロモードの自動切り替えをOFFにすること。この設定のままマクロ撮影をしたい場合は、0.9倍にすれば1倍とほぼ同じ画角で撮影できる。望遠カメラについては、明るい環境で撮影したり、被写体との距離をしっかり撮り、距離センサ上に物がない構図(環境)を作ったりするなど、意識的に変えていく必要がある。

 

いずれにしても、iPhone 12 miniにはなかった自動制御なので、きちんとカメラアプリの仕組みを理解しなければならない。頻繁に起こるので、なかなか厄介だと感じた。

 

まとめ〜進化しているけれど、重さが……

4年ぶりの買い替えともなると、iPhoneの進化をはっきりと体感できた。月並みな感想ではあるが、やはりカメラの進化は著しいと思う。その反面、サイズや重量などの変化は大きい。miniシリーズがなくなった反動はまだまだ続きそうだ。

 

Apple Intelligenceが日本で利用できるようになる前に使いこなし、iPhoneの進化に対応していこうと思う。

 

公式サイト

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