世界最大のクワガタ最大12cmオーバー!子どもにも大人気の『ケイスケイギラファノコギリクワガタ』を実際に飼ってみたところ

レビュー

先日、約15,000円で世界最大のカブトムシを手に入れて、想像以上の高い満足感を得た筆者。その勢いでつい、世界最大のクワガタムシの1つである「ケイスケイギラファノコギリクワガタ」も入手しました。その金額はなんとペアで4,000円。その購入満足度などをみなさんにお伝えします。

齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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世界最大のクワガタムシとは?

ギラファ? マンディブラリスフタマタ? パラワン?

全体的にスマートな「ケイスケイギラファ」。細くて長い大あごと、スマートな体格から哺乳類のキリン(giraffe)が名前の由来だといいます。

 

先日、世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブトムシ、正確にはヘラクレス・ヘラクレスをペアで約15,000円で購入した筆者。その購入満足度が予想以上に高かったことを本サイトの記事「15,000円で夢が手に入る!世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブトムシ」を大人買いした結果」-特選街web(https://tokusengai.com/_ct/17683525)でも紹介しました。

 

世界最大のカブトムシを飼う(買う)という、子どもときには誰でも一度は抱いたことをのある夢を1万円そこそこの低予算でかなえた筆者は、さらに自身の子どもの頃からの夢をかなえてやろうと「世界最大のクワガタムシも飼って(買って)やろう」と考えたわけです。やや安易ではありますが……。

横から撮影した「ギラファノコギリクワガタ」です。横から見ると身体全体の厚みがなく平ぺったく、大あごが細いのもよくわかります。

 

子どもの頃にちょっとクワガタやカブトムシに興味をもったことのある方なら、世界最大のカブトムシは「ヘラクレスオオカブトムシ」とすぐに答えられるでしょう。では「世界最大のクワガタムシは?」になると答えられる方はかなり少数派なのではないでしょうか。

おそらく答えは「ギラファノコギリクワガタ」もしくは「マンディブラリスフタマタクワガタ」で、正確には「世界最長のクワガタムシ」となるのでしょう。この2種のクワガタムシでは体長が最大12cm程度になるので、世界最長のクワガタムシと呼ばれているようです。

 

ただし最大で110mmを超えてくる「パラワンオオヒラタクワガタ」などのヒラタクワガタやオオクワガタのほう圧倒的にがっちりしているので、「ギラファノコギリクワガタ」と「マンディブラリスフタマタクワガタ」に「パラワンオオヒラタクワガタ」を加えた3種を3大クワガタと呼ぶこともあるようです。

 

とはいえ、上記3種のうちのどれかを手に入れれば「世界最大のクワガタムシを飼う(買う)」という夢は達成できるといえるでしょう。

 

函館で出会ってしまった「ギラファノコギリクワガタ」

細く長い特徴的な大あご。体長の半分というと言い過ぎですが、それほどの長さです。この細く長い大あごが好きか、嫌いかで好みが別れるかもしれません。

 

しかも最大亜種の「ケイスケイギラファノコギリクワガタ」がいた

「世界最大のクワガタムシを飼う(買う)」という新たな目標は設定したものの、ヘラクレスオオカブトムシも最近買ったばかりですし、北海道内にはさほど専門店の数もありませんし、ネットオークションでは北海道には発送できないことも多いですし、しばらくは入手できないと思っていたわけです。しかし、所用で筆者の住む千歳から函館に行く予定がありまして、このときに函館の専門店である「オオクワショップ函館」(http://www8.ncv.ne.jp/~okuwasph/)に寄ってみようと、ショップのサイトをチェックすると入荷一覧に「ケイスケギラファのペア」の文字があったのです。

 

価格は不明ですが「ギラファノコギリクワガタ」の最大亜種である「ケイスケイギラファ」のペアが函館の「オオクワショップ函館」にいることは間違いありません。筆者はとりあえず見るだけと考えて「オオクワショップ函館」を訪れることを決めたのです。

 

さて、ここで「ケイスケイギラファ」とか「ケイスケギラファ」とは何? と思われた方も多いでしょう。筆者もそう思っていました。世界最大(最長)のクワガタムシは「ギラファノコギリクワガタ」で正解なのですが、より厳密にいうならば「ギラファノコギリクワガタ」の9亜種のなかで最大になるのが「ケイスケイギラファノコギリクワガタ」(以下「ケイスケイギラファ」)もしくは「ケイスケギラファノコギリクワガタ」(以下「ケイスケギラファ」)です。

 

触角を独特のリズムで震わせるのも「ギラファノコギリクワガタ」の特徴の1つだそうです。見ていると引き込まれてしまう動きになっています。

 

ちなみに「パラワンオオヒラタクワガタ」はヒラタクワガタ25亜種のなかでの最大種ですし、ヘラクレスオオカブトについても13亜種のなかでの最大種が原名亜種の「ヘラクレス・ヘラクレス」というわけです。そのため「世界最大のクワガタムシが飼いたい(買いたい)」という筆者の夢を厳密にかなえるなら、最大亜種の「ケイスケイギラファ」を入手する必要がありました。

 

また「ギラファノコギリクワガタ」について調べている際に気になったのが「ケイスケイギラファ」なのか「ケイスケギラファ」なのか、という問題です。いろいろと調べてわかったことは、この亜種の名前は記載者である水沼哲郎氏の次男「ケイスケ」氏に由来しており学名は「Prosopocoilus giraffa keisukei」。学名の最後に「i」があるので、確かに「ケイスケイ」なのでしょうが、最後の「i」は「keisuke」氏の名前をラテン語化して最後に男性名詞属格の「-i」としたものだといいます。そのためカタカナ表記であれば「ケイスケイギラファ」「ケイスケギラファ」のどちらでもよい気がします。ですが、筆者はかっこいいので、以下「ケイスケイギラファ」と表記させてください。

 

いろいろと述べたのですが、筆者は「オオクワショップ函館」で出会った「ケイスケイギラファ」のペアを結局購入してしまったのです。

 

買った理由はいろいろあるが、だってコスパが最高なんだもん

よく見ると結構つぶらな瞳をしています。ヒラタクワガタ系に比べるとややのんびりした印象でかわいく感じることも多いです。

 

ペアリング、繁殖できるか心配だったが、予想以上のスムーズに

「世界最大のクワガタムシを飼う(買う)」という目標は立てたものの、「オオクワショップ函館」には「ケイスケイギラファ」を見に行くだけ、おそらくそれなりの値段だろうから、次の機会にと考えたわけです。

 

しかし「オオクワショップ函館」でいろいろお話を聞いていると、オス94mm、メス50mmのペアで飼育ケース(クリアースライダー)を付けて、税込4,000円と筆者の予想をかなり下回った価格が提示されたのです。

 

気になったのは、オスメスとも羽化が4月とちょっと時間が経っていること、そしてメスのふ節が一部欠けていることがありました。またペアリング(交尾)時にオスがメスを殺してしまうメス殺しが起きることがあるので、可能であればすでにペアリング(交尾)済みの可能性が高いWILD(ワイルド・WD・養殖外)がほしかったのですが、オスメスともにWF1(親はオスメスともにWILDでその養殖の子ども)です。筆者は以前国産ミヤマクワガタでメスをオスに殺されているので、ペアリング(交尾)にやや不安があります。

 

とはいえ、目の前にいる「ケイスケイギラファ」はオスメスとも元気。しかもオスは9cmオーバーと「ケイスケイギラファ」としては小ぶりですが、それでも大きく迫力もあります。そして「世界一大きなカブトムシを飼う(買う)」際にかかった予算は約15,000円。これに比べると「ケイスケイギラファ」のペアが4,000円と約1/4の予算です。

 

我が家の「ケイスケイギラファ」はサービスでつけてもらった飼育ケース(クリアースライダー)で飼っています。意外と小スペースで飼えるのもいいところです。

 

結局、飼って(買って)しまいました。だって、かっこいいですし。とはいえ、ヘラクレスのときと違ってお迎えすると早速やるべきことがあります。そう、ペアリング(交尾)です。羽化してから約5カ月が経っているので、成虫の寿命が1年程度といわれている「ケイスケイギラファ」としては、早めにペアリング(交尾)してメスに卵を産んでもらいたい。

 

自然なペアリングではなくハンドペアリングに

「オオクワショップ函館」の店長さんは「ケイスケイギラファがメス殺しをした経験はないけど、ハンドペアリングがおすすめ」だといいます。同じ水槽に入れて自然なペアリング(交尾)を待つのではなく、同じ登り木などにオスとメスを接触する距離に置いて、人間の観察下でペアリング(交尾)させるやり方。

 

ヘラクレスオオカブトでは、すでに経験済みだったのですが、クワガタで行うのははじめて、ちょっと緊張しましたが、登り木に「ケイスケイギラファ」のオスとメスを置いて20分ほど待つと交尾をはじめ、約20分ほどで終了しました。相性がよかったのか、その後もかなり仲よさげに過ごしています。

 

「ケイスケイギラファ」のメスもご覧に入れたかったのですが、ここしばらくはマットの中に潜って出てきません。産卵している可能性もあるので掘り出したくはないのです。

 

現在「ケイスケイギラファ」のメスは産卵用にたっぷりとマットを入れた飼育ケースに入れ、オスは別の飼育ケースでゆっくりと過ごしてもらっています。メスは最近マットの中に潜っていることが多く数日見かけないことも珍しくありませんが、オスはその長い大あごを眺めてかっこいいなぁと思ったり、触角の独特の動きをみて癒やされたりと、かなり満足度が高いです。

 

わずか4,000円で「世界最大のクワガタムシを飼う(買う)」という夢をかなえた満足度も高いですが、「ケイスケイギラファ」の産卵などがうまくいって、来期は10cmオーバーの「ケイスケイギラファ」を飼うことができるのでは? とワクワクしています。筆者は先に「世界最大のカブトムシを飼う(買う)」という夢をかなえましたが、実は予算的にも、手軽さ的にも最初は「世界最大のクワガタムシを飼う(買う)」ほうがおすすめかもしれません。

 

クワガタやカブトムシというとどうしても夏のイメージが強いですが、人工繁殖であることや成虫の寿命が1年近くあること、幼虫の売買もされていることもあり、結構季節を問わず「世界最大のクワガタムシを飼う(買う)」という夢はかなえられるようなので、ぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか。かなりハマりますよ。

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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