「毎日の買い物はまず『ダイソー』から」をモットーにする筆者が発見した気になるアイテム。今回紹介するのは『コーヒードリップポット』。安いのにハイクオリティすぎてドリップコーヒー界隈をざわつかせたミニポットが、リニューアルして登場した。気になる使い心地をレビューする!
コーヒーをおいしく淹(い)れたいなら「ドリップポット」は必須!
「ハンドドリップコーヒーを淹れるのに、ドリップポット(ドリップケトル)って必要?」「やかんで十分じゃない?」と思っている人はいないだろうか。はっきり言ってそれは大きな間違いだ。ドリップコーヒーをおいしく淹れるには、コーヒー豆や挽き方、ドリッパー以上に、ドリップポットは重要な役割を持っている。

左:ケトル。お湯が乱れて水面が泡立っている。右:ドリップポット。お湯が一定で水面がほとんど泡立っていない
筆者も、お湯を注ぐだけならやかんや鍋で十分だと思い、始めた当初は購入せずに淹れていた。だが、いくら頑張ってもおいしくならない。1年ほど頑張ったが挫折し、諦めてドリップポットを購入。すると、まるで魔法にでもかかったかのようにコーヒー粉がプロのようにふくらみ、しっかりとした味わいのコーヒーが淹れられた。これを機に、筆者はドリップポットはドリッパーやコーヒー豆以上に重要な道具だと思っている。
とはいえ、ドリッパー、サーバー、コーヒーミルなどを買い揃えると、ドリップポットに手を出しにくいのもよく分かる。そんな時に活躍するのが、我らがダイソーの『コーヒードリップポット』(390mL・幅19×奥行7.6×高さ9.5cm・希望小売価格 税込550円・発売中)。たった550円で購入できるステンレス製のミニポットだ。
『コーヒードリップポット』の構造とリニューアルポイント
『コーヒードリップポット』は以前から発売されているが、最近リニューアルされた。今回はそのリニューアルポイントを抑えつつ、特徴を見てみよう。
ポットの種類と素材
ポットの種類は、以前同様、本体から先端まで一定の細さである細口タイプ。傾け具合に寄らずお湯を一定の量と速度で注げる扱いやすさが特徴だ。
素材は錆びに強いステンレス製で、エッジ部分は丁寧に処理されている。
リニューアルポイント1:容量とサイズ

390mlまで入れた写真。溢れないが、かなりギリギリだった(特に注ぎ口)
リニューアルの主な変更ポイントは、350mlから390mlへの容量アップ。約40ml増えたことで、2人前でも余裕をもって注げるサイズとなった。ちなみに、実際に390mlのお湯を入れるとこぼれる危険があるため、実容量は少し少なくなる。
サイズは微妙に変更されており、幅17.7x奥行7.7x高さ9.7cmから幅19×奥行7.6×高さ9.5cmへと変更。取っ手から先端まで1cmほど大きくなっているようだ。
リニューアルポイント2:円筒から台形へ変更

底に向かって大きくなっている。以前は円筒形だった
また、ダイソー公式の写真を見る限り、ポットの形状が円筒形から台形に変わっている。これによってサイズを極力変えずに容量アップを実現している……のかもしれない(実物がないため詳細な比較ができない)。いずれにせよ、台形になったことでよりポットらしくなり、コーヒー道具っぽさが出たのはうれしい。
ダイソー『コーヒードリップポット』でドリップしてみた
基本的なポイントを抑えたところで、早速ドリップコーヒーを抽出してみよう。まずは沸騰させたお湯をポットに移す工程から。
一般的にコーヒーの抽出温度は80~95度が適していると言われている(幅があるのは豆の炒り方や好みがあるため)。沸騰したてのお湯は100度近いため、ドリップポットに移して冷ます目的もあるようだ。筆者が試したところ、97度のお湯が90度くらいになった。
いよいよ抽出。
少し傾けるとすぐにお湯が出てくる。ドリップポットならではの使い心地だ。狙った場所にスッとお湯を注げるから、コーヒー粉を崩すことなくきれいな円を描ける。やかんでは絶対にできない芸当。

この角度ですべてのお湯を注げるから手が疲れない
お湯が少なくなっても、ほとんど傾けなくていいので手が疲れにくいし、最後まで一定の湯量とスピードで注げる。全く不満点なし。改めてドリップポットのありがたさを実感できた。

約2杯分抽出
ハンドドリップがもっと楽しくなる!
ハンドドリップでは注目されにくいドリップポット。だが、あるとなしでは明らかに淹れやすさが違う。安定した味わいが出しやすいので、おいしさを追求したい人にもぴったりだ。
550円以上の価値があるので、ハンドドリップを始めたい人や使っていない人は導入してみてはいかがだろうか。
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