2016年に発売された「Aerophone AE-10」の弟分。よりコンパクトになり、手ごろな価格で登場。肺活量がなくてもリコーダーの感覚で演奏できて、PCMシンセの音源でサックス、フルート、クラリネットなど11種の楽器の音色を搭載。無料の専用アプリによって、音色は50に拡大する。
ローランド
エアロフォン GO AE-05
実売価格例:5万3460円
管楽器入門のハードルを下げるキーワードは、多くの人が音楽教材として親しんだ「リコーダー」だ。ヤマハの「ヴェノーヴァ」はアコースティックで、そして本機はシンセサイザーでリコーダー化を果たしたといえる。
マウスピースはリード構造だが、コツをつかめばすぐに音が出る。リードがあることで、音色やピッチのコントロールが可能になるわけで、ここが管楽器であることの肝なのだ。といいつつ、レベルに合わせて息の強さと音の鳴り方を調整できる「ブレスカーブ」を搭載。初心者用の設定にすれば、弱く吹いてもしっかりと音が出る。
初期設定の指使いはサックスのキー配列になるが、リコーダーの指使いに変更することもできる。さらに、移調もつまみを回すだけで完了。曲の途中でキーが変わっても慌てることがない。管楽器に親しむ最初の一台としておすすめしたい。
採点
経験者には一とおりの機能を備え、初心者でも楽しく扱える。扱いやすい楽器を買うのが、本当の「大人買い」だと思わせてくれる。
解説/宇野正樹(フリーライター)
※価格は記事制作時のものです。