【頻尿・尿もれのツボ】足首とくるぶしを押し揉み やり方のポイントは「思考の癖」を変えること

美容・ヘルスケア

負の感情を心の奥に閉じ込めて停滞させてしまうと、偏った思考の癖となり病気につながっていきます。体の痛みは心の痛みなのです。自分の心に目を向けてから足の裏をもむと、てきめんに効果が出やすくなります。【解説】田辺智美(「足健道」さと足ツボ療術院院長)

解説者のプロフィール

田辺智美(たなべ・さとみ)

足健道 さと足ツボ療術院院長。世界7カ国の反射区療法、推拿整体、東洋医学全般を学び、ツボと反射区と筋肉を刺激するオリジナルの技術「足健道」を考案。『足の裏もみで病気が治る!痛みが消える』(マキノ出版)など著書多数。

足の裏をもむとリンパ、血液、気の流れが改善

足の裏には、全身の臓器や器官に対応する反射区があります。この反射区を押したりもんだりして刺激をすることで、対応する場所を活性化できます。

また、足の裏をもむと、体内の老廃物や毒素を運び出すリンパや血液、さらには気(生命エネルギーの一種)の流れがよくなり、解毒が進み、エネルギーが湧いてきます。

私の足の裏もみ療法がほかと違うのは、心の痛みや思考のクセに目を向けていることです。

昔から、心と体は一体だといわれています。心の状態は、そのまま体に現れます。

長く生きていれば、艱難辛苦はたくさんあります。そんなときに湧き上がる負の感情を心の奥に閉じ込めて停滞させてしまうと、偏った思考のクセとなり、病気につながっていきます。体の痛みは心の痛みなのです。

その思考のクセに気づければ、バランスは戻り、思考が変わって、症状が和らいでいきます。

自分の心に目を向けてから足の裏をもむと、てきめんに効果が出やすくなります。それでは、尿のトラブルの原因となっている思考の癖を見ていきましょう。

頻尿のかたは、無意識の不安や恐れがあるため、いつも焦っています。

ですから物事が成就するまでの必要な時間を待てず、早くやらなければ、あれもこれもしなければといつも追い立てられる心理状態になっています。だから膀胱も尿がたまるまでの時間を待てず、何度もトイレに行きたくなるのです。

夜中にも3〜4回トイレに起きるというAさん(60代女性)は、必ず施術前、施術の途中、施術後にトイレに行きます。そしていつも「あれも、これもしなければ」と忙しそうにお話をされます。

あるとき「忙しそうですね。今、焦っている理由はなんですか? 誰かにプレッシャーをかけられていますか?」と聞いたら、「あらっ、私何を焦っているんだろう……。今日は孫を迎えに行って、買い物して帰るだけや」とおっしゃるのです。

実は急ぐ理由は何もなかった。そのことに気づいたAさんは、気持ちも膀胱も落ち着いて、夜中にトイレに行く回数が減ってきました。

頻尿に悩んでいる人は、何が心を急がせているのか、一度立ち止まって考えてみましょう。焦る状態ではないことが腑に落ちれば、頻尿も落ち着きます。

出せない気持ちの代わりに尿がもれ出す

一方、尿もれに悩むのは、相手との関係が悪化することを恐れて、言いたいことを口にできない人が多いのです。

自分さえ我慢すればいいと気持ちを抑え込んでいるので、ストレスを溜め込む一方です。子どもの頃に受けたプレッシャーが、抜けきらないこともあります。

でも、自分の気持ちを我慢するのではなく、出すことがとても大事です。気持ちを出さないから、おしっこが勝手に出てきてしまうのです。

Bさん(70代男性)は、子どもの頃から尿もれがあり、ずっと人にバカにされ、利用されて生きてきました。つらかったことが山ほどあり、それに耐える人生だったそうです。

Bさんは施術中にずっとそんな話をし続けた後で、「やっぱり、話さなあかん。耐えるだけではなく、これからもっと自分の気持ちを言おうと思う」とおっしゃいました。

私が、「いいお話ですね。ありがとうございます」と言うと、突然ワッと泣いて、「私はこれでよくなれる。信じられないくらい体が軽くなった。来てよかった」と言って、お帰りになりました。

その後様子をうかがうと、尿もれも治って体調がよいとのこと。心にためていたものを一気に吐き出して、ようやく自分を解き放てたのでしょう。

尿もれのある人は、もっと自分の考えを出してもいいのです。ただ、自己主張が苦手なので、その伝え方を考える習慣を身につけるといいでしょう。

心の声にも向き合いながら、次のやり方で足の裏をもんでみてください。

頻尿・尿もれに効く「足の裏もみ」のやり方

頻尿や尿もれに悩むのは、プレッシャーを感じたり、我慢をしたりしながら日々を過ごしてきたかたに多いのです。できるだけゆったりと深く呼吸して、リラックスしながら足の裏をもんでください。

【片足につき5分、両足10分を目安に、できるだけ毎日行うと効果的です。】

❶ 腎臓の反射区をしごいて3秒押す
手の人さし指の第二関節をコの字に曲げて、腎臓の反射区(Aの○の範囲)に当てて上下にしごく。
腎臓の反射区の中で、押すと痛いところ、じゃりじゃりするところを見つけて、痛気持ちいいと感じる力で3秒間深く押し、指を離すのを2~3回くり返す。

❷ 輸尿管の反射区をしごく
腎臓と膀胱を斜めにつなぐラインである輸尿管の反射区(B)を、人さし指の関節で圧をかけながらしごいていく。腎臓から膀胱の反射区に向けて、一方向で流す。

❸ 膀胱の反射区を10秒押す
膀胱の反射区(Cの○の範囲)の中を、人さし指の関節で、痛気持ちいいと感じるところまで押す。お尻の穴を締めて息を吸い、息をゆっくりと吐くのに合わせて10秒間深く押し、息を吐ききったらお尻を締める力も抜く。押す位置を少しずつずらしながら反射区全体を刺激して、最後にお尻の穴を締める。※(1)~(3)を1セットとして、3セット行う。

❹ 尿道の反射区をしごく
土踏まず(かかと寄り)から内くるぶしの後ろ側にかけてある尿道の反射区を親指の腹でしごく。膀胱の反射区である土踏まずからアキレス腱に向かって、老廃物を押し出すように親指に圧をかけてすべらせる。2~3回くり返す。

❺ 水泉のツボを3秒押す
水泉は、かかとと内くるぶしを結んだ線の中間で、骨がへこんでいるところにある排尿障害に有効なツボ。手の親指の腹を当て、3秒間押し込む。2~3回くり返す。

❻ 膀胱の経絡を回してもむ
足の小指には、膀胱経という経絡(気の通り道)がある。手の親指と人さし指で、足の小指をつまみ、左回しで3回、右回しで3回回す。その後、小指の側面をもみほぐす。

❼ ふくらはぎをもむ
血液を心臓に戻す働きを強化させる。手のひら全体を使って筋肉をしっかりつまんで、押しつぶし、しぼり出すように強めにもむ。くるぶし側からもみ始め、ひざ側に向けて上に指をずらしていく。内部を探り、しこりがあったら押しつぶすようによくもみほぐす。

❽ 尿道の反射区を逆向きにしごく
尿道の反射区を❹と逆向きにしごく。アキレス腱と内くるぶしの間から、膀胱の反射区である土踏まずの方向へ、親指に圧をかけてすべらせる。おしっこを止める気持ちを込めながら、2~3回くり返す。

※左足と同様に右足にも行う。
※ツボに入りやすくするとともに、皮膚を傷めたり黒ずみを防いだりするため、クリームをつけて行うとよい。
※足の裏もみはいつ行ってもよいが、15~17時と、体が温まった入浴後がベストのタイミング。
※足の裏もみを行った後に白湯を1杯飲んでおくと、老廃物の排出が促される。就寝前で、夜間のトイレが気になる場合は、朝目覚めてから白湯を飲むようにしてもOK。

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