細胞が損傷を受けると、体は修復しようと損傷を受けた場所に血流を集めます。血流が増えるといわゆる「炎症」が起こります。その炎症反応の一つが痛みやしびれなのです。細胞の修復を手助けするような治療としてお勧めするのが、カイロで患部を温める方法です。【解説】坂井学(坂井医院院長)

解説者のプロフィール

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坂井学(さかい・まなぶ)
坂井医院院長。1949年鳥取県出身。大阪大学医学部卒業後、大阪府下などの複数の病院の勤務医を経て、99年、坂井医院(和歌山市)を開設し、現在に至る。現代医療では治りにくい人の多くを治癒に導いている。近著に『「脊柱管狭窄症」を自分で治す本』(マキノ出版)など。

痛みやしびれの原因は細胞の損傷

現代医学では、脊柱管狭窄症は、神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで、痛みやしびれが生じると考えられています。しかし、ほんとうにそうなのでしょうか。

脊柱管が狭くなっているということは、神経は常に圧迫されている状態です。だとすれば、痛みやしびれは四六時中出ているはずです。

ところが、整形外科で脊柱管狭窄症と診断された人に話を聞くと、たいていが「痛いときもあれば、そうでもないときもある」といいます。

また、脊柱管の一部を切り取り、その空間を広げる手術を行っても、痛みが消えなかったり、一時的によくなってもまたすぐに痛みがぶり返したりするケースが少なくありません。

これらのことから、脊柱管狭窄症とされる痛みやしびれは、脊柱管が狭くなっていることだけが原因ではない、と私は考えるようになりました。

では、痛みやしびれの原因はなんでしょうか。それは、一言でいうと「細胞の損傷(ダメージ)」です。

私たちの体は60兆個の細胞でできています。その細胞がなんらかの原因によって損傷を受けると、体はそれを修復しようと、損傷を受けた場所に血流を集めます。

血流が増えると、そこには腫れや充血、発赤、発熱といった、いわゆる「炎症」が起こります。その炎症反応の一つが、痛みやしびれなのです。

そう考えると、体にとってマイナスの出来事に思える痛みは、実は細胞の損傷を修復するための自己治癒力であることが、おわかりいただけると思います。

多くの整形外科では、脊柱管狭窄症と診断されると、まず痛み止めの薬や湿布、神経ブロック注射、ホットパックや電気治療などの「保存療法」を勧められます。

そもそも脊柱管が狭くなっていることが痛みの原因とする現代医学の理論では、手術以外に治る道はないはずです。にもかかわらず、保存療法を勧めるのは、矛盾していると思いませんか?

しかも、痛み止めの薬や湿布は「消炎鎮痛剤」といって、血液循環を低下させ、炎症を止める作用があります。つまり、体が損傷を修復しようと、血流を集めて炎症を起こしているのに対し、消炎鎮痛剤はそれをじゃますることになるわけです。

なかには、血流を促すホットパックと、血流を低下させる消炎鎮痛剤を、同時に勧める医師も少なくないと聞きます。

本気で治したいなら、根本原因をしっかり見据え、細胞の修復を手助けするような治療に徹するべきだと思うのです。

そこでお勧めするのが、カイロで患部を温める方法です。

体が求めているときはカイロが気持ちいい!

やり方は、市販の使い捨てカイロを、痛みが出ている部位に、服の上から貼るだけです。

朝起きてから夜寝るまで、一日中貼り続けましょう。広範囲に痛みがある場合は、数枚並べて貼ったり、一度に数ヵ所貼ったりしてもかまいません。

低温ヤケドにはくれぐれも注意し、安全のため、就寝時は貼らないようにしてください。

ポイントは、「痛みやしびれのある部位」に貼ることです。痛みのある部位は、細胞が損傷を受けて、血流を欲している場所だからです。

カイロは、痛みが強い急性期や夏でも貼り続けて平気です。体が血流を求めているときは、「熱い」というより、むしろ「気持ちいい」と感じるようです。

なお、温めることによって、一時的に炎症がひどくなったり、痛みが増したりすることがあります。我慢できる範囲であれば、そのままカイロを貼り続けてください。我慢できないほど痛みが強くなったときは、カイロの使用は中止します。

消炎鎮痛剤は、絶対に使うなとはいいません。しかし、よほど痛みがひどいとき以外、極力使わないことをお勧めします。

70歳で当院に来られた男性は、別の整形外科で脊柱管狭窄症と診断され、手術を勧められていました。その手術を断り、痛みのあったお尻にカイロを貼り続けたところ、2ヵ月後には痛み止めの薬をやめることができました。1年後には痛みがほぼ解消。71歳の今も、元気に農業を続けています。

このように、使い捨てカイロを貼ることで、脊柱管狭窄症の痛みやしびれが解消したという人は少なくありません。ぜひお試しください。

使い捨てカイロの貼り方

※ 痛みやしびれが出ている部位に、服の上から貼る
※ 朝起きてから寝るまで、一日中貼り続ける
※ 低温ヤケドに注意する

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「脊柱管狭窄症」を自分で治す本

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この原稿は書籍『「脊柱管狭窄症」を自分で治す本』から一部を抜粋・加筆して掲載しています。

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