東芝の洗濯機の中~上位機種に付いている「ウルトラファインバブル」。マイクロサイズの極小の泡のことですが、いろいろな働きをします。今回は、小さいのにスゴい「泡」のお話です。

ウルトラファインバブルの大きさは?

学術用語に「ファインバブル」という言葉があります。これは、泡径:100μm以下の気泡のことを言います。

そして、この「ファインバブル」は、泡の大きさによって2つに分けられています。

1つは、泡径:1〜100μmのモノ。これは「マイクロファインバブル」と呼びます。
そして、 泡径:1μm以下のモノ。これが「ウルトラファインバブル」です。
1μm=1000nmですから「ナノの世界」の気泡。小さいと言われる「PM2.5」でも、2.5μm以下ですから「ウルトラファインバブル」の小ささがお分かり頂けると思います。

ここまで小さいと、普通の泡では考えられない面白い働きをします。
また、ファインバブル学会連合ができたのは、2015年と言いますから、かなり新しい技術なのです。

ウルトラファインバブルとは

画像: www.toshiba-lifestyle.co.jp
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ウルトラファインバブルの効果

ウルトラファインバブルの効果に、通常の水より洗浄力が高いことがあげられます。

理由は完全には分かっておりません。小さすぎて最終的には、圧力負けし圧壊しなくなる時、エネルギーが外に放出されフリーラジカルが生じることが一因に上げられておりますが、未知の部分も多く、これだけで全てを説明していいのかは、分かりません。

が、この強い洗浄効果に着目して採用した例があります。それは、西日本の高速のサービス・パーキングエリア。採用場所は、トイレです。

採用した結果は、
【床清掃時間】SA:約25分⇒約15分、PA:約13分⇒約8分(5~10分短縮)。
【節水量】SA:約500L/回⇒約5L/回、PA:約200L/回⇒約2L/回(約100分の1の使用量)。
【環境負荷の低減(洗剤使用量の低減)】SA:約9L/年⇒0L/年(基本的に使用しない)

ですから、ものすごい効果です。

自らの洗浄力が高い水ですから、洗濯にもいい影響を及ぼします。

画像1: 【東芝の洗濯機】ザブーンに採用の「ウルトラファインバブル」とは何か

小さな泡が洗浄成分を吸着。

画像2: 【東芝の洗濯機】ザブーンに採用の「ウルトラファインバブル」とは何か

小さな泡が繊維のすき間に浸透。

画像: 洗浄成分が汚れをはがし取る効果を高める。

洗浄成分が汚れをはがし取る効果を高める。

東芝「ザブーン」の洗浄力

2つめの効果は、「洗剤の効果」を高めることです。

洗剤(界面活性剤)は、親水基と疎水基という、異なる性質の「基」を、マッチ棒の両端にくっつけたような形をしてます。
片方は、水とすごく仲良しなのに、もう片方は水とすごく仲が悪いわけです。

このため、水に洗剤を落とすと、洗剤は親水基を下にして、水の表面に拡がります。
これを撹拌するなど、エネルギーをかけてやると、ミセルという状態になります。ミセルとは、洗剤のように相反する基をもつ物質が集まり粒状になった状態のことで、洗剤の場合は、疎水基を中心に向け、親水基を外側に向けでミセルを形成します。
こうなると、ミセル表面は親水基で覆われていますので、水の中を自在に移動することができます。

ウルトラファインバブルは気泡ですから、水ではありません。つまり、疎水基との親和性が良いわけです。このため、ウルトラファインバブルがあると、洗剤の疎水基は積極的にウルトラファインバブルにくっつくわけで、ミセルを作りやすくなります。

効率よくミセルを作り出すわけですから、洗剤がミセルを作るまでの時間も短縮できますし、バブルは、何十万、何百万とあるわけですから、表面にただ浮かんでいるだけの洗剤も少なくなります。

2017年、ザブーンに初めてウルトラファインバブルを導入したとき、説明員に質問してみると、「洗浄力は約20%アップしている」と言っていましたが、それほどポテンシャルのある水と言えます。

画像: 週1回6カ月着用し、6カ月相当保管した場合のウルトラファインバブル水と水道水の標準コースで5kg洗濯時の比較。衣類の量・汚れ・洗剤の種類などによって効果は異なります。(東芝ライフスタイル調べ) www.toshiba-lifestyle.co.jp

週1回6カ月着用し、6カ月相当保管した場合のウルトラファインバブル水と水道水の標準コースで5kg洗濯時の比較。衣類の量・汚れ・洗剤の種類などによって効果は異なります。(東芝ライフスタイル調べ)

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ランニングコストについて

「ウルトラファインバブル」の利点について、もう一つ。
それは、ランニングコストがほとんど掛からないことです。東芝が開発した特殊な水路(ウルトラファインバブル発生装置)に水を通すと、自動的に、水の中にウルトラファインバブルが形成されるのです。

この発生装置自体は、電気も何にも使いません。局所的に、圧力板を配置以外何もしていません。この圧力板により、水の流速を高めます。この時、かなり気圧が下がり(真空に近い)ますので、水の沸点は下がります。すると、水に溶けていた空気成分が、ウルトラファインバブル化するということです。

安く、洗浄力が上がり、しかも環境に負担をかけない技術です。東芝の洗濯機「ザブーン」シリーズの大きな魅力になっています。

東芝ドラム式洗濯乾燥機
ZABOON ウルトラファインバブルW搭載
TW-127V7L

画像: www.amazon.co.jp
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◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オ
フィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があ
り、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京散歩とラーメンの食べ歩き。

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