【不安を解消する方法】ストレス耐性・自己肯定感を高める「合谷タッピング」のやり方

美容・ヘルスケア

人はストレスや不安を感じたとき、感情や情緒を司る脳領域の扁桃体が過剰に興奮してしまいます。合谷タッピングはこの扁桃体を落ち着かせる一部の脳の血流量を増やし、判断力や創造力を高めたり、気持ちを落ち着かせたりするのです。【解説】藤本昌樹(東京未来大学こども心理学部教授・臨床心理士)

解説者のプロフィール

藤本昌樹(ふじもと・まさき)
東京未来大学こども心理学部教授・臨床心理士。1973年、東京都生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科心理学講座修了。東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科博士後期課程修了。公認心理師、社会福祉士、精神保健福祉士。トラウマケア専門カウンセリングルームSeeding Resource代表。nico株式会社エグゼクティブアドバイザー。

脳の状態が良好であればつらいことにも対応できる

不安とは、精神が不安定になって感情のコントロールがうまくいかなくなる状態です。

不安と恐怖は混同されがちですが、恐怖は対象がはっきりしているのに対し、不安は対象がはっきりしていないといえます。もともと健康な人でも、ストレスが多いと、だんだんと不安になったり、パニック発作が起こったりすることがあります。

ふだんの小さなストレスが積み重なって許容範囲を超えると、自律神経が過剰に働いたり、働きが弱くなったりします。そして、人間の本来持っている自己調節機能が弱まると考えられるのです。

また、過去にトラウマ(心の傷)がある人は、似た出来事が起こると、気持ちが落ち着かなくなったり、眠れなくなったりすることがあります。今の出来事が過去のトラウマを掘り起こして再現し、感情のコントロールがうまくいかなくなるのです。

そんな不安や恐怖、緊張、トラウマ、パニック障害(※)を軽減し、ストレスへの耐性や自己肯定感を高めるのに有効なのが「合谷タッピング」です。

※ 精神的な原因で強い動悸や呼吸困難が発作的に起こる症状

人はストレスや不安を感じたとき、感情や情緒を司る脳領域の扁桃体が過剰に興奮してしまいます。

合谷タッピングは、この扁桃体を落ち着かせる一部の脳の血流量を増やし、不安や恐怖、緊張、トラウマを消去し、判断力や創造力を高めたり、気持ちを落ち着かせたりするのです。

脳の状態が良好であれば、自己調節機能や回復力が高まり、つらいことがあっても対応できるようにもなります。

さらに合谷への刺激は、愛情ホルモンのオキシトシンを分泌するという説もあり、人とのコミュニケーションがうまくいくようになったという声もあります。

パニック障害の人の6割が効果を実感!
[パニック障害のかた向けのサービスを提供している日本カウンセリングサービス(nico株式会社運営)よりデータ提供 https://nico.team]

合谷タッピングのやり方はとても簡単です(下記参照)。

不安や恐怖、ストレスを感じたときに、手の甲の親指と人さし指の骨が交差するくぼみにある「合谷」のツボを人さし指と中指の2本の指の腹で、心地いい強さで、リズミカルに1分程度たたくだけです。左右両方行うのが理想ですが、自分が心地いいほうだけでもOKです。

合谷タッピングのやり方

《合谷の探し方》
手の甲の親指と人さし指の骨が交差するくぼみの部分。人さし指側の骨の内側辺り。

人さし指と中指の2本の指の腹で、心地いいくらいの強さで、リズミカルにトントンと合谷をたたきます。時間の目安は1分間以上。左右両方行うと理想的ですが、気持ちいいと感じるほうの合谷だけでもかまいません。

「頭の手のひらサンド」で自己治癒力アップ!

合谷タッピングをして、不安がまだ残る場合は、「頭の手のひらサンド」を行ってみましょう。

額と後頭部のそれぞれ出っ張った部分を中心に、軽く包み込むように両手のひらを当てます。呼吸と頭蓋骨の動きを感じながら、気持ちが落ち着くまで続けてください。目は閉じても開けてもOK。呼吸は長く吐くと、より落ち着きます。

頭の手のひらサンドは、脳全体の血流をよくして、不安や興奮を抑え、脳や心のバランスを整える働きがあります。特に、おでこの辺りに位置する前頭葉という脳の領域は、人間が人間らしくあるための社会性や理性、計画の遂行、情緒の安定に深く関わっています。

この方法は、アメリカの医師・カイロプラクター(アメリカ発祥の手技療法「カイロプラクティック」の施術者)のテレンス・ベネット氏が考案しました。筋肉や神経などの体から働きかけて自己治癒力を引き出し、全身のバランスを整える治療法がもとになっています。

合谷タッピングと頭の手のひらサンドは、いずれか心地のよいほうだけを行っても問題ありません。
自分の心地よい感覚をたいせつにして、日常生活に取り入れてみてください。

頭の手のひらサンドのやり方

額と後頭部のそれぞれ出っ張った部分を、軽く包み込むように両手のひらを当てます。自分の呼吸と頭蓋骨の動きを感じながら、落ち着くまで続けます。

この記事は『ゆほびか』2019年6月号に掲載されています。

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