ダイエットや糖質制限中の方に「酢モヤシ」がおすすめ!低糖質で美味しく減塩できる

美容・ヘルスケア

糖質制限をする場合にも、ぜひ、酢モヤシを活用してほしいのです。酢モヤシと肉を合わせれば、酢の風味の効果で肉に味つけする塩分を減らすことが可能です。しかも、大豆モヤシの糖質量はほぼ0gです。つまり、酢モヤシと肉などを組み合わせれば、減塩かつ、低糖質食となり得ます。【解説】渥美まゆ美(料理研究家・管理栄養士)

解説者のプロフィール

渥美まゆ美(あつみ・まゆみ)
1974年生まれ。千葉県出身。料理研究家、管理栄養士、健康運動指導士。企業向け健康セミナーや、メディア向けレシピ提供、出版、イベント出演、料理教室等、多岐に渡り活動中。高齢者向け介護予防教室など健康サポート事業にも携わっており、自身が提唱する長寿食「和タリアン料理」も好評を得ている。

すぐに使えてさまざまなメニューを楽しめる!

モヤシは傷みやすいのが玉に瑕。ちょっと油断していると、冷蔵庫に入れたままにしておいても、たちまち傷んでしまいます。ハチミツを足すなど、自分好みにアレンジするのもお勧めです。

しかし、そんなモヤシも、酢と合わせて、「酢モヤシ」にすることで、生のままよりも保存が効くようになります。かつ、モヤシ+酢の合わせ技で、使い方のバリエーションが大きく広がり、使い勝手が断然よくなります。

私の場合、酢モヤシを作る際のお酢はなんでもOK。ただし、酸っぱい味が苦手のかたは、穀物酢だと、少し酸味が強く感じられるかもしれません。そういう場合は、マイルドな米酢やリンゴ酢など、お好みの物を試してみましょう。

酢モヤシは、長時間漬ける必要はありません。作ったら、すぐにいただけます。保存期間は、冷蔵庫で1週間程度です。

酢モヤシは、和・洋・中、さまざまな使い方ができます。モヤシ自体にクセがありませんから、合わせる物によって、さまざまなメニューを楽しむことができます。

例えば、酢モヤシを野菜と合わせて、サラダにするときも、しょうゆやカツオ節などと組み合わせれば、和風になります。そして、オリーブオイルで洋風に、ごま油で中華風に、といったように、簡単に変化がつけられ、いずれもおいしく出来上がるのです。

糖質コントロールに大いに勧められる!

また、モヤシは、皆さんもご存じのように低カロリー(エネルギー)。100gあたりで、14kcal(大豆モヤシは37kcal)しかありません。

たとえ、1kg食べたとしても、お茶碗1杯分のご飯のカロリー(200kcal)にも満たないのです。酢モヤシを上手に使えば、さまざま料理で、ダイエット効果をもたらすことができます。

モヤシそのもののカロリーが少ないので、ほかの食品をモヤシに置き換えて、カサ増しに使うのもお勧めです。

ラーメンの麺を減らして、そのかわりに、たっぷりのモヤシを入れてもいいでしょう。麺と置き換えることでカロリーを減らすことができ、満腹感も得られます。

そのうえ、酢モヤシは、脂とも相性がいいので、ラーメンに加えれば、「サンラータン」のような味わいとコクを楽しむことができるでしょう。

酢モヤシは、炒め物やスープでも活躍することはいうまでもありません。低カロリーで、カサを増やせますし、モヤシが素材の旨みをすくってくれるため、炒め物やスープをよりおいしく楽しめるのです。アサリやイカなどの魚介とも相性がいいのもうれしいポイントです。

最近は、血糖コントロールやダイエットのために、糖質制限をしている人も多いようです。私は、仕事の関係で、糖質制限をしているかたの栄養価を計算したことがあるのですが、そのとき、大変驚きました。

その人の塩分摂取量が、非常に高かったのです。たった1食で、1日の塩分摂取量に達するような塩分をとっていました。

おそらく、そのかたは、糖質制限をしているために、肉などを食べることが多くなっているのでしょう。その濃い味つけによって、多量の塩分をとってしまっているのだと推測できました。

いくら糖質オフをしていても、そんなに塩分をとっていたら、体によいはずがありません。こうした場合にも、ぜひ、塩分がほぼゼロの酢モヤシを活用してほしいのです。

酢モヤシと肉を合わせれば、酢の風味の効果で、肉に味つけする塩分を減らすことが可能です。

しかも、モヤシの糖質量は、100gで、1.3g。同量のキャベツの糖質量が3.2gなので、半分以下の量です。さらに、大豆モヤシの糖質量は、ほぼ0gです。

つまり、酢モヤシと肉などを組み合わせれば、減塩かつ、低糖質食となり得ます。糖質コントロールを行っている糖尿病のかたにも、酢モヤシは大いに勧められるでしょう。

酢モヤシの効能はそれだけではありません。栄養学的にも、さまざまな栄養素を含みます。意外に思われるかもしれませんが、健康維持にとても役立つ食品なのです。

ぜひ作りおきして、いろいろな料理との組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。

渥美先生の「酢モヤシ」の作り方

【材料】
モヤシ…1袋(200g)
酢…200ml ※酢はお好きな物でOK
ハチミツ…大さじ1

【作り方】
沸騰した湯にモヤシを入れ、再び沸いてきたら、10〜20秒ほどでザルに上げ、粗熱を取る。
(1)の水気が残っていたら、キッチンペーパーなどでふき取り、清潔な容器に入れる。
酢とハチミツを混ぜ合わせて容器に入れ、ふたをし、冷蔵庫に入れる。
作ったらすぐに食べられる。
冷蔵庫で保存し、1週間以内に食べ切る。

この記事は『壮快』2019年9月号に掲載されています。

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