先日、知人から「プリンターを買いたいのだが、よく分からない。助けて欲しい」と言われました。なるほど、プリンター売り場にはいろいろな機種が所狭しと並んでいますが、いろいろな切り口から説明されており、本当に自分に合ったモデルに辿り付けるのか、心配になる気持ちも分かります。と言うことで、今日はプリンターの選び方、今ドキのプリンターのお話です。

何を印刷するのかを決める

まず考えるべきは、何を印刷するのかです。
構える必要はありません。印刷するのは「写真」なのか「書類」なのか、ということです。

書類の場合は、レーザープリンター。
写真の場合は、インクジェットが基本となります。
私は家で仕事をする関係上、某社のカラーレーザーを使っています。

書類ならレーザー、という理由は、メンテナンスがほとんど要らず、印刷が速いからです。
とにかく気を使わずに済みます。

しかし、写真を印刷すると、かなり「ノッペリ」します。
理由は、トナーの描写力が、まだインクジェットには及ばないからです。
このため、「写真がメイン」という人には、レーザーはあまり向きません。

またサイズも大きいです。このため、SOHO(ホームオフィス)向きです。

一方、インクジェットの中にも書類を意識したモデルがあります。
黒インクのタンクがやたらと大きなものです。
そんなモデルがあるなら、レーザーでなくても、と言う人も多いと思います。
しかし、黒インクは固化しやすいのです。

インクジェットプリンターは、ピコサイズのインク粒を正確に紙に吹き付けます。
このため、使用前に、自動でインクを出して調子を整えます(あの、やたらガチャガチャと音をさせているときですね)。
このため、1枚だけ印刷したい場合、調子を整えるインクの方が多い時も。特に、黒1色の書類を印刷するときも、メンテナンスは全色しますからね。結構インク代がかかるわけです。

しかし、小さく、薄く設計できるのはインクジェット。一長一短というわけです。

「写真」がメインと答えた方も、選択肢が2つあります。
インクジェットプリンターと、インスタントカメラのフィルムを利用したプリンターです。
インスタントフィルムを利用したものは、印刷するには楽なのですが、まぁ基本、フィルム任せです。また、フィルムを使いますので、サイズはカードサイズ。しかも、値段が高いです。

しかし、サイズはものすごく小さく、どこにでも持っていけます。旅行などに1台あると、かなり嬉しいプリンターです。

インクジェットプリンターは、持ち運びはできませんが、もともと写真高画質用に開発されたプリンターだけあって、非常にきれいにプリントしてくれます。

プリンターメーカーは、このように、写真重視、書類重視、あるいはその中間をラインナップしてきます。

見分け方は、黒インクのタンクが巨大なら、書類を意識していますし、黒、シアン、マゼンダ、イエローの4色以外のインクがある場合は、写真用と思って、まず間違いはありません。

キヤノンの最新ラインナップ

8月末に、キャノンから、インクジェットプリンターが一気に発売されましたが、今までの記述に沿って分類してみましょう。

まず、写真用。6色カラーのインクジェットが、「XK60」(4万1000円前後)、「TS8330」(3万2000円前後)。
この2つは、6色カラーインクを使っていますので、画質もこだわったモデルです。
写真を「趣味」と言い切れる方にお勧めの本格派です。パソコンで、キチンと現像・加工した写真のプリントアウト想定して作られています。

なお、プリンターは基本、全部オープン価格。上のカッコ内の価格は、キャノンのオンラインショッピング価格です。

次に、4色カラー+1色の写真&書類用の「写真も書類も」と欲張ったインクジェットです。
4色カラーのインクは、黒、シアン、マゼンダ、イエローの染料インク。こちらは写真用です。
+1色のインクは、黒の顔料インク。滲まないため、細かなところもくっきりですから書類にピッタリ。キャノンは、5色機と称していますが、色としては黒が2つですから、かなり紛らわしいです。

「TS7330」(2万4000円前後)、「TS6330」(1万7000円前後)。
写真描写としては6色に負けますが、個人で楽しむ分にはかなりよく出来ています。
今回、キャノンが最も力を入れているモデルでもあり、プリンターのメイン価格帯でもあります。

そして、4色機、基本のインクジェットプリンター「TS5330」(1万3000円前後)が、その下にきます。こちらも写真用です。
基本の一品といえますが、ちょっともの足りないと思う人もいるかもしれませんんね。

画像: キヤノンの最新ラインナップ

これとは別に、書類用に特化したのが「GIGA TANK」シリーズ。
特別あつらえの巨大黒インクタンクを擁するモデルです。
しかも、こちらはSOHOでも使いやすい様に、FAX、ADF(自動原稿送り装置)などが搭載されています。
逆にその分だけ、巨大化。レーザープリンターに近い大きさです。SOHOを考えている人なら、置き場があるという前提でしょう。「G7030」(4万5000円前後)、「GM4030」(3万円前後)です。

キヤノン「TS7330」の特長

「TS7330」は、プリンターの中核モデルですが、何がすごいのでしょうか?

答えは「スマホ連携」です。

今ドキのスマホのカメラ機能は、とてもすごく、ほとんどのカメラメーカーがコンパクトデジカメの生産を止め、一眼カメラに集中せざるを得なくなったほどです。

別の言い方をすると、普通の人の写真はスマホの中にありです。
これを印刷するときに、いちいちPCを間に入れなくてはならなかったらどうでしょうか。面倒臭いだけですよね。
昔はデジタルデータの一元管理はPCでしたが、今はスマホ。時代が大きく変わったわけです。

となると、スマホから勝手よく使えるプリンターが望まれるわけですし、その時代に沿ったニーズを無視すると「使えないプリンター」と評されるわけです。

この二ーズに心を砕いて、キャノンが開発したのが、「TS7330 / 5330」というわけです。

画像: キヤノン「TS7330」の特長

使う前にすることは2つ。

1)「Canon PRINT Inkjet」をスマホにインストールすること。
2)Wi-Fi接続をすること。

ただし、家にWi-Fiがない場合でも、接続し、使用することは可能です(近距離無線。データー転送レートが遅いので時間がかかる。ちょっと使い勝手が悪くなるという問題がありますが)。
今の通信事情を考えると、Wi-Fi環境下は、かなりの人がクリアできると思います。

あとは、写真をビュワーから選んで、印刷するだけ。
解像度、色味もなかなかのもので、特に凝る必然性がなければこれで十分です。
ただし、縦横比が写真とかけ離れている素材の場合、内側にトリミングすることになり、余白があっても「全体を」ということには対応していません。
しかし、これは必要に応じて別アプリを使えば良いので、大きな問題にはならないと思います。

画像: iPhoe SE で2019年2月に撮影した新国立競技場の工事の様子。TS7330 で印刷後、スキャナーで取り込み掲載。

iPhoe SE で2019年2月に撮影した新国立競技場の工事の様子。TS7330 で印刷後、スキャナーで取り込み掲載。

キャノンが定められたテスト方式で「L判」だと、ランニングコスト(用紙&インク)は約17.3円です。インスタント写真の方が、50円以上/枚することを考えると断然お得。

コピーも取れれば、スキャニングも可能。CD-Rプリント以外、ほとんどのことができます。今ドキのプリンターとしても出来がよく、キャノンの「TS7330」は、おすすめの一品です。

画像: PIXUS TS7330 紹介動画【キヤノン公式】 youtu.be

PIXUS TS7330 紹介動画【キヤノン公式】

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◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング、ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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