一般のユーザーにとって、ブルートゥースの接続(ペアリング)事情は、複雑だと感じる人も多いだろう。原則的にブルートゥースは相互接続性が保たれていて、親機と子機でメーカーが異なっていても問題がないが、接続には二つの条件を満たす必要がある。この機会に知っておこう。

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読者から質問

最近のWindowsノートパソコンにはブルートゥース機能が搭載されていますが、私の手持ちの完全ワイヤレスヘッドホンとはペアリングができませんでした。困って、ヘッドホンのメーカーのサポートに聞いたら、「パソコンには対応していない」との回答。そういう製品は多いのでしょうか? (T.Iさん 東京都 79歳)

専門家の回答

編集部:
これは、ガジェットライターの篠原義夫さんに聞きます。

専門家:
「一般のユーザーにとって、ブルートゥースの接続(ペアリング)事情は、複雑に思えることでしょう。
原則的にブルートゥースは相互接続性が保たれており、親機と子機でメーカーが異なっていても問題ありませんが、接続には二つの条件を満たす必要があります。

まず一つが、当たり前のことですが、親機と子機のどちらもブルートゥース機能を搭載しているという点。
ブルートゥースには『バージョン』もありますが、上位互換性が保たれているため、親機と子機でバージョンが違っていても、接続自体は問題ないはずです。
もちろん、どちらも最新バージョンであれば、高速なデータ通信を利用できたり、省電力性が向上したりなど、上位バージョンならではのメリットを享受できます。

もう一つは、親機と子機のブルートゥース機能が同じ『プロファイル』に対応していることです。
例えば、ヘッドホンやスピーカーなら音楽再生用の『A2DP』、キーボードやマウスなら入力デバイス用の『HID』、ヘッドセットなら通話用の『HEF』『HSP』といった具合に、プロファイルには用途に応じてさまざまな種類が存在しています。

例えば、パソコンでブルートゥースマウスを利用するには、子機のマウス側は当然として、親機のパソコンのブルートゥース機能がHIDプロファイルに対応している必要があります。
もちろん、パソコンでHIDが使えなければ、ブルートゥースマウスを接続することはできません」

編集部:
なるほど、ブルートゥースはけっこう複雑なんですね。

専門家:
「このように『親機と子機でブルートゥース機能を搭載』し、さらに『同じプロファイルに対応』さえしていれば、通常は問題なく接続できるはずです。
ただし、これはあくまで原則であり、中には、こうしたルールに当てはまらない製品も一部あるようです。

例えば、ペアリングに際して専用アプリが必要な製品もあります。こうした場合、使用するOS向けにそのアプリが提供されていないと、事実上、ペアリングは不可となります。質問にある完全ワイヤレスヘッドホンの件は、おそらくこのケースだと思われます。

相互接続性が原則のブルートゥースで極端な独自仕様を設けるのは感心できませんが、事実、そのような製品もあるということは心得ておきましょう。
気になる場合は、ブルートゥース機器を購入する前に、対応OSについて公式サイトで確認したり、サポートに尋ねてみたりするなど、しっかり調べておいたほうがいいでしょう」

編集部:
なるほど。ブルーゥース機器は、購入前に手持ちの機器と接続できるか、要確認ということですね。ありがとうございました!

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