【超望遠レンズのおすすめ】安い・小さい・軽いシグマの新100-400mmでナキウサギを撮影してきた!

文具・ホビー・カメラ

ナキウサギをご存じですか? 日本では北海道の高地にしかいない愛らしい絶滅危惧動物です。北海道で登山を趣味にする友人からは「見たことないの? 意外と出会えるから、いっしょに登ろう」といわれていました。ただ、せっかく見に行くなら写真も撮りたいが、重い機材を背負って登った結果の空振りが嫌で実現していませんでした。しかし、軽くて小さくて、しかも安価な「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary」での撮影に恵まれ、実際に撮影をしてきた様子をレポートします。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータ元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラバッグなどのカメラアクセサリー、車中泊グッズなどの記事も執筆している。目下の悩みは月1以上のペースで増えるカメラバッグの収納場所。

「超望遠」撮影が手軽に

昔は超高価で重かったが今は違う

野生動物や野鳥、飛行機に電車など、「数百mm相当」といった超望遠レンズが必要になる撮影は、それこそ「あの白いレンズ1本で新車の軽自動車が買えるよ」といわれるような超高価なレンズが主役。これまでは、素人がおいそれとチャレンジできるようなものではありませんでした。

実際、その分野を専門で撮影するプロやハイアマチュアにおいては、画質なども含め、現在も大きく重い「超高価」なレンズが主役といえます。

しかし、「400mm」を越えるような超望遠での撮影は、「超望遠ならでは」といえる楽しさもあり、筆者自身も100万円を越えるようなレンズを所有してなくても、時折楽しんでいます。

多くのユーザーが憧れる600mmF4.0のCanon EFレンズ。メーカー希望小売価格は税別で182万円です。

cweb.canon.jp

軽くて安い超望遠が登場

キヤノンやニコン、ソニーといったカメラボディも手がけるカメラメーカー純正の超望遠は高価だったので、シグマやタムロンといったサードパーティーレンズメーカーは新品が10万円そこそこで購入できる150-600mmや100-400mmというレンズを市場に投入しました。これが超望遠撮影に挑戦するハードルを一気に下げ、多くのユーザーが超望遠撮影を楽しめるようになったわけです。(注:シグマはカメラボディも販売しており、シグマのカメラボディにシグマのレンズを装着する場合は純正レンズといえます。)

これらのサードパーティー製超望遠ズームに対抗するように、ニコンは純正のAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを13万円程度で用意しており、キヤノンはつい先日2020年7月末にRF600mm F11IS STM(9万円前後)、RF800mm F11 ISSTM(11万円前後)を発売したばかり。実勢価格10万円前後の超望遠レンズは、現在激戦区といえるレンズカテゴリーです。

ナキウサギ撮影を決行!

重量わずか1,135g、SIGMA fpとの組み合わせで1,200mm相当を実現

2020年7月10日に発売されたシグマ初となる35mm判フルサイズ専用超望遠ズームであるSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryは、ソニー Eマウント用とライカ Lマウント用が用意され、実勢価格が11万円を切る普通のユーザーにとっても魅力的な価格帯のレンズです。

シグマ 100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary ソニーEマウント用 フルサイズミラーレス専用超望遠ズーム(快適家電デジタルライフ)
100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary ソニーEマウント用 SIGMA 初フルサイズミラーレス専用超望遠ズーム DG DN 版「ライトバズーカ」誕生 本格的な撮影に必須となる光学性能と機能とを凝縮しつつ、フィールド撮影に重要な軽量さとコンパ クトさの両立を実現。気軽に持ち出せる超望遠ズームを提案します。 最新技術を集結させた光学設計により、画面中心から周辺、そして全焦点域での高解像・高コントラ ストを実現した本製品。SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art など標準ズームとの組み合わせでも、全く 遜色ない高画質での撮影が可能です。…
¥ 109,103
2020-08-03 16:53

筆者が注目したポイントは、純正のシグマを含むライカ Lマウントカメラボディとの組み合わせでは、焦点距離を2倍するテレコンバーターも用意され、撮影時に撮像素子の中心部だけを使い、さらに焦点距離をデジタル的に伸ばす、クロップ機能を使えば1,200mm相当の超々望遠が実現できます。そんな超望遠を実現しながら、レンズの重量はわずか約1,135g(ライカLマウント用)です。超望遠ズームとしては比較的軽い、筆者が普段使っているSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporaryでもレンズ質量が約1,930gなので、いかにSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryが軽いか、わかってもらえるでしょう。

この、軽くて小さい超望遠1,200mm相当を入手した筆者は、かねてより機材が重くてチャレンジしていなかった「ナキウサギ撮影」を決行しました。

SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | ContemporaryにカメラボディSIGMA fp、2倍のエクステンダーなどを装備しても約2.4kgでした。

「ナキウサギ」とは?

絶滅の可能性もあるハムスターのようなウサギ

ナキウサギをご存じでしょうか? 日本に生息するものは正確にはエゾナキウサギといい、ユーラシア大陸北部に広く分布するキタナキウサギの亜種で、道東や道央などに生息し、環境省のレッドリストでは絶滅のおそれのある地域個体群となっています。しかも、暑さに弱いため、北海道の北見山地や大雪山系、夕張山地、日高山脈などの800m以上のガレ場の岩の隙間で、主に生活しているそうです。体長は10〜20cmほどと大人の手のひらに乗る程度大きさで、体重は60〜150g程度と、ハムスターのような小型の動物になります。当然、小動物なので警戒心も強く、山に登ったからといって必ず見ることができ、撮影できるわけではありません。

岩壁や沢が崩壊してさまざまなサイズの岩や石が散乱している斜面であるガレ場、このような岩の隙間でナキウサギが生活しています。

重い機材を担いで登って何も撮れなかったらショックは大きい

実は登山を趣味にしている友人から「ナキウサギを見に行きませんか」というお誘いは何度か受けていました。しかし、せっかく見に行くならフォトグラファーとしては撮影したいわけです。

重い機材を背負って、山を登り、散々出現を待ったあげくに、一度もシャッターを切ることなく下山する、野生動物を撮影しようと思えば、最悪でなくても、この程度は覚悟しなくてはいけません。

しかも、片道2時間程度の登山でも往復で4時間、撮影に4時間待ち続ければ、8時間の行程です。撮影の機材のほかに、飲料水、行動食、非常食、雨具の上下、夏の低山とはいえ北海道なのでダウンジャケット程度の防寒着も当然必要になります。

実際に持って登った機材です。600mmF4.0レンズ向けのカメラバッグKenko aosta SanctuaryIII RK650、隙間にカメラ機材以外も詰め込んでいます。

荷物は少しでも軽くしたいのが本音ですが、カメラ機材を入れる以上、クッション性のまったくないペラペラのバッグというわけにはいきません。

そこで、600mmF4.0向けの大型超望遠レンズ用のカメラバッグ、Kenko aosta SanctuaryIII RK650のメイン収納室に、SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryを装着したSIGMA fp、2倍テレコンバーター:SIGMA TELE CONVERTER TC-2011、三脚座:TRIPOD SOCKET TS-111 KIT、LCDビューファインダー:SIGMA LCD VIEW FINDER LVF-11、ハンドグリップ(大):SIGMA LARGE HAND GRIP HG-21を収納、折りたたんだ雨具、防寒着、1.4倍テレコンバーター:SIGMA TELE CONVERTER TC-1411、水筒、双眼鏡を押し込んでいます。

さらに、両サイドの大型ポケットには、記録撮影用のコンパクトデジカメSony RX100III、予備バッテリーが3個、行動食と非常食のカロリーメイトが2箱、記録メディアケース、タオルなどを収納しました。

アクセサリーをフル装備状態のカメラは、それでも全体で約2.4kgと、Canon EF600mm F4L IS III USMレンズ単体の約3,050gよりもかなり軽量です。また、バッグの全体の重さは約7.8kgと思ったよりもかなり軽く済みました。

カメラバッグのサイドに三脚カーボンマスター 924 PRO N 脚+バル自由雲台を装着した全重量は約10.5kgとさすがに10kgを越えました。

今回の撮影地は然別湖を一望できる初心者向きの白雲山

「できるだけ楽で、できるだけ高い確率でナキウサギを撮影したい」という、筆者の無茶な要望に応えてくれたのが、友人で登山・クライミング用品ショップに勤める西川藍さんです。趣味は当然、登山だといいます。

今回アテンドをいただいたアウトドアショップに勤める西川藍さん。ショップでもお客さんからの登山への相談を受けることも多いといいます。

比較的難易度が高いといわれる東大雪山系の山々のなかでは、初心者でも登ることができ、登山時や山頂付近のガレ場でナキウサギと出会うことも多いという白雲山(はくうんざん)、今回の撮影では西川さんにアテンドで白雲橋(白雲山登山口)から山頂を目指しました。新千歳空港からクルマで約2時間半の距離になります。

さほど登らないうちに登山道で発見した、ナキウサギのものだというフンです。小さいですが、丸くて確かにウサギっぽいフンになっています。

白雲山の登山口から山頂までは約100分程度で、登山道はわかりやすく、初心者向きの山だそうですが、登山の素人である筆者はアテンドしてくれる西川さんについていくだけです。初心者向きの山とはいえ、十分な下調べや初心者の方は経験者と同行することをおすすめします。

実際には90分ほどで到着した山頂付近から眺めた然別湖です。天気もよく美しい風景が広がります。

荷物が軽いこともあり、思った以上に苦しくもなく、標高1,187mの山頂に到着しました。しかし、本来の目的は、ここから山頂を通り過ぎて、少し奥にあるガレ場での撮影です。

1,200mm相当のズームレンズの実力

「ピュー」「ピキィ」などの高い音の鳴き声を聞いて探す

白雲山山頂付近のガレ場でカメラを取り出し、ナキウサギの出現を待ちます。しかし、ナキウサギは体長わずか10〜20cm程度の小さなウサギです。発見できるのか、心配でしたが大きなポイントは鳴き声になります。ナキウサギの名の通り、彼らは「ピュー」とか、「ピキィ」といった高い声で鳴くのです。この鳴き声から大まかな方向を決め、双眼鏡で探しました。

声のする方向を双眼鏡で探してナキウサギを発見します。いきなりカメラで探すよりも、まずは双眼鏡が楽です。(写真撮影:西川藍)

実際に撮影時に携帯していった双眼鏡はKenko VCスマートコンパクト 8倍×21になります。手ぶれ補正機構付きで観察しやすく便利です。

ほかの撮影者と一緒にナキウサギを発見するとよい

山頂付近とはいえ、ナキウサギの撮影ポイントとして、ある程度有名な白雲山のガレ場には平日でしたが、ほかの撮影者もやってきました。実は、ほかの撮影者がいるほうがナキウサギの発見は楽です。どの方向から出てくるかわからないナキウサギは、多くの人の目で探す方が楽に発見できます。

しかも、筆者の場合、SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS | ContemporaryとSIGMA fp、2倍テレコンバーターで最高1,200mmまでの超望遠ズームで撮影しているので、ほかの方がナキウサギにレンズを向けた後方からでも十分なアップで撮影できるというアドバンテージがあります。ある意味、この点は非常に大きな心の余裕につながります。

カメラを構える筆者です。超望遠なので、ほとんどのシーンでは三脚を使用しましたが、シャッター速度によっては手持ちでも撮影可能でした。(写真撮影:西川藍)

初めてのナキウサギのシャッターチャンス!

ガレ場で待つこと約40分、最初のシャッターチャンスがやってきました。このときはほかの撮影者もおり、ナキウサギを発見したのは、その方たちでした。筆者は、その後から撮影しています。

SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary/SIGMA fp/SIGMA TELE CONVERTER TC-2011/1,200mm相当/シャッター速度優先AE(F13、1/800秒)/ISO 4000/露出補正:+0.7EV/WB:オート ほかの撮影者のかなり後から撮影、日陰のためISO感度が4000と少し画質が荒れています。

はじめて直接観察したナキウサギです。写真や動画などで見たことのあるとおり、岩場で日なたぼっこをしていました。そして、可愛いのです。小動物の望遠撮影なので手ぶれを防ぐため、シャッター速度優先AE(モードダイヤルにTvやSなどと記載されたモード)でシャッター速度は1/800秒を基本として撮影しました。SIGMA fpは高ISO感度でも画質の劣化は少ないのでISO感度はオートです。SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | ContemporaryにTELE CONVERTER TC-2011を付けていますが、AFは思った以上に高速でした。

ナキウサギがガレ場の岩陰に隠れてしまうまで、思っていた以上に長い時間シャッターチャンスが続きます。

SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary/SIGMA fp/SIGMA TELE CONVERTER TC-2011/1,200mm相当/シャッター速度優先AE(F13、1/800秒)/ISO 1250/露出補正:+1.3EV/WB:オート 2度目のシャッターチャンスに撮影した1枚、望遠端の1,200mmでは小さなナキウサギが画面から一部はみ出しています。

1度目のシャッターチャンスから数十分で再びナキウサギが姿を現してくれました。最初のシャッターチャンスよりも筆者から近い位置で、しかも明るい日なたです。おかげでISO感度もあまり上がらず、画質もシャープで満足いく結果といえます。ただし、望遠端ではナキウサギがアップ過ぎて少し画面からはみ出してしまいました。

SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary/SIGMA fp/SIGMA TELE CONVERTER TC-2011/674mm相当/シャッター速度優先AE(F13、1/800秒)/ISO 800/露出補正:+0.7EV/WB:オート 1,200mm相当では身体の一部が切れていたので、少し引いて674mm相当で撮影しています。印象がかなり異なりませんか。

1,200mm相当の超望遠では、画面からナキウサギが一部はみ出してしまったので、少し引いて674mm相当で全身を入れたものも撮影してみました。こんなときにズームレンズは便利です。

岩の上で日なたぼっこ(?)をはじめると、しばらくそこにじっとしていてくれることが多いようで、一度シャッターチャンスが来ると、結構な枚数撮影できました。背面液晶モニターだけでファイダーのないSIGMA fpに、超望遠のSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS| Contemporaryを組み合わせて撮影する際には、カメラを構えたときの安定性や、画面の視認性が向上するので、LCDビューファインダー:SIGMA LCD VIEW FINDER LVF-11を使うことを強くおすすめします。

このあと、約3時間白雲山山頂付近のガレ場でナキウサギが現れるのを待ったのですが、40〜50分おきに一度くらいのイメージで、3〜4回ほどのシャッターチャンスがありました。天気のよい日なら静かで美しい風景のなか、ナキウサギといっしょに気持ちよく日なたぼっこを楽しみながら撮影ができます。

撮影終了後は当然、約10kgの荷物を再び背負い、80分ほど掛けて、山を下りました。

ナキウサギにもはじめて出会え、非常に気持ちよい撮影でした。

SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary/SIGMA fp/SIGMA TELE CONVERTER TC-2011/1050mm相当/シャッター速度優先AE(F13、1/800秒)/ISO 1600/露出補正:+1.0EV/WB:オート 1,000mm相当を越えるような超望遠で撮影されているとは思っていないのか、岩陰で安心しているところを撮影しました。

まとめ

小型軽量の超望遠レンズとの組み合わせがベスト!

シグマやタムロンが販売する150-600mmクラスや、ニコンの200-500mmなどで、実勢価格10万円ちょっとの超望遠ズームは、超望遠撮影を多くのユーザーにとって手軽なものにしてくれました。筆者も、この恩恵を受けていたのですが、山に登ってナキウサギを撮影するまで考えると、さすがに機材が重いだろうと、二の足を踏んでいたわけです。

しかし、今回、はじめて「登山+ナキウサギの撮影」に挑戦したのは、SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryが約1,135g、SIGMA fp カメラボディ単体が約370g と、2倍テレコンバーター:SIGMATELE CONVERTER TC-2011、三脚座、LCDビューファインダーなどのオプションを、ほぼフル装備にしても「カメラ+レンズ」が約2.4kgと軽量になったことが大きな要因だといえます。

プロなのだから、機材が重いくらい我慢しろという意見もあるでしょう。とはいえ、重い機材を背負って、山を登り、ナキウサギは一度も現れず、重い機材を背負って下山することを想像すると、時間も体力も使って、得たものは疲労だけという肉体的、精神的ダメージを受けるくらいなら、ほかの被写体を選択するというのは、効率を考えてもプロでなくても当然ではないでしょうか。

軽量小型で、しかも安価な超望遠SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryと同じく、軽量小型のSIGMAfpをコアとした組み合わせは、最高で1,200mm相当の超々望遠撮影もでき、小さなナキウサギを見切れるほどのアップで撮影させてくれました。しかも機材は軽く、初めての今回は多めに機材を用意しましたが、さらに軽量化も可能だと思っています。

軽量小型で安価な超望遠レンズと、小型軽量の35mm判フルサイズミラーレス一眼の組み合わせなら、体力的な問題も含め、多くの人に今回のナキウサギのように困難なフィールドでの超望遠撮影を可能してくれるはずです。

筆者も、今回の夏山でのナキウサギ撮影に味をしめて、次回は冬支度のために食料を運ぶナキウサギの姿を撮影するため、ナキウサギ撮影の本格シーズンである秋に向けて、再び山を登ろうと思っています。レンズとカメラの進歩により、金銭的にも体力的にもハードルの下がったナキウサギの超望遠撮影にみなさまも挑戦してみてはどうでしょうか。

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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