今回は防災ボートを解説します。ケンウッド 「ツーウェイ9」は、二つ折り状態から開いてロックするだけでOK。工具類も必要ないので、いざというときすぐに使用できます。丈夫なFRP(繊維強化プラスチック)製。定員は2人、最大積載量は320キロ。実用性の高い製品です。
防災関連アイテムは、今や多くの国民に必須のものとなっている。この連載では、備えておきたい注目の防災用品や飲料・食料などを取り上げていく。
備えておきたい!防災アイテム最前線
ケイウッド ツーウェイ9
価格:39万8000円(税別)
折り畳むと保管庫として使え、広げて使用するときも実用性が高い防災ボート
ここ数年、台風や集中豪雨による水害が多発しています。町全体が水につかるような深刻な被害も多く、逃げ遅れた人が、家屋の2階やビルの屋上に取り残されるケースも珍しくありません。
今回紹介する「ツーウェイ9」は、そんなときに活躍してくれる防災ボートです。
丈夫なFRP製で、パドルや係留ロープも付属!
SPEC
●定員/2人●最大積載量/320kg●深さ/40cm●全長/280cm●収納時/140cm●重量/39kg
大きな特徴は、折り畳みタイプなので保管スペースを抑えられること。収納時のサイズは幅120センチ×長さ140センチで、納屋や倉庫などでの保管も可能です。
さらに強調したいのが、実用性の高さ。ゴムボートの場合、使う前に空気を入れる作業が必要ですが、「ツーウェイ9」は、二つ折り状態から開いてロックするだけでOK。工具類も必要ないので、いざというときすぐに使用できます。丈夫なFRP(繊維強化プラスチック)製ですから、ゴムボートのように、破損して空気が抜ける心配もありません。
船体内部には、防災用品を収納可能
定員は2人ですが、最大積載量は320キロあるので、親子3〜4人程度なら十分乗れるでしょう。
また、二つ折りした際、保管庫として利用できるのも魅力です。
防災ひとくちメモ
「自然災害伝承碑」に注目!
2019年、国土地理院が新たな地図記号「自然災害伝承碑」を制定しました。過去に起きた津波、洪水、噴火、土砂災害などの情報を伝える石碑やモニュメントを示すもので、現在、全国177市区町村の573基があります。
過去の災害を知ることは、今後への教訓となり、防災意識を高めることにもつながります。地図に「自然災害伝承碑」の記号を見つけたら、ぜひ訪れてみましょう。
■解説者のプロフィール
国崎信江(くにざき のぶえ)
危機管理教育研究所代表。生活者の視点で防災・防犯対策などを提唱。地震調査研究推進本部政策委員会など多くの国や自治体の防災関連の委員を務める。
※価格は記事作成当時のものです。
■「ツーウェイ9」についてのお問い合わせ
ケイウッド 088-855-8575