今回は電気毛布のメリットや消費電力の目安などを整理しつつ、おすすめ商品もあわせてご紹介します。今年もやってきた寒い冬、エアコンやストーブの暖房でも十分暖かいものの、一日中付けっぱなしにしておくわけにもいきません。そんなときに役立つのが電気毛布です。
電気毛布のメリットは?
電気毛布のメリットは、ずばり「省エネ」「省スペース」「豊富なバリエーション」といった点です。
メリット1:圧倒的な省エネを実現できる
電気毛布の消費電力は他の暖房器具に比べて格段に少なく、1.4m×0.8mの通常サイズで40W程度、1.9m×1.3mのベッドを覆える大きめサイズでも60W程度です。
家電の電気代は、「(消費電力×使用量(時間)×電気料金)+基本料金」といった公式で試算できます。40Wの電気毛布にかかる電気代は、1kWhあたり27円、1日8時間の利用として試算すると、1日わずか8.6円、1ヶ月でもわずか259円程度になります。
エアコンを暖房で稼働させる場合、1時間あたり2.8円~53.5円程度の電気代が発生するとされています。セラミックファンヒーターやオイルヒーター、電気ストーブといった暖房器具も1時間あたり10円~30円分程度の電力を消費してしまうため、電気毛布の省エネ性能の高さがわかるでしょう。
(参考)エネチェンジ
メリット2:省スペースでメンテナンスも簡単
電気毛布の構造は、熱源となるコード状のヒーターが、アクリルやポリエステルといった化学繊維の生地に挟まれている、至ってシンプルなものです。ほとんどの製品が薄手のため、普段使いの際には布団や机の足元にそのまま置いておけばよく、オフシーズンには畳んでしまえるので邪魔になりません。こたつなどの暖房器具と違い、「寒さに耐えかねて衝動買いしたけど邪魔…」といったよくある失敗も無いでしょう。
また、電気毛布の多くは、温度を上げて布地のダニを駆除する機能を備えています。ダニや雑菌が気になる場合は、毛布の出力を最大にして数時間放置すれば大丈夫です。水洗い可能な製品も多く、汚れが目立ってきたときでも安心です。
メリット3:豊富なバリエーション
さまざまな種類があり、用途に合わせて自由に選べるのも電気毛布のメリットです。就寝時には大きめサイズの敷き毛布タイプか、掛け・敷き兼用タイプを布団と一緒に使うのがベスト。足元や下半身を暖めたい場合は、ひざ掛けタイプや小型のものを取り入れるのが良いでしょう。
電気毛布の選び方のポイント
電気毛布を選ぶ際には、「どのように利用したいか」を考えながら探すのが良いでしょう。夜間の寒さが辛いときは大型の敷き毛布を、ブランケット代わりに常用したい場合は掛け・敷き両用タイプを、デスク作業や家事などの際に一部を暖めたい際は小型タイプを利用するのがおすすめです。
また、電気毛布の中にはUSB給電に対応したものや、タイマー機能を備えたものなども存在します。素材にこだわりたい方は、フランネル素材の上質なものを選ぶと良いでしょう。
おすすめの電気毛布4選
ここからは、おすすめの電気毛布をタイプ別にいくつかご紹介します。
コスパ抜群の大型タイプ!アイリスオーヤマ「EHB-1913-T」
リーズナブルな生活家電を多数販売する、アイリスオーヤマ製の大型電気敷き毛布です。就寝用として筆者も実際に利用しており、その暖かさと使いやすさは抜群!と断言できます。1.9m×1.3mという大きめサイズのため、ダブルベッドに敷いても全身をしっかり保温することが可能です。
1時間あたりの電気代がわずか1.6円と、コストパフォーマンスの良さが魅力です。また、丸洗いできるため、定期的に洗濯して清潔を保つこともできます。さらには、室温を感知して適切な温度に自動調整する便利な機能も装備。低価格帯ではもっともおすすめな電気毛布です。
重量:1.2kg
材質:ポリエステル100%
電源:AC100V 50/60Hz共用
消費電力:60W
温度調整:無段階
表面温度:約50℃(強)
コードの長さ 本体側:1m、電源側:2m
柔らかな肌触りが魅力の掛け敷き兼用タイプ! 山善「YMK-MF41」
アイリスオーヤマと並んで、生活家電や家具の総合商社として知られる山善(YAMAZEN)。電気毛布も販売しており、特におすすめなのが掛け敷き兼用の「YMK-MF41」という機種です。
ダニ退治や室温センサー、温度調節などの機能を備えているのはもちろん、起毛素材を採用したことで柔らかな肌触りを実現しています。
また、掛け敷き兼用タイプのため、就寝時はもちろん、寒い朝や夜にくるまって過ごすこともできます。お値段は約9000円台とやや高めですが、その分しっかりと防寒できるでしょう。
本体重量:0.76kg
材質:ポリエステル100%
消費電力:75W
消費電力量:弱=約13Wh、適温=約30Wh、強=約57Wh
電気代目安(1時間あたり):弱=約0.4円、適温=約0.8円、強=約1.5円(1kW/h当り27円として計算)
表面温度(目安):弱=約21度、適温=約33度、強=約53度
電源コード長さ:電源側=約1.96m、本体側=約1.7m
USB給電対応のオシャレな小型タイプ! コイズミ「KDH-L113U/H」
キッチン用品やリビング用品を広く展開する、コイズミの電気毛布です。小型のひざ掛けタイプで、USB給電に対応しており、丸洗いも可能な使いやすさが魅力。
スイッチを入れて1時間経過すると、電源が自動オフになる機能も備わっているのも便利。ちょっと冷え込みを感じた際にちょうど良いアイテムとなっています。デスクワークや勉強といったシチュエーションはもちろん、ソファやベッドでくつろぐオフの時間にも最適です。
デザインにはスウェーデンの陶芸家・デザイナーのリサ・ラーソンによる、北欧インテリアで見かける「あの猫」マイキーが取り入れられています。可愛くてちょっと奇抜なデザインも注目の電気毛布です。
ゲーミング仕様の着る毛布? Bauhutte「HFD-4GW」
最後に紹介するのは、ゲーミング家具ブランドBauhutte (バウヒュッテ)が販売している変わり種です。着るタイプの毛布「ダメ着」シリーズの中でも、こちらはUSB電熱ヒーターを2口搭載したハイパワータイプ。モバイルバッテリーなどで給電すれば、暖房無しでも抜群の暖かさを体感できます。
ベロアフリース生地を採用しているため着心地も良く、ゲームプレイを想定した指の露出度調整機能の「可変ミトン」や頭部を守る「ヘッドギア」など斬新なギミックが仕掛けられています。
デスクトップPCやゲーム機などの精密機器はデリケートで熱に弱く、中には機器の損傷を防ぐために暖房を我慢する人もいるようです。まさにディープなゲーマーのための電気毛布…といっても過言ではないでしょう。
デュアルUSB電熱ヒーター搭載。大寒波を想定した最強ゲーミング着る毛布。
2013年に初代モデル発売。世界最高の毛布を目指し、毎年、全身全霊で改良しています。ついにこの冬、USB電熱ヒーターを2口搭載したダメ着の開発に成功。
【USB電熱ヒーター】3段階(35°45°55°)の温度調整機能。【全裸のような開放感】・ストレッチ生地で伸縮・ラグランスリーブ・サムエル股【ゲーミング機能】・可変ミトン・スマホポケット・ヘッドセットをしたまま被れるゆったりフード【二重生地】冷えやすい下半身を温暖化。【全身フルカバー】首元~顔面まで暖かいハイネ…
まとめ
今回は、寒い季節に欠かせない暖房器具の中でも、特にコストパフォーマンスに優れた電気毛布に注目して、メリットや用途別のおすすめアイテムをご紹介しました。体を暖めるのに最適な電気毛布で、今シーズンの厳しい冷え込みをやり過ごしていきましょう。