【車中泊】赤ちゃんと一緒に家族旅行 お風呂問題をどうする?(キャンピングカーで北海道一周ブログ)

文具・ホビー・カメラ

はじめての子どもである息子の首がすわり、中古で購入したばかりのキャンピングカーで、やっと旅ができる体制が整った我が家。密を避け、外食はせずに旅行をするには、キャンピングカーは最高です。しかし、乳児といっしょの旅では「お風呂をどうするか?」が思った以上に高いハードルでした。これを解決するために「家族風呂」を選択した筆者。その実際をレポートします。k

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在は昨年8月に生まれた息子と妻の3人、キャンピングカー生活にハマっており、約1カ月かけて北海道を一周してきた。

う○ちをしたら、どうしよう

去年の8月に生まれた、はじめての子どもである息子の首もすわり、中古で購入したキャンピングカーで、家族3人旅行に出る体制の整った我が家。密を避け、出会いを避け、外食もしない算段でも予定が組めるのがキャンピングカーでの旅のよいところです。

何度脳内シミュレーションしても大浴場は無理

しかし「お風呂をどうする?」という問題だけは簡単には解決できません。自宅でお風呂に入れていても、時折湯船のなかで、う○ちをしてしまうわが子。これを、銭湯や温泉の大浴場でしてしまい、施設やまわりの方にお詫びする状況…。何度も脳内シミュレーションしてみましたが、気の弱い筆者には「無理」でした。

生後5カ月の息子に「お風呂でう○ちをしてはいけない」と頼んでも、当然効果などは期待できません。

家族風呂・貸切風呂なら被害は最小限

乳児である息子の粗相を、父である私がお詫びするのは当たり前でしょう。とはいえ、2008年に家風呂の普及率が95.1%を越えたという日本。「思っても口にはしない」という良識ある方が大部分だとしても「こんな小さな子どもをわざわざ公衆浴場に連れてきて…」と思われることを想像するだけで、筆者はもう、子どもを連れて長期のキャンピングカー旅には出るのはやめよう、と決意せざるを得ません。そこで思いついたのが、家族風呂や貸切風呂を使う方法です。ただし、子どものときから家に風呂があった筆者は、そもそも家族風呂や貸切風呂の利用経験がほぼありません。

Googleマップで付近の「家族風呂」を検索した様子。かなりの数がヒットするので楽勝かと思ったのですが…。

新冠温泉 レ・コードの湯

当たり前の話ですが、個室を利用する家族風呂や貸切風呂は、基本的に予約制です。乳児を連れて気の向くままに旅をしている筆者たちにとって、決まった時間に、決まった場所に到着していること自体がちょっとしたラリー並みの難易度といえます。

予約は必須、2日に1度のビッグイベントに

さらに、Googleマップで北海道のなかでも人口の集中する道央圏を検索して、それなりに家族風呂も貸切風呂もあるから大丈夫だろうと考えた筆者の浅はかさもありますが、場所によっては、その日に移動しようと考えていた範囲内に家族風呂が発見できないなんてこともありました。冬とはいえ、2日に1度はお風呂に入りたいと考えていた筆者にとって、家族風呂探しと予約は旅のなかのビッグイベントとなりました。そして、今回の旅ではじめて利用した家族風呂が「新冠温泉 レ・コードの湯」です。

事実上、苫小牧市から浦河町へ続く海岸線沿いの国道235号線から曲がり、高台の上にある「新冠温泉 レ・コードの湯」。

大人ふたり1時間3,000円だが豪華

「ホテル ヒルズ」の温泉施設でもある「新冠温泉 レ・コードの湯」の家族風呂は、宿泊客の場合、1時間2,000円の利用料金のみで使うことができます。ただし、筆者たちのように日帰り入浴での利用では、別途おとな500円、小学生300円、幼児無料の入浴料が必要です。そのため、おとなふたり、幼児ひとりで家族風呂を1時間利用すると3,000円になります。2日に1度利用すると1カ月の旅でお風呂代は約45,000円になるので、かなりぜいたくいえるでしょう。とはいえ、施設は豪華です。

乳児と3人で利用するにはやや広すぎるともいえる洗い場と浴槽。低張性アルカリ性冷鉱泉で筋肉痛や神経痛、関節痛などに効果があるそうです。

広くはありませんが、露天風呂もあります。夫婦ふたりで入るには十分以上の広さです。景色もよく開放感もあります。

更衣室から直接行ける専用のトイレも用意されています。トイレ自体も広く、多機能トイレになっているところもいいです。

乳児を連れた旅のお風呂で更衣室にベビーベッドがあるかは、とても重要。ベビーベッドがあるだけで本当に助かります。

できればもう少し使用時間が長いと良い

1時間3,000円はやや高く感じるが、「新冠温泉 レ・コードの湯」の場合、専有するスペースや露天風呂までが付いていることを考えると、値段なりといえるでしょう。あえて、残念な点を指摘するとしたら、この価格であれば基本の時間を1時間ではなく、1時間半に設定してほしいです。自分たちだけが、それぞれお風呂に入るだけなら1時間は十分な時間といえます。しかし、あえて家族風呂を利用する人の大部分は、筆者たちのように子どもをお風呂に入れてから、自分も身体を洗ったり、交代で浴槽に浸かったりという形になるでしょう。そのため、1時間ではかなり慌ただしく、なんとかお風呂に入ったという印象。ゆっくり温泉を楽しむには、もう少し時間がほしいのが本音です。実際、基本の時間が1時間半という家族風呂や貸切風呂もよくあります。

更衣室には大きな鏡、ドライヤーを装備した洗面台もあり広さも十分。それが故に時間の短さだけが気になります。

ベビーバスを持ち込むのがおすすめ

空気を入れるタイプが便利

家族風呂を借りても、やはり浴槽でう○ちをしてまえば、スタッフに報告、お詫びをして清掃などをしてもらうことになるでしょう。そして、温泉の温度によっては、おとなでも熱いのに子どもを入れるのはちょっと無理、といったシーンもあると思います。そんなときに浴槽に水を入れて、全体が適温になるよう、調整するのはかなり面倒だと考えていた筆者は、空気を入れて膨らますタイプのベビーバスを家族風呂に持ち込んでいるのです。

筆者は近所のショップで購入したベビーバスを愛用しています。

「新冠温泉 レ・コードの湯」は、更衣室にベビーベッドが用意されているので使いませんでした。しかし、更衣室で服を脱ぐときなどに子どもをソファの上などに寝かせるのは落下の危険があります。かといって、床にそのままというのにも抵抗があるのが普通でしょう。そんなときにもクッション性のある空気を入れるタイプのベビーバスがあると、一時的に子どもを中に入れることもできて便利。当然、使用後に空気を抜いて小さくすることもできるので、できるだけ荷物を少なくしたいキャンピングカー旅などにおすすめです。

空気を入れるタイプのベビーバスを膨らませたところ。比較的簡単に膨らみ、空気を抜いて小さくして収納することも可能です。

永和 ふんわりベビーバス 空気で膨らませるバスタブ 499712
[本体サイズ] 約幅65×奥行45×高さ27.5cm
空気で膨らませるフワフワで赤ちゃんも安心な沐浴用バスタブです。
容量 約13L(満水時)
台所のシンクでも使えます。
らくらく排水! 水抜き栓付き。
[製造国] 中華人民共和国
[セット内容・付属品] 空気式ベビーバス
[対象] 0ヶ月 ~ 6ヶ月
¥1,556
2021-02-20 14:49

まとめ

乳児の利用については確認を

実際のところ、乳幼児連れのみなさんが、どのように旅行中に入浴しているのかが気になり、簡単にスタッフの方に伺ってみました。「新冠温泉 レ・コードの湯」では家族風呂はもちろん、大浴場も利用に年齢制限はないそうです。入浴の年齢制限は、施設によって異なるということなので事前に確認しておくことをおすすめします。また、ベビーバスについては、う○ちトラブルを想定しベビーバスを持ち込んだ人はがはじめて。しかし、浴槽などでのう○ちトラブルは、入浴施設では比較的よくあり、赤ちゃんだけではなく、大人によるものも多いそうです。そのため、気を使ってもらえるのはありがたいといってもらいました。施設によって考え方が異なることもあると思いますが、入場前に確認して入浴するといいでしょう。

当然、施設ごとに考え方は違うのでしょうが、「新冠温泉 レ・コードの湯」では、乳児連れでも気持ちよくお風呂を利用させてもらえました。大浴場も利用できるということですが、乳児をお風呂に入れるには夫婦ふたりがかりのほうが圧倒的に楽なので、乳児連れなら家族風呂の利用をおすすめします。

取材協力
新冠温泉 レ・コードの湯
〒059-2418 北海道新冠郡新冠町字西泊津16-3
TEL:0146-47-2100
https://hotelhills.jp/
入浴時間:5:00〜8:00、10:00〜22:00※ご宿泊のお客様は24:00迄
日帰り入浴:大人500円/小学生300円/幼児無料

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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