「おしゃれ×健康×時短家電」をテーマに、一つ上のモノを提供する “家のもの専門店”「UENO-mono」が販売する小型モバイルプロジェクター「KABĒNI(カベーニ)」を1年間使ってみた感想をご紹介します。最近ではミニマリストと呼ばれる人が増え、「物を減らして暮らす」という考え方が浸透しています。従来、家で映画を見ようとすると大型のプロジェクターが必要でしたが、「KABĒNI(カベーニ)」はスマートフォンのような見た目の小型モバイルプロジェクターです。使用するうちに良い点・気になる点が見えてきたのでご紹介します。
プロジェクター「かさばる」問題
一人暮らしを始め、映画好きな筆者は「家で映画を観たい!」と思い立ち、プロジェクターを購入することにしました。しかし、とても広いとはいえない1Kの部屋でネックになったのが「場所をとる」「物が増える」「高い」といった点でした。
プロジェクター購入に当たり、さまざまな商品を調べましたが、小さいプロジェクターほど綺麗に映らなかったり充電がもたなかったり、それに加え適度なサイズ感のものがなかなか見つけられませんでした。そんななか、楽天市場で発見し、口コミも良かったので購入してみたのが「UENO-mono KABĒNI(カベーニ)」でした。
UENO-mono KABĒNIを購入
同梱物はこちら
購入したのは1年ほど前ですが、同梱物は下記のとおりでした。
※2020年3月頃購入時、¥34,800(税込)
・本体
・HDMIケーブル
・AUXケーブル
・USB-DCケーブル
・電源アダプター
・リモコン
・三脚
・専用収納ケース
基本的には、同梱されたもののみですぐに使えるようで、追加でケーブル等を購入しなくてもよいのがありがたいポイントでした。
実際に壁に映してみると…
真っ暗な部屋で映すとこんな感じになります。
もちろん、本格的なものと比べると画質は落ちるかもしれませんが、鮮明度・色味・字幕とすべて問題なく観ることができました。プロジェクターを遠くに置き、画面を大きくしてもそれほど見づらくなる印象はありません。
筆者の自宅の壁はすこしボコボコしているので、より真っ白で平たい壁であればさらに綺麗に映るのではないでしょうか。少し外の明るい日差しが入ったり電気がついてたりすると見えづらくなるため、基本は真っ暗な部屋で映すのがおすすめです。
UENO-mono KABĒNIでできること
アプリを使用できる
Google Playストアからアプリをダウンロードすることができるため、本体のみでアプリを起動させることができます。さらにYouTube、U-NEXT、Netflix、プライム・ビデオ等ははじめからインストールされているため、ダウンロードする手間もなく使いはじめることが可能です。
PCやスマートフォン、ゲームの画面を投影できる
専用アプリを使用するか、HDMIケーブルでつなげることで、PCやスマートフォンの画面を投影することができます。
ビジネスで使用すれば、資料の確認などにも使えそうですし、DVDプレイヤーがなくても、PCでDVDを観ることができれば、そのままの映像を投影することも可能です。
Wi-Fi、Bluetoothに接続できる
Wi-Fiに接続することができるため、スマートフォンを介さなくてもインターネットを使用することが可能です。加えて、Bluetooth接続もできるため、お好みのスピーカーにつなげて、こだわりの音質で映画を観たいという方にもおすすめです。
UENO-mono KABĒNIの良い点
とにかく軽い、かさばらない
なんといってもサイズ感が秀逸です。iPhoneと比べてもほぼ変わらないサイズで、厚さもプロジェクターとは思えない薄さ。女性が片手で持っても全く問題のない重さなので、持ち運びに関しては満点といっても過言ではなさそうです。
プロジェクターといえば、天井から吊り下げたりわざわざ毎回設置したり…という手間がかかるイメージですが、UENO-mono KABĒNIは、ちょっとした隙間に収納しておいてサッと取り出すだけで観ることができます。設置・片付けにおいてはほとんど手間がかからない印象です。
デザインがシンプル
楽天市場では、この黒のほか、白×ピンクのカラーがみられましたが、どちらも主張しすぎないデザインなので部屋の真ん中に置いてあってもインテリアの邪魔にならなそうです。今持っているガジェットが黒系のものが多いので、筆者個人的には黒のデザインが馴染んでお気に入りになりました。
簡単にすぐ映画を観られる
前述の通りですが、はじめからアプリが入っているため、電源を入れてからすぐに「Netflixなどを起動→映画を選択→上映」と、流れるように行うことができます。購入するまでは「インストールに時間がかかりそう」「投影されるまで時間がかかりそう」と思っていたので、想像以上に手間なく上映できることに驚きでした。
筆者はNetflix、U-NEXT、プライム・ビデオの3つを利用しているため、メニュー画面に戻ればすぐに他のアプリを選択できるのも嬉しいポイントでした。
サポートがわかりやすい
購入後、製品の企業からメールが届き、「〇〇に接続しづらいときは△△してください」などよくある質問に対する回答集のようなものが記載されていました。ほかにも、YouTubeに使用上の説明動画が掲載されていたり、説明書の内容も丁寧だったりと、困ったときにすぐに解決方法を調べることができる点も非常に助かりました。
UENO-mono KABĒNIの気になる点
三脚が使いづらい
こちらは、1年ほど前に購入したものなので、2021年4月現在では付属品が異なる可能性があります。しかし、当時同梱されていた三脚は上手く使いこなすことができず、結局、家にある台などを駆使して毎回角度を調節しています。
意外と角度調整が難しいので「ここだ!」と綺麗に映る状態になるまで時間はかかる印象です。三脚についても説明書などに対処法が書かれているのですが、コツを掴むまで時間がかかりそうでした。
充電しながらだと使いづらい
楽天市場の商品紹介欄にも、稼働時間が2~3時間とありますが、長い映画を1本観ようとするとかなりギリギリな印象ではあります。そのため、基本的には電源アダプターをつなげて充電しながら使用しているのですが、こちらのアダプターがさほど長くないため、どうしても自由がききづらいのが気になります。アダプター等の重みで傾いてしまうこともあるので、HDMIケーブルをつなげることで角度調整の難易度がよりあがってしまうことも。
リモコンが使いづらい
アプリの選択や検索などは、基本的にリモコンを使用して操作をします。検索する際は、「検索窓」を選択すると「アルファベット/ひらがな」のキーボードが表示され、リモコンで選択していく形になるのですが、少しコツが要ります。十字キーかポインタを使用できますが、とくにポインタでキーボードの文字を選択するのが難しい印象です。
プライム・ビデオがつながりにくい
こちらは、家のWi-Fiの電波状況も関係するのかもしれませんが、ほかのアプリはスムーズでも、プライム・ビデオを点けたとたんに重くなったり読み込まなくなったり…ということが度々ありました。サポートのメールにも注意事項が書いてあり、他のアプリではとくに不足を感じたことがないため、やはりこのプロジェクター自体がプライム・ビデオとあまり相性がよくないのかもしれませんね。
まとめ
今回は、UENO-mono KABĒNIを1年間使ってみて感じた良い点・気になる点をご紹介しました。少しコツが必要な部分はあるのですが、3万円台でとにかく邪魔にならず、軽く、すぐに使えるという点でとても気に入っています。いわゆる「おうち映画館」の時間もより充実するようになり、日々の楽しみが増えました。プロジェクターの購入を考えている方は、ぜひ検討してみてください。