洗濯機。ほとんどの人は、自動モードを使われていると思いますが、ふと、どうしてだろうと思うことも多くありますね。その1つにすすぎ回数があります。1回なのか、2回なのか、洗濯機は2回が普通なのに、1回でOKと歌っている洗剤を使うときなど、ちょっとしたことですが考えてしまうことはないでしょうか?

洗濯機の場合

溜めすすぎと流水すすぎの違い

すすぎ。正式名称は「すすぎ洗い」。洗いで衣類の中に入り込んだ洗剤を、きれいな水を使って洗い流すことです。

すすぎには2種類あります。溜めすすぎと注水すすぎです。溜めすすぎは洗濯槽内の基準位置まで水を溜め、その水で攪拌。すすぎを行うというもの。注水すすぎは、洗濯槽内の基準位置水に達しても注水。ザーザー水を流しながらすすぎます。心理的には、流水すすぎの方が、すすぎらしいですし、きれいになりそうですよね。しかし効率は、溜めすすぎの方がいいです。少ない水量ですすぎことができます。

洗濯機の基本は、溜めすすぎです。

画像: 洗濯機は「すすぎ2回」がデフォルト(イメージ:写真AC)

洗濯機は「すすぎ2回」がデフォルト(イメージ:写真AC)

洗濯機は、毎年モデルチェンジされますが、画期的に機能が変わるということはありません。すすぎ系の技術でいうと、溜めた水の循環を行うことにより、注水すすぎに近づける様にするモデルが多くなった感じです。

では、この技術を使うとすすぎを1回にできたのかというと、そうではなりません。

というのは、すすぎの状態は、衣類の種類、量、洗剤など、いろいろな要素で振れます。特に、使用する洗剤での差は出てきます。加えて、通常のOK、NGはユーザーの官能判定です。

このため、「洗濯機が推奨するすすぎ回数の基本は?」と問われると、未だに「2回です」。が、回答となります。

衣類洗剤の場合

すすぎ回数は洗剤で変わる

一方で、現在の主流になっているのは液体洗剤は、泡切れがよく、すすぎ1回をうたっているものがほとんどです。

画像: 最近多く見かける「すすぎ1回」の液体洗剤(イメージ:写真AC)

最近多く見かける「すすぎ1回」の液体洗剤(イメージ:写真AC)

すすぎ1回の洗剤シェアが多くなった今、すすぎ1回を推奨するメーカーが増えてきました。ただし、それは、洗濯機メーカーの方でも何度も業界の定めるすすぎテスト(JEMAの方で定められていますが一般開示されていません。)他を繰り返し、確認した結果です。

しかし、未だに昔ながらの粉末洗剤を使っている人も、いらっしゃいます。これは洗剤が変わらないので2回以上のすすぎをしてください。

洗剤により合わせるのが一番ですが、肌の弱い人、赤ちゃんなどは、洗剤が1回でも、すすぎが2回の方がいい場合があります。そこは臨機応変でお願いします。

最後に

洗濯は、変動要因に、汚れ、衣類、水質、洗剤、洗濯機の5要素があり、化学と物理が合わさった、複合的な家事です。洗濯機は、このうち、主には物理的に衣類をどの様にコントロールするのかを制御します。泥汚れの様に、泥の粒子をどうやって叩き落とすのかは、洗濯機の役目ですが、皮脂汚れなどは、全て化学の技術の集積。主には、洗剤の要素となります。

もし、1回のすすぎでは不安になるのであれば、基本のすすぎ2回に戻ることをおすすめします。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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