【仕組債】ノックイン・ノックアウトとは?年利30%の仕組債は買っていい?

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仕組債(特定の株価や指数に連動する債券)は、「ノックイン」と「ノックアウト」という仕組みがある。暴落リスクはあるのにリターンは限定されるため、手を出さないほうがいい。ここでは、銀行・証券会社が主催する投資セミナーの問題点についても解説する。

年利30%の仕組債は買っていい?

ハイリスク・ローリターンな商品なので、手を出さないのが吉

仕組債とは、特定の株価や指数に連動する債券です。高利回りを謳った商品ですが、株価が一定価格まで下落すると、元本割れまたは株での償還となる「ノックイン」という仕組みがあり、これに該当すると大きく損をします。

ノックインすると元本割れを起こす

株価が下落し、その後も上昇しない場合は「ノックイン」となり、元本割れまたは株式で償還される。銘柄にもよるが、基準価格より2~3割程度下落すると、ノックインの可能性が高い。

また、株価が一定価格まで上昇すると「ノックアウト」となり、本来得られる利息が得られない可能性もあります。このように仕組債は暴落リスクはあるのにリターンは限定されるので、手を出さないほうがいいでしょう。

ノックアウトすると高い利益を逃す

逆に株価が上がると「ノックアウト」となり、満期償還日より前に現金化されて償還されるため、本来は満期までの期間に得られるはずの利息が得られない。つまり、リターンが限定されるわけだ。

銀行・証券会社が主催する投資セミナーの問題点

きちんと相談するなら独立系FPに有料で相談しよう

銀行や証券会社の店頭では、初心者向けに資産形成や運用のセミナーが開催されています。無料で開催されているものが多く、個別に質問できるメリットもありますが、注意したい点もあります。

企業はボランティアではないので、無料であっても自社の商品とサービスを紹介して顧客を獲得する目的で行われていることがほとんどです。そのため、ほかによりよい運用方法があっても、それを知ることは難しいでしょう。中には「値上がり確実」などの詐欺的商法のセミナーも存在するので注意が必要です。

開催した金融機関の商品をすすめられる可能性が高い

銀行や証券会社が開催する無料セミナーは、自社の商品などの勧誘が多い。

自分のプランにあった資産運用について本気で相談したい場合は、有料でも独立系のファイナンシャルプランナー(FP)に相談したほうがいいでしょう。

きちんと相談するなら独立系FPに有料で相談しよう

FPには、金融機関などの企業に雇われた企業系の人と、FP事務所を経営または勤務している独立系の人がいる。

※本書および本記事に記載された内容は、特に記載のない限り、2021年10月現在のものです。
※本書および本記事に記載された内容は情報提供を目的としています。生じた損害については、著者及び弊社は一切の責任を負いかねます。投資については個人の責任で判断してください。
※最新の情報や商品の詳細については、弊社ではお答えいたしかねます。

この記事は『60歳からはじめる株&投資信託』(マキノ出版)に掲載されています。

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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