最初に行う3つのメソッドは、小腸・大腸がある腹部に刺激を与え、腸の深部リンパ節を開放するもの。内臓脂肪はもちろん、皮下脂肪にもアプローチし、お腹から、全身の脂肪を燃焼させます。腸リンパ節開放のやり方について、書籍『腸リンパを流せば驚くほどお腹からやせる 深部リンパ節開放 腸活マッサージ』著者の夜久ルミ子さんに解説していただきました。
解説者のプロフィール
夜久ルミ子(やく・るみこ)
主な保持資格:薬剤師、臨床検査技師、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師、CIDESCO国際エステティシャン、一般社団法人日本エステティック協会認定TEA、一般社団法人日本エステティック協会認定指導講師、同協会ソシオエステティシャン、エステティック業協会認定講師、AEAJ認定アロマインストラクター・アロマセラピスト、WATCHスペシャリスト、深部リンパスペシャリスト、等。著書に『やせスイッチを押せば驚くほど細くなる 深部リンパ開放マッサージ』(西東社)などがある。
▼RUBYZ(ルビーズ)(公式サイト)
▼深部リンパ開放「ルミちゃんねる」(YouTube)
本稿は『腸リンパを流せば驚くほどお腹からやせる 深部リンパ節開放 腸活マッサージ』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。
イラスト/ながしまひろみ、イラストズー
ろっ骨下を押して代謝&腸の働きをアップ
横隔膜の深部リンパ節を開放して呼吸を深め、代謝をアップ。深い呼吸は自律神経を整える効果があり、自律神経によって動いている腸の働きもよくなります。
(1)仰向けでヒザを立てろっ骨の下部に指をひっかける
ろっ骨に沿わせて手を置き、指先を当てる。
(2)たっぷりと息を吸い、吐きながら指を深く押し入れ脚を左右に倒す
▼3往復
手を一つ分外に移動させ、3往復ずつろっ骨の端まで行う
ろっ骨の下部に沿って、中心から外((1)→(2)→(3))へ向かって手の位置を変え、その都度、脚を6回倒す。ろっ骨の横まで行う。
深部を開放
ろっ骨にはA腹横筋やB腹斜筋、C腹直筋が付着しています。ろっ骨下に指を押し入れるとこれらの筋肉もゆるみ、腸が動きやすくなって腸リンパの流れがよくなります。
本稿は『腸リンパを流せば驚くほどお腹からやせる 深部リンパ節開放 腸活マッサージ』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。
お腹をつかんで内臓&皮下脂肪を排出
お腹をがっしりと、深くつかんで動かすことで腸の深部リンパ節を開放し、内臓脂肪の排出を促進。
さらに深部と合わせて、浅部の皮下脂肪にも刺激を与え、効率よく燃やします。
(1)仰向けでヒザを立てろっ骨下部(おへそ横)のお肉をがっしりとつかむ
まずは深部リンパにアプローチするため、お腹のお肉を深く、大きくつかむ。
つかみにくい場合はいったん上体を起こすとお腹がゆるみ、つかみやすくなる。
(2)お腹をがっしりとつかんだまま脚を左右に倒す
▼3往復
手を一つ分下に移動させ、3往復ずつ骨盤のキワまで行う
ろっ骨下部(おへその横)から始まり、手の位置を下げて骨盤のキワまで、下腹全体に2〜3か所行う。
深部を開放
A腹横筋やB腹斜筋、C腹直筋などをつかむことで、その刺激が筋肉の中にある腸の深部リンパを活性します。お腹の代謝を促し、腸も働きやすくします。
ルミ子先生のアドバイス
脚と反対に顔を向けるとお腹のねじれがさらに深まり、腸や腹筋への運動効果が高まりますよ。
(3)同じ体勢のままお腹のお肉が気になる箇所を軽くつまむ
皮膚の表面を軽くつまめばOK。お腹の肉が気になる=皮下脂肪が多いところ。
(1)、(2)で深部リンパ節が開放され、すべてのリンパの流れがよくなっている今(3)を行うことで、皮下脂肪を効率的に落とす。
(4)皮膚をつまんだまま脚を左右に倒す
▼3往復
お肉が気になるところだけ行えばOK
ルミ子先生のアドバイス
脚を左右に倒すことは股関節への刺激になり、足の付け根の深部リンパが流れやすくなります。ここが開放されると下半身のリンパ液が一気にお腹に流れ、腸リンパの流れがさらに活性されます。
くびれを作る腹斜筋、腹横筋への刺激によってウエストも細く!
本稿は『腸リンパを流せば驚くほどお腹からやせる 深部リンパ節開放 腸活マッサージ』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。
腰の深部リンパ節開放 腹筋群をゆるめる
骨盤のキワを刺激して腰の深部リンパ節を開放すると、腸へのリンパの流れが加速し、脂肪の排出効果がアップ。
腹筋群をゆるめる仕上げになり、筋肉内の老廃物を一掃します。
(1)仰向けでヒザを立て骨盤の上に親指を当てる
骨盤の2cmほど上が目安。親指を当て、四指を後ろに添える。
(2)たっぷりと息を吸い、吐きながら親指を押し込み脚を左右に倒す
▼3往復
親指を2cmほど下に移動させ、3往復ずつそけい部まで行う
骨盤のキワに沿って、親指の位置を内側に進めながら、そけい部まで3〜4か所行う。
深部を開放
腸リンパ節開放で刺激した腹筋群は骨盤までつながっています。
骨盤のキワに沿って押すことで筋肉の両端が刺激されてさらにゆるみ、老廃物が流れやすくなります。
ルミ子先生のアドバイス
脚と反対の方向に顔を向けることで腹横筋、腹斜筋へのストレッチ効果が増します。
筋肉がゆるみ、腸の働きがよくなります。
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なお、本稿は書籍『腸リンパを流せば驚くほどお腹からやせる 深部リンパ節開放 腸活マッサージ』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。「運動してもお腹の肉が落ちない」「慢性的な便秘で苦しい」「そんなに食べていないのに 太る」実はこれらの悩みは腸リンパのツマリが原因です! 腸リンパがツマっていると脂肪が分解されず、老廃物が溜まり、内臓脂肪が蓄積されます。これが、ぽっこりお腹の原因なのです。本書では、腸の深部までしっかりアプローチでき、腸リンパの流れを促進する方法をやさしく丁寧に解説しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。
※【鎖骨のリンパ節】マッサージで刺激して全身のリンパを流れやすくしようの記事もご覧ください。